「日本文化原論 真なる調和への道 」 美粋書房 横山俊一

私は神道や仏教を根にする伝統文化慣習に携わりました経験を軸に『日本文化原論』と題し執筆活動を展開しております。

1)哲学文化の生産性

2019-05-02 03:01:14 | 日記

1-1根本的基準尺度

根本的な人間の良性像を基礎基盤に浮かべ、感性と感覚と観念の良好な在り在り方を問い力と責務やエネルギー循環の均衡に精神の健全性を映し精神と身体の適正を引き出し普遍的不変性の基準が備えられる。

1-2適用範囲

この基準から見て事業活動という適用範囲を想定し基準と過不足の算定と評価に回る。資源管理技術に偏って固有技術を従属させる潮流は統合集権の流れに映し出される。資源に優位性を浮かべ個々の技術を従属させる管理の姿と解される。こうした現象に人間の根本的な観点が挿入される。感性と感覚と観念の有機的な主体性像により心身の健全な人間性を遂げる原理を浮かべて、資源管理型の集権と管理という現象を伺うと、身体的物理性の力に依存した支配を強める精神性の認識を生む。感性の良性は崩れ感覚過多の制御策を強める身体過多の分散性と評される。

1-3測定指標

事業体の活動を測定する指標として、「収益性、安定安全性、成長性」に加え、「健全性」の観点を取り入れ、長期的な人間や生態系の価値観を個々の事業体に適用し普遍的不動性の原理を含む特定領域の形成に連ねる取り組みが進められる。事業体のみならず、個々人や家族、地域、国家等の範囲にも汎用的な基準と適用が図られる。

1-4健全性

各活動に対し長期基盤価値に相当する健全性尺度に価値の意識が高まり資源管理における優先的な尺度と用い長期基盤的な価値の割合を備えた社会秩序が進められる。投資効率に偏重し収益性に過剰な優先尺度を持たせると根源的な基準が下落し短期利益の追求と物質依存性の強い体質と社会秩序が進行する。これへの問題感を抱くか。人間の需要面の適正を問い長期利益を浮かべ哲学文化の概念と導出し各種活動を測定する指標と挿入し基準と適用に回り文化政策の促進と及ぶ。抽象的な基準概念に留まらず具象的基準と稼働の工程を含み健全な文化の実現と持続の系が生まれる。健全性という尺度を整え事業活動の長期的良性を測定する創造が起こされる。人間平等の理性を重んじ事業体の統一欲求を浮かべそれを叶える工程の分化と統合の適正をデザインし入力と変換過程と産出の基軸動線が作られる。この活動から得る収入に対し各工程の付加価値と序列の構成が取られ分配の適正を算定し外部への付加価値の提供と外部から対価の入力と一巡する仕組みが生まれる。

1-5管理技術の付加価値の適正

金や資源を提供する権限を持つ工程にいかほどの付加価値を見るか。皮膚感覚の現場よりの技術に対し管理型の工程にどの程度の付加価値を算定し分配に回すか。資源管理面に過剰な分配を与える仕組みが強まり、物理依存型の体質と制御の傾向が起こる。物質性による統合作用の強い精神の崩れた領域観が進むか、管理技術の有用性が確かに実感されるか。固有技術との適正な対比と付加価値の算定へ及ぶ。妙な盗み症の管理技術では悪性そのものとなり生態系の悪化を齎せる動力源と特定される。

