紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

きもの文化検定

2008-10-27 | 着物
作日はきもの文化検定の日でした。
午前は5級4級午後は3級2級の試験でした。
主催は全日本きもの振興会で、今年から2級の試験が新しく追加されました。

まだ検定試験自体が3回目で、一般的にはそんなに広まってないのかなと気軽な気持ちで出かけたのですが、予想に反して受験者の人数に圧倒されました。
試験会場は昭和女子大学で行われたのですが、着物をきて受験される方もいてその
意気込みがうかがえました。
女性が圧倒的に多いのですがご年配の紳士もいらして、お仕事柄か受ける必要がある方もいっらしゃるようですね。
内容は、きもの文化検定公式教本からでしたが、隅から隅まで目を通していないと見落としてしまいそうな問題もありましたのでしっかり次回から対策して受けたいと思います。(特に3級は7割取るためには付け焼刃では難しいと思いました)  

帰りに2級を受けた人達の話し声が入ってきたのですが、記述あり内容もやはりしっかり把握してないと紛らわしい選択問題でつまずきやすい という会話でした。

来月は茶道文化検定も始まります。
和の習い事においても最低限の知識を得て、資格取得めざし学ぶことでより一層理解が深まりさらに高みを目指すという志は培われると思いますが、
このように検定試験制度を導入されると、ご年配の方やマークシート、試験慣れしてない方は書物の内容や暗記などが得意な弟子が取得級が上になってなかなか先生が試験に通らないといった事があるかもしれませんね。

先生と弟子の関係は試験などで左右されるものではないし、常に敬い尊敬の念で接していきたいと思っておりますが。


気軽な秋のお茶会情報

2008-10-20 | 茶の湯
秋はあちらこちらでお茶会が催されます。
気軽なお茶会の情報を記しますのでお友達を誘って行ってみられたら
いかがでしょうか?
 


東京大茶会 
 開催のお知らせ
 平成20年10月25日(土)~26日(日) 10時00分~16時30分
 浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1-1)

庭園入園料:
一般(中学生以上)300円、65歳以上150円
小学生以下及び都内在住・在学の中学生無料
茶席参加料(菓子引き換え券):
別途300~500円を予定・総合受付で販売
アクセス:
地下鉄大江戸線「築地市場」「汐留」・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分



江戸・東京の茶の湯展

■日時:2008年10月22日(水)~11月4日(火)
      午前10時~午後7時30分(8時閉会)
             最終日は午後5時30分まで
 ■会場:日本橋高島屋8階ホール
 ■主催:江戸・東京の茶の湯展実行委員会、NHK、
     NHKプロモーション、日本経済新聞社
 ■入場料:一般1000円、大学・高校800円 


平成大茶会in丸の内

開催日時 平成20年11月9日(日曜日)  11:00~16:00
参加対象者 ファミリー層を中心に自由参加
茶会会場 丸ビル、新丸ビル、オアゾ、丸の内カフェ、行幸通り(地下道)

明治安田生命ビル、東京商工会議所ビル
リンク先 http://blogs.yahoo.co.jp/marucya_3/


K-BALLET COMPANY コッペリア

2008-10-19 | エンターテイメント
Bunkamura オーチャードホールにて熊川哲也氏率いるK-BALLET COMPANYコッペリアを観てきました。
この日のキャストはコッペリウス博士をスチュワート・キャシディ、スワニルダを吉田都さん、フランツを輪島拓也さんが演じられました。
バレエを観る機会はあまりないのですが、以前から興味がありました吉田都さんの踊りを見るために足を運びました。
吉田都さんのなんとしなやかでリズミカルで、なお基軸がぶれることのない端正な踊りだったことか。
また舞台から楽しそうな表情やしぐさから愛くるしい役がぴったりはまっていて観ているこちら側も一気に引き込まれ、ほんとに幸せな気持ちになりました。
熊川さんも最後のカーテンコールのとき顔を出され、ひと際大きな拍手で迎えられ満足そうに御挨拶なさっていました。
ちょっとやんちゃなポーズでコッペリウス博士と絡んでましたが、熊川さんのバレエを生で観たことがないので今回の怪我の降板は残念!!

