ばあさまが102歳の生涯を閉じてはや1か月が過ぎた
猛暑の夏が過ぎたころから徐々に体力が衰えていた
その日の午後、ばあさまは少し疲れたので休むと言って眠りにつき
そのままもう目覚めることはなっかった
午後の休診中のかかり付け医が駆けつけてくださり
自宅でこのように静かな最期を迎えることができるのは
とても素晴らしいことだと言っていただいた
100歳の誕生日を数か月後に控えた3年前の秋、敬老の日のころ
市、県と内閣総理大臣のお祝いが届いた
「希望があれば市長が訪問し記念撮影もありますがコロナが猛威をふるっているため
いつ頃になるか解らない」ということだったので
ばあさまは丁重に辞退していた
アルバムに古い写真があった
今は女学校から高等学校に変わっているが、胸の校章は勿論変わっていない