紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

重陽の節句

2020-09-09 | 茶の湯
今日9月9日は重陽の節句で平安時代の初めから中国から伝わった五節句の一つとされています。

古来中国では、奇数の日は縁起のよい「陽の日」とされ、3月3日や7月7日など、奇数が重なる日を祝い節句としました。
そして、中でも一番大きい陽の数である
9が重なる9月9日を重陽の節句と呼び、別名「菊の節句」ともいわれてます

昨日、お茶のお稽古の時にお社中の先輩で、元明治神宮の宮司の方が飾ってくれた菊の着せ綿(被せ綿)。




これは重陽前夜、つまり9月8日の夜、

菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、
翌朝、その綿で体や顔を拭うというものです。
そうすれば老いが去り、長寿を保つと信じられていました。

被せる色も決まり事があり、白菊には黄色い綿に赤のシベ(小さい芯の様なもの)黄菊には赤い綿に白のシベ、赤菊には白い綿に黄色のシベ、3色×3本で9の組み合わせになります。



お菓子も森八製の被せ綿でした。

この時期はお料理やお酒にも菊をあしらって目にも雅な風情を楽しみたいですね。       

先日行った、新宿の柿傳さんのランチでも先つけには菊の花を和えて、目にも鮮やかに盛り付けてありました        























  

残暑が厳しい時期ですが、菊を愛で不老長寿を願って過ごしたいです。           






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