コッペリアは第二幕の人形振りが有名ですが、パンフレットの解説では、第一幕のポーランド民族舞踊マズルカや第三幕のハンガリー民族舞踊チャルダッシュ、その他麦の穂を振るシーンなどの異国の踊りも見せ場とありましたが、まさしく初心者でも分かりやすい振付、ソロと全体の踊りなど高揚感やテンポのよさもあり、古典作品なのですがまったく飽きさせない現代版コッペリアでした。

写真はパンフレットより掲載しました。

森川如春庵展

2008-10-18 | 美術館


三井記念美術館
で開催されている森川如春庵展に行ってきました。10代で光悦の茶碗を2碗も個人所有する審美眼、財力と環境に畏れをいだきました。
東京国立博物館で開催されている大琳派展にも光悦の茶碗が3点展示されていますので比較してみるのには良い機会ですね。(大琳派に関しては10月12日前述)

NHKプロモーションのホームページ美術館、展覧会の紹介から写真と以下の記事は掲載しました。


大正から昭和前期にかけて、東都を中心に伝統から脱した新しい茶の湯が行われておりました。
 その中心にあった人物は益田鈍翁、すなわち三井物産初代社長益田孝(1848-1938)です。鈍翁は明治以来、日本古来の美術品が海外に流出している
ことを憂い、自ら古美術の蒐集を行うとともに、かつて使われることのなかった仏教美術などの古美術を茶の湯の世界に取り込み、鈍翁独自の茶風を打ち立てま
す。
 大正2年頃、鈍翁は一人の青年と出会います。愛知県一宮苅安賀の素封家森川勘一郎、後の如春庵です。
 如春庵は幼少時から茶の湯を名古屋の西行庵下村実栗に習い、15歳ですでに久田流の奥義に達していたといわれていますが、天性優れた審美眼の持ち主で、
16歳の時、西行庵宅で出会った本阿弥光悦作の黒楽茶碗「時雨」を懇望し入手します。さらに19歳にして平瀬家の売り立てで同じく光悦作の赤楽茶碗「乙御
前」を買い、所持します。十代に光悦の名碗を2碗所持した如春庵の感性は鈍翁を驚かせ、39歳の年齢差を感じさせない交友がはじまりました。以後、如春庵
は鈍翁を中心とする東都の数寄者たちと交わり、古美術とも広く接することになります。
 「佐竹本三十六歌仙絵巻」切断や「紫式部日記絵詞」の発見など、如春庵の長い生涯には多くのエピソードがあります。また日本の財界に活躍した鈍翁と茶の
湯一筋に生きた如春庵との温かな交流が現存する手紙や茶の湯道具のなかに今なお生きています。
 伝統の茶の湯と革新の茶の湯が隔絶している時代に、如春庵はその中間にあって、双方のあり方を踏まえ、生涯茶の湯に生きた稀有な数寄者であったといえる
でしょう。
 この度の特別展では、昭和42年に如春庵が名古屋市に寄贈した作品約50点に加え、個人の所蔵品、各地の美術館の蔵品などによって森川如春庵の茶の湯と
益田鈍翁を中心とする東都の数寄者との交流を紹介いたします。





明治神宮献茶式

2008-10-17 | 茶の湯
明治神宮で坐忘斎お家元による献茶式に参列してきました。
献茶は濃茶と薄茶で、行台子(?)に唐銅の皆具、唐銅風炉、釜と天板には台付きの茶碗が2組おかれ厳かにとり行われました。
(残念ながら遠くで見ているため確実なことはわかりませんのでご了承ください。)
濃茶の時は白の帛紗、薄茶の時は紫の帛紗で、御家元しかできない献茶のお点前を
400人以上の参列者の前で披露なさいました。
この点前は真の真なのでしょうか?
どなたかご存知の方がいらっしゃいますか?

