紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

懇親茶会 明治記念館

2024-05-01 | 茶の湯
ゴールデンウィーク半ばですが,いかがお過ごしですか?

今日は友人達と一緒に明治記念館の懇親茶会に出かけました。

あいにく途中から雨が降り始めましたが、席中は初風炉に相応しい薫風の香が漂う爽やかなお席でした♪

濃茶席、薄茶席、立礼席の3席。

濃茶席のお菓子は石川県小松からお越しの和菓子屋さんがお水屋で作りたてのきんとんを振る舞って頂き、なんとも贅沢なお席でした♪

お菓子:玉柏きんとん
行松旭松堂製



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館内入り口の端午の節句にちなんで兜や鎧飾り。



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青々しいドウダンツツジや百合などの迎え花。



















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雨が降る前、曇天の中、庭園を散策。




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点心席のお懐石
お茶会の点心とは重ぬほどボリュームがあり、軽いコースメニューの様でとても美味しかったです♪



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今日の薄茶席のお菓子

あおば羹 風流堂製

帰宅後、自宅にて同じお菓子で家人に点出しサービス。




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今日の着物と帯は少しカジュアルな装い。

菱型江戸小紋と櫛織矢羽根柄の袋帯で軽やかなコーディネート。

🌿ゴールデンウィークも後半になりますが連日暑くなる予報です。

どうぞ体調管理に注意してお過ごしくださいね♪


梅の季節

2024-01-25 | 茶の湯
数年前に植えた庭の枝垂れ梅の蕾がほころんできました。


信楽の蹲の花器に椿と共に。



年々、花の数も増えてこれからどの様な姿に成長するか楽しみです。




茶道のお稽古には、梅枝の小紋に名物裂模様の横段名古屋帯を締め軽めの装いで参りました。
新春のこの時期だけに楽しめるコーディネートです。




昨日のお稽古の時、思いがけず社中の方から川端道喜さんの「御菱葩」の差し入れがございました。

なかなか頂けない道喜さんの御菱葩ですから喜びも一入です。



お茶は光琳図紅白梅茶碗で星野園さんの「星峰」。

何とも口福な一時でした。

昨年は着物に袖を通す機会がなかなか作れなかったのですが、今年はお稽古にも着物で参りたいと思います。

今年一番の大寒波がくる様です。
どうぞお気をつけてお過ごしください。


カジュアルなお茶会と裏千家研究会

2023-09-20 | 茶の湯
9月末にもかかわらず真夏日が続いて暑いですね。

先週久しぶりにカジュアルな御茶事に伺いました。


【3献と薄茶2種の飲み比べ】



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◻︎向付
◻︎炊合せ
◻︎飯と香の物

お酒 2種

薄茶2種
干菓子 3種

所要時間は約2時間。

真夏の様な暑さの中の御茶事。

ご趣向豊かなおもてなしに新たな発見があり、お正客様とご亭主様とのやりとりにも多くのことを学ばせて頂きました。

猛暑続きで疲れた身体と心に沁み入る忘れがたい一会となりました。

ご亭主様とお嬢様に
お心づくしのおもてなしに感謝申し上げます。





2〜3pic
この日の装い
一重秋色色無地に秋草を織りなした綴れの帯で。
(色無地は洗える着物でこの時期に重宝しています)










後半は
先週週月曜、火曜に開催された研究会の様子。
(昭和女子大にて)

今回は大変珍しい点茶盤の科目でした。

時は明治5年(1872年)
京都博覧会
「都をどり」を披露するその一角に、裏千家11代玄々斎(1810〜1877)が発表した点茶盤。
炭手前、濃茶、薄茶のお点前ができる。

発表当初は賛否両論あった立礼だが、時代の変遷と共に受け入れられ今では他流派も考案し用いられる。

創意工夫は受け継がれ進化しながら現代の茶がある。

固定観念にとらわれず柔軟な発想で茶道と向き合ってこれからも精進したいと思います。

参考資料、写真
「裏千家の四季」 淡交社
裏千家茶道 点前教本8  立礼 淡交社

 

七夕

2023-07-07 | 茶の湯
今日は七夕ですね。🎋
ささやかな七夕飾りに願いを込めて⭐️


笹の葉はしばらくすると葉が丸くしぼんだ様になってしまいます。
昨年、お酢を入れたお水(お風呂にて)に浸すと戻るという情報を得てやってみました。

だいぶ表情が元に戻りました。

色紙を探してたら中にシュリケンの様な星形の折り紙が入ってました。
まだ幼い頃、息子が一生懸命作った物を捨てないで取っておいたんだと思います。
一緒に飾って彩りを添えました。

自宅のココ(トイプードル)用
願い事メーカーアプリで短冊を作りました。





何か中途半端で嫌なことがあったのでしょうか?お食事いつも残すところかな?