1-6文化政策      

人間性の根源的な観点を基礎に浮かべ各種領域の想定と基本原理と適用を果たす哲学文化基準と対象の特定と評価と是正策を投じる文化政策という生産領域が生み出される。根本的な観点と全体性の概念を基礎に取り「象徴天皇制」という部分的な工程の性格付けへ至る。文化政策の一面的な工程に対し全体性の構図を浮かべ全体と部分の有機的な連なりに及び完結性の文化政策が進む。抽象と具象の整合する体系を図り感性と感覚と観念の回る健全な基礎の下に各種部分を配し部分間の相関と体系を組み健全な領域観の実感が進む。「象徴天皇制」という部分性に限定し対象の性格を浮かべると歪な質感が起こる。抽象性と具象性に及ぶ体系的なシステム像を描き領域の全体観を浮かべ部分性を与える構図を引き出し健全な哲学文化の認識や稼働へ至る。天皇陛下に過重な責務を望む仕組みへ陥ると部分性での評価感覚を強め健康な文化政策とは異質の不協和性が進む。根本性と全体性の基準を導出し抽象と具象の連なる仕組みと人の配置を持って健康な領域と稼働が高まる。システム観と人的要素のミスマッチに及ばぬ概念と感覚の整合と感性の良性を出現させる仕組みへ及ぶ。人間の良性に対する見解を根源性に生む。それを基礎に各対象範囲の想定と適用に回し不動的普遍の基準と稼働の領域観が作られる。根源的な観点と基準尺度の導出が希薄化すると中期や短期の利益概念と実現の力が強まり基礎の崩れた現象が進む。各種力の活用に歪性が広がり外界を物理性で従属させる精神の強まりに対し基盤面を問い各領域へ適用し長期性を実現する。与えられるような文化形成とは異なり、自主内発の参画的な体質を生み空間全域を想定した文化政策に発展する。文化政策の基準の起こし方によって想定する範囲の採り方に違いが起こる。あらゆる現象が繋がりを持ち人間と自然と創造の調和と永続の実感に到達する真に充実感を遂げる文化システムの形成が望まれる。

1-7人間や生態系のビジョン

どのような根源的気質や性質を望むか。この見解が動力源基盤性となり二次三次の現象の評価を産出する。根源的な人間性に生態系の中枢観点と見解を生む。それを反映し各領域の性格が作られる。物質的な力に依存し精神の歪んだ人間性を進めるか。良好な感性の出現に重心をもって感覚面の制御を果たすか。この程度や割合を問い作る事に哲学や文化の中心的な観点が生み出される。平等の理性と成長の願望に対し永続なる観点を加え健全性を望む創造体系が生まれる。破壊的な体質を強めるか、持続的建設性の生産を基調とするか。人間や生態系のビジョンと集約され各評価の基準と適用に及ぶ。力への異常な欲求と支配欲が強まると感性面は瘠せ歪な社会性や生態系を招く未来が予測される。意図しない未来を招かぬ上でも哲学文化という関心が起こり予めの想定と実際の乖離が広がらぬ価値と知見の投入と制御に回る。無思考物質性の体質が強まると根源的な観点を喪失し瞬間的な反応や快楽志向が高まり利己的な性質の強まりと破壊的な現象が進む。力の活用に不健全性を招き犯罪気質が広がり強まる。政治家等という領域の中心的な配置を望まれる場合は、根源性や全体観に対する見解を纏め力に相応する責務の態度か吟味される。枝葉に着目する前に根幹性が問われる。力に相応する責務の均衡に健全な主体性像を浮かべる長期原理を望むか。文化の中枢性が現れる。

1-8根の志向性

人の表現に何かびくびく怯えるような体質に陥らず、堂々と力強い説得力を生む発想と創造の基軸の太い精神性へ及んで、安定性と自由度の広がる空間秩序を産みだすように思われる。妙に装飾性の発想によらずありのまま良いも悪いも表すような体質に健全な精神性が映し出される。小細工で欺き糧を得る習慣が進むと、妙に体裁ばかりを意識し、誤魔化しの発想と手法で富を集めるような不健全な精神性が進む。真理の探究軌道が持続し、精神の健全性を不動にした創造性が投じられる。虫けら的な気質の文化を作るか。堂々とした感性と態度の変わらぬ清々しい気質の文化を作り上げるか。根の志向性が問われる。妙な陰気質や虚栄心の強い体質や物理依存の激しい精神の貧素性からは、プラス型のエネルギーを萎ませる。病んだ手法に陥らぬ、風通しの良い空間が望まれる。陰気な性質とは、長く良好な関係が映らない。こうした性質に力を与えぬ事が肝要に思われる。リスクを取ってリターンを得る事が根源的基準と映る。日本文化の変わらぬ気質と伺える。このような面から、基軸性と枝葉という個性が生まれる。


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