普段お家元の点前を拝見する機会はないので、皆さん真摯な態度で臨み一挙手一投足見逃さないように一心にご覧になってました。

お家元はその後はすぐにストライプのダークスーツにお着替えになられ添釜に御列席なさってました。
外で待ってる間御退出されるところに居合わせたのですが、献茶の時の寡黙な凛としたお姿とは一変、和やかに歓談されたり笑顔で手を振って会釈や挨拶などの一面を垣間見なんだか少し親しみを感じた次第です。

添釜は濃茶席がテレビなどでもご活躍されていますカリスマ茶道家で名誉師範の
松村宗喜先生、薄茶は東京JC青泉会,立礼席(回廊)は関東第一ブロック青年部でした。
席のお軸はどちらもこの日のために新たにお願いして書いていただいたという
坐忘斎お家元筆でした。
会記を少し紹介します。
                   
   濃茶席 桃林荘             

床  坐忘斎お家元筆  「独露身」      
花入 唐物籠 馬越家旧蔵           
香合 青貝 虫の図               
棚  玄々斎好  寒雲棚           
風炉先 時代桑 菊透かし彫          
釜  小阿弥陀堂  初代寒雉         
水指 仁清                   
茶入 高取 玄々斎銘 紫雲      
茶杓 伊達吉村公作  銘 月影        
茶碗  黒 認得斎銘 松の花          


薄茶席  客殿

床   坐忘斎お家元筆横幅  「思無邪」 
花入  古瀬戸瓶子形
香合  時代錫縁菊蒔絵 又妙斎箱
風炉  切合 真形釜添      浄元造
水指  青白磁 坐忘斎お家元箱  竹中浩造
薄器  玄々斎好在判 蔦棗    淡々斎箱
茶杓  坐忘斎お家元作  銘 塵外 
茶碗  赤 円能斎箱       弘入造   

お客様には塩月弥栄子先生、桜井宗幸先生などそうそうたる面々いらっしゃり
華やかなお茶会でした。

薄茶の方のみお許しを得て写真を撮らせて頂きましたのでアップします。



上野の美術館

2008-10-12 | 美術館
朝から上野の美術館をはしごして観てまわりました。
1館目 東京都美術館 「フェルメール展」

2館目 東京国立博物館 「大琳派展」

3館目 東京国立博物館の東洋館 特集陳列

フェルメールの作品は以前観たことがありますが、7点もの作品を一同に観られるなんて、良い機会に恵まれました。
中に入るまで30分~40分くらい待ちましたが、デルフトの他の画家達の作品もすばらしく見ごたえがあり、時代背景や遠近法、宗教画から風俗画への移行の時期の作品など分かりやすくていい展覧会でした。
中でもデルフトの町並みを描いた「小路」と「ヴァージナルの前に座る若い女」が注目作品のようで人の波もひと際多かったです。
フェルメールの作品は光の使い方に一番の魅力を感じますが、静謐感や透明感と共に描かれている人物の表情が慎ましやかで、静かな微笑と佇まいは観るものを優しく包み込んでくれ、フゥと気持ちが安らぎ、清らかになります。
美術館ではいつもイヤホンガイドを借りていますが、初めてタッチガイドシートを使用しました。タッチペンでシートにチェックするだけで聞こえるので楽で使いやすかったです。

次に国立博物館。今回は更紗関係の陳列も興味深く拝見しました。
平成館の「茶人好みのデザイン 彦根更紗と景徳鎮」
東洋館の「ジャワ更紗と経緯絣」点数はそれほど多くは展示されていませんでしたが、緻密な型や手書き、色鮮やかな花鳥文様など異国情緒に溢れ、今尚、茶人をはじめ私達の心を捉えてやまない魅力があります。

「大琳派展」は同館で今夏展示された「対決 巨匠たちの日本美術」
中でも取り上げられていた本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山らが出展されており、その流れを継承する酒井抱一と鈴木其一の作品群でした。
以前見た作品も多少含まれていましたが絵画のみならず書跡、工芸作品などどれもこれも圧倒され、先に見たフェルメールとは比較は出来ませんが、屏風などの大作も多く、金箔や煌びやかな色調に見終わった後、なんだかぐったり疲れてしまいました。
 斬新で派手な装飾芸術は観る側もエネルギーが要ります。
もう一度期をあらためて次回、この展示だけを観に万全の体調で行きたいと思います。