今日の一服は
夏に合うお菓子と共に。
頂き物の羊羹や琥珀糖。



琥珀糖 氷彩:彩雲堂

透明なカラーが涼しげで綺麗です。



くじら羊羹:松葉屋
ホームページより
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くじら羹
昆布を焼いて作った真黒な昆布羹と真白な味甚羹が絶妙なコントラストです。 
<夏季限定>
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他、同じ夏季限定のしそ味の氷室羹もとてもさっぱりとしてお茶に合う美味しさでした。


暑くなって、だんだんと花もすくなくなる頃。
先日のお稽古では社中の方がたくさんの花をお持ちくださいましたので廻り花致しました。





お軸

【雨収山嶽青 】(あめおさまりてさんがくあおし)

梅雨明けももう間近でしょうか。



お点前は名水点や洗い茶巾他。

これからしばらく真夏日の暑さが続く様でございます。
こまめに水分補給や熱中症対策しながら過ごしたいと思います。

皆様もお健やかにお過ごしくださいね。


お茶のお稽古だより

2023-05-22 | 茶の湯
5月のお茶のお稽古だより



先日、昭和女子大学で研究会がありました。

科目は奥伝
【行之行】
続いて、台子の後炭、薄茶。

業躰先生の熱の入ったご指導で、とても有意義な講習会でした。

お稽古でも早速、復習を兼ねて行之行を致しました。






他、桑子卓を用いて薄茶など。


季節の和菓子

鮎:寛永堂製

あやめ:森八製



後半は庭のお花や散歩道のお花など。















紫陽花も色づきはじめてとても綺麗です♪

梅雨入りも今年は早くなりそうです。
皆様も体調にお気をつけてお過ごしくださいね。

明治記念館のお茶会

2023-05-03 | 茶の湯
 
昨日はお友達と一緒に久しぶりに大寄せのお茶会に伺いました。



明治記念館の新緑眩い庭園を眺めながら、各席ご趣向を凝らした素晴らしいお道具、美味しいお菓子とお茶一服。
ゆったりと豊かな時間を過ごす事ができました。
(濃茶席、薄茶席、立礼席の3席と点心席)



点心もまるで懐石お料理のコース並みのボリュームで心身ともに大満足のお茶会でした。















茶会の後、お庭を散策したりリニューアルオープンした儀式殿など拝観して、予定していた出光美術館に向かいました。






出光美術館

現在開催中の展示内容

※茶席をかざる書画
「茶の湯の床飾り」

2023年4月22日(土)〜5月28日(日)

ゴールデンウィークも後半。
忙しなく過ごす日常から一時離れ、後半も美術館などに足を運びたいと思っています。


千玄室 前裏千家お家元 紀寿(百寿)㊗️

2023-04-28 | 茶の湯
4月19日に裏千家前家元15代汎叟宗室100歳のお誕生日をお迎えになりました。

心よりお慶びを申し上げます。










㊗️お稽古場では、
扇面に「延壽」の扇子をお祝いに荘って。

先日、明治神宮会館でのご講和を拝聴した折にお元気なお姿をお見かけしたばかりです。




「一碗からピースフルネス」をモットーに掲げ、日本国内はもとより海外にも広く普及活動に努め、今尚各地でご活躍されるお姿は茶道を学ぶものとして指標となり今後の励みになります。

著書も多数執筆されて、多くの方々にお茶の良さや茶道の良さを皆に伝えるご指名を果しておられます。







大宗匠のご講和を拝聴した際のお着物。
改まって紋付色無地で参りました。



4月27日(木) 13時〜13時25分
テレビ朝日「徹子の部屋」に
ご出演された折も、矍鑠とした姿や徹子さんとのテンポ良い会話のやり取りを拝見して強靭な肉体と健康な精神力にただただ脱帽するばかりでした。

