FT8をFTdx10とFTdx3000で運用していますが、その設定に若干の違いと注意点があります。FTDx10のFT8設定についてはWebに多くの記事がありますが(この記事がオススメ)、FTdx3000についてはあまりなく、また記事内容がバラバラで中には「一筋縄ではいかない」との感想もありました。
しかし実際にやってみるとFTdx10に比べ若干の違いはあるものの問題なく設定ができました。FT8の設定の最初の関門はリグとのCAT通信設定ですが、「設定」-「無線機」-「CAT制御のデータービット」が少し違います。
受信だけであればデータービット設定は両方とも「デフォルト」で良いのですが、送信になるとFTdx10ではストップビットをTWO(または2)にしないとうまく行きませんでした。
なお2台のリグを1つのPCで制御する場合は、OmniRig でリグ名とCOM番号を設定していた方が良いと思います。またUSBはPC本体のコネクタに刺しておく方が動作が安定します。
FTDx10とFTdx3000はそれぞれ WSJT-X と JTDX で2バンドFT8同時運用をしています。CW運用では国内が主なので7と10 がメインバンドでしたが、FT8ではDXが主となり 18 と 14 がメインバンドで、その上のハイバンドでも時々運用しています。
FT8を運用する場合 PC とディスプレイの配置が考えどころですが、当局はメインのPCとは別にリグ関係用としてミニPCを購入しリグの横に配置しています。以前は「でっかい」デスクトップを使っていましたが、ミニPCは名前の通り非常に小さくリグの横にちょこんと置けるのでリグのスイッチオンと同じ感覚で起動できます(一体化してもよさそう?)。
このミニPCは普通ディスプレイの背面に取付けるか机上に置くのですが、発熱が心配(特に夏季)なのでこのように上蓋を持ち上げてあります。またスイッチオンが押し下げでできるように縦に置いています(横押しだと軽いのでPCを抑えないと動いてしまう)。
FT8を運用する場合ディスプレイは2面必要だと思いますが、このPCは2個のHDMI端子があり23インチと27インチのディスプレイをつないでいます。また27インチは縦にしてFT8の操作面を下に、ハムログ及びこれに連動するためのJT-Get'sを上の方に4面縦に並べていますが、使い勝手は普通の横置きより大変便利です。
FT8については「すぐ飽きる」、「QSOの実感がない」などの感想が多いようですが、昔CW/SSBでDXを追っかけても「パワーが 100W では足りない」とか「トライバンダー以上でなくては」などと悩んでいた向きには、低パワーでダイポール程度でも結構DXができるのは大変FBです。またシーズンオフでは全く聞こえないハイバンドが、冬でもDXがFT8で入感するのは結構驚きです。