写真はフェルメール展HPより掲載しました。

新型のエレガンスなジャケット&スカート

2008-10-10 | ファッション
知り合いの方の依頼で春秋用の軽ジャケットとスカートを作成中です。
生地は持参のタイシルク素材を使用。
エレガントなジャケットとセミフレアーのスカートのデザインと型紙まで作成し
縫製工場に縫製をお願いします。
シーチング生地を使ってデザインを立体的に作成しボディに着せ、ご自身に着用していただいてチェックし最終的に型紙におこしていきます。
完全にフルオーダーになります。
今月号の雑誌でデミクチュールと題した記事が載っておりましたが、
こちらはデザインや素材など参考商品があり、決められた中から好きなものを選び、
ボタンや丈など自分のサイズで作るのだそうです。

海外等で購入した生地や好きな素材を自分でデザインしてオリジナルの服を作るのは
時間も手間もお金も掛かりますが一点物で本当に愛着がわきます。

今回の商品は出来上がるまでもう少し先になると思いますが今から楽しみです。

更紗

2008-10-03 | 着物
板谷波山のお孫さんは呉服店銀座むら田村田あき子さんです。
更紗や紬など主に扱っておられますがなかなかお値段もよく、残念ながら一枚も手持ちがありません。
以前,インドネシアに旅行したおり買い求めました更紗のテーブルクロスを自分で帯に仕立てました。残布は数奇屋袋と茶箱のお茶碗の仕覆にしました。
今年は更紗関係の催しが多く関連展示会を記載しておきます。
ご興味のある方はどうぞ足を運んでごらんください
大倉集古館
 インドネシア更紗のすべてー伝統と融合の芸術
東京国立博物館
東南アジア染織陳列 ジャワ更紗(バティック)と経緯絣(グリンシン)
7月29日(火)~10月19日(日)
  東洋館第3室
特集陳列「茶人好みのデザイン~彦根更紗と景徳鎮」
  9月9日(火)~10月19日(日)平成館企画展示室
五島美術館
特別展「古渡り更紗  江戸を染めたインドの華」 
 ([次回展覧会]をクリック)10月25日(土)~11月30(日)

出光美術館

2008-10-03 | 美術館
出光美術館近代日本の巨匠たちを見に行ってきました

中でも近代陶芸のパイオニアの板谷波山vs富本憲吉のコーナーはその数と質の高さで他を圧倒していました。
板谷波山の代表的な葆光彩磁の花瓶は気品と静謐さを備え、草花や鳥がすりガラスやもやに包まれたような穏やかさと静けさを感じます。
一方富本憲吉は羊歯模様ば整然と並べて描かれリズムと張り詰めた緊張感を漂わせています。
併設で仙涯和尚の画賛などもあり充実のコレクションとなっています。「これくふて茶のめ」

川崎市アートセンター

2008-10-01 | エンターテイメント
川崎市アートセンターでのアル☆カンパニー主催の「ゆすり」を観てきました
新百合ヶ丘の駅から徒歩で5分くらいの位置にあり程よい大きさで、どの席からもよく舞台が見え、気軽な値段設定なので行きやすい劇場です

アル☆カンパニーは俳優の平田満&井上加奈子さんご夫婦主催の会で朗読や小劇場で企画、演出、出演などを試みていらっしゃいます。
「ゆすり」はミステリーサスペンスのようなストーリー展開で3人の出演者がそれぞれ過去に事情を抱えながらこころあたりがあるような、ないような事でゆすられるが・・・・・

平田さんご夫妻の掛け合いやじわじわと本性を出していくあたりの心理描写にひきつけられよいお芝居でした。

また平田さんは次回、本多劇場「学ぶおじさん」にご出演されます。