どうぞこれからもますますお元気でお過ごしくださいます様にお祈り申し上げます。



弥生、お茶のお稽古にて。

2023-03-08 | 茶の湯
まだ3月初旬なのに初夏の陽気ですね。






お茶のお稽古では、釣り釜、旅箪笥や大円之草など盛りだくさんでした。





白い椿は角倉椿。
クリスマスローズも添えて。



散歩道で見事な満開のミモザの花が咲いてました。






お着物はちょうど国際女性デーのミモザカラーにあわせて黄檗色の色無地と萌葱色の帯締めを締めて。

襦袢も汗ばむ程に暖かく、年々気温の上昇が早くなるのを肌で感じますね。



最後のpic

以前、お仕覆の練習
と共に残り裂で作った古帛紗と手持ちバック。

すっかり仕舞い込んでいましたが、これを機に活用したいと思います。


根津神社に初詣

2023-01-27 | 茶の湯
日本列島 寒波に見舞われ、寒い❄️🥶日が続いております。


今日の一服は
極寒に用いられる筒茶碗で頂きました。

お菓子:ねじ梅(森八製)







先週末、花月のお稽古帰りに根津神社⛩に立ち寄りました。





春節の時期でもあり、海外の方もお参りにいらしてました。





境内の通りではてづくり市も開催されたり、
外国の若いお嬢さんの振袖姿を写真撮影したりと賑わっていました。



遅ればせながら、今年初めての御神籤。

【吉】

万事慎み控えめに
 すれば益々よく
神仏のご加護は
 おのずから
   もたらされる

分をわきまえ慎み深く一年を過ごしてまいりたいと思います。🤲


お着物は梅枝の小紋に塩瀬の宝尽くしの帯で。

今週末も寒さが厳しいとの予報。
どうぞ暖かくしてお過ごし下さいます様に。


初点てを楽しむ 

2023-01-03 | 茶の湯
知り合いの方から素敵な初日の出の写真が届きました。


今年はスッキリと晴れて富士山もくっきり綺麗に見えます♪

今年の初点て。










花びら餅を初詣⛩の帰り、近くの和菓子屋さんで頂きました。

とても柔らかくて少し大きいサイズも家族に好評でした。

軸は松鶴画讃
「瑞気満高堂」
嶋台で濃茶を。

正座に不慣れな家族は文字通りしびれを切らして早々に退散。

主菓子
◻︎花びら餅
紀文堂製

お干菓子
◻︎干支干菓子 卯
甘春堂製
◻︎新春
白井長豊堂

今年も気軽に日常にお茶一服点て楽しみたいと思います。


茶の湯のお正月

2022-11-08 | 茶の湯
先週、炉開きが無事に終わりました。








炉開きには「さんべ(三部)」のお道具を使う習わしがあります。
「さんべ」とは、織部(おりべ)、伊部(いんべ)、瓢(ふくべ)のことで、
伊部は備前焼、瓢はひょうたんの実のこと。

瓢の炭斗や織部のハジキ香合で初炭手前を致しました。
花入は備前にて。

ハジキ香合は厄をはじく、厄除けや福を呼び込む縁起担ぎ。

※ 三重県松坂の郷土玩具「さるはじき」
の竹の弓形が香合のつまみの形に似ているところ名前がついたとの由来。



今日の一服。

【亥の子餅】は茶友のお手製です。

求肥は黒胡麻とシナモン入りで、餡には胡桃と栗を刻んで入れてありました。

これから半年。
また新たな気持ちでお茶に精進したいと思います。


重陽の節句

2022-09-10 | 茶の湯
昨日のお稽古では【重陽の節句】に合わせて社中の方が着せ綿をお持ちくださいました。






「着せ綿」とは9月8日の夜に菊の花に綿をかぶせ、翌朝、菊の香りと露を含んだ綿で体をぬぐい不老長寿を願う行事。

平安時代に始まり、近世になると
白菊には黄色い綿に芯が赤。
黄菊には赤い綿に芯が白。
赤菊には白い綿に芯が黄色。

と言った細かい決まり事がある様です。






主菓子:着せ綿  森八製
お干菓子:お月見 鶴屋八幡

そして今日は中秋の名月。






今日の一服。

可愛らしいウサギの🐇型抜きバームクーヘン、紅芋やさつまいものお団子をお供に菊茶碗で一服。

花より団子🍡です。

一五夜🌕のお月見。
清々しく澄み渡った夜空に満月🌕が見られます様に。


追記
夜のお月さま。

見事な満月🌕でした。







残暑お見舞い申し上げます。

2022-08-12 | 茶の湯




今年のお盆も帰省せず静かに自宅で過ごしています。







【今日の一服】
手作り水羊羹(白玉、杏添え)と氷入り冷抹茶。

【干菓子】
八角供養 伊藤軒製

手作り水羊羹は富澤商店のこし餡を使用しました。

甘さ控えめで家族にも好評です。




茶道のお稽古は
7月中旬から茶箱、御所籠の点前が多くなってきました。

自宅で復習。
御所籠を用いて色紙点。

十三代円能斎好みの御所籠を用いて、十四代淡々斎が創案された点前。

4枚の古帛紗や茶巾箱の配置が色紙を散らした様になることから名づけられました。

瓶掛けは染付の植木鉢を見立て、ガラス瓶を掛け、少しでも涼しげな風情に。

拝見のあり、なしなど他の茶箱の点前と共に、文字通り額に汗かき頭の体操です。



涼しげな川に泳ぐ魚のお菓子。

銘:渓流 森八製







透かしほおずきは水に入れて1週間〜10日程そのまま放置した後、そぉ〜っと腐りかけたガクを落とし葉脈のみにして乾燥させると完成。
(臭い匂いがするので屋外で放置、すっぽり水に浸る様、割り箸を押さえにほおずきが上に上がらないようにしました)


週末は台風上陸の予報。
どうぞ皆様もお気をつけてお過ごしくださいます様に。



夏越の祓え

2022-06-30 | 茶の湯
梅雨明けた途端に、連日、40度近い猛暑日🥵でなかなか身体がついていかないですね。

6月30日。
早くも一年のちょうど半分の折り返し。






お写真は
今年の根津神社⛩️茅の輪です。

「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延(の)ぶというなり」
と唱えながら作法にのっとり茅の輪をくぐります。
これまでの穢れを落とし、これから先の半年を健やかに過ごせます様にとお祈りしながら。










【今日の一服】
お馴染みの水無月と共に。

水無月は茶友手作り。
甘さ控えめでとても美味しかったです。

お茶は八女茶、星野園さんからお取り寄せした新茶。

@ochano_hoshinoen

裏千家坐忘斎お家元好みの 「舞の白」。

さっぱりとした爽やかなお茶。
点出しの色は柔らかいグリーンで目にも涼しげです。

もう一つの新茶、「星峰⭐️」
こちらは七夕🎋に合わせて頂きたいと思います。

お茶のお稽古では、洗い茶巾、葉蓋、名水点など。

皆様も熱中症🥵対策しながらお気をつけてお過ごしくださいね。


ひな祭りの気軽なお茶事に参加して

2022-03-04 | 茶の湯
久しぶりにお友達と気軽なお茶事に行ってきました。

通常、正式な正午の茶事は席入りから退席まで約4時間位かかりますが今回は2時間位に凝縮した新しい取り組みのお茶事でした。

(お写真はご亭主様の許可を得て撮影致しました)



玄関にはお雛様の飾りが私達を迎えてくれました。





待合
二畳台目の小間で甘酒をいただきました。



正式には路地で手を清めて無言で亭主と客との無言の挨拶がありますが、割愛しました。





本席の床の間
お雛様画さんのお軸
「桃花笑春風」
(とうか しゅんぷうに えむ)





点前座には
徒然棚に染付の水指
棚の中には桜のお棗

炉縁は亀毛流水のおめでたい蒔絵。

釜はこの時期ならではの釣り釜が添えられてました。





懐石も本来は折敷にご飯、汁、向付。一献、飯器、煮物椀、焼物、強肴、お漬物や湯桶と続きますが、
今回はワンプレートに凝縮して、お弁当形式、煮物椀と一献もいただきました。

炭手前は水屋道具で整えるだけに割愛。



主菓子は縁高で。

ひちぎり:太一製

柔らかくて美味しい。

中立の後、後入り。



床の間は竹花入に乙女椿。
(椿はご自宅の庭より)
濃茶(濃茶の時のみ写真不可)

亭主と客の無言の交わりのメインの場。


お干菓子も雛祭りにちなんだお取り合わせ。

ゆらゆらと釣り釜の松風の音を後にして、一足早く春爛漫、久々に豊かな時間を楽しませて頂きました。

美味しいお茶とご亭主様の心配りが随所に感じられる和やかなお茶事でした。