福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

お仕事の様子やふと思った事、伝えたい事、真面目な話も、あれれ?・・な話も何でも発信していきます。よろしくお願いしま~す!

救急処置の基本 人工呼吸

2011-08-01 | 日記
前回の講習会に来られたお客様から、ペットの人口呼吸についてのご質問がありましたので、お答えします


ペットの呼吸が止まってる場合は、一刻を争うので、動物病院へ連れて行くまでの間にも人工呼吸を行います

手順
1)ペットを横向きに寝かせ、空気がもれないように口を手で押さえ、3秒間ほど鼻から息を強く吹き込む。
2)肺に空気が入って胸が盛り上がるか、息を吹き込むのに抵抗を感じるまで1)を1分間ほど続ける。
3)1分間ほど、空気が吐き出されるのを待つ。
4)空気が吐き出されたら呼吸が戻ったか確認。戻ってない場合は1)~3)を繰り返す。


なお、人口心肺蘇生法(CPR)は、ペットの心臓の拍動と呼吸が停止している場合に行います。
放置すると3分位で脳死状態に陥るので迅速に行います。

手順
1)ペットを横向きに寝かせ、両方の手のひらを広げてペットの胸の上に置き、1秒に1回のペースで胸を強く押すように圧迫する。これを30秒間リズミカルに行う。力の加減は小型犬や猫では3㎏以上、中型犬では10㎏、大型犬では20㎏以上が目安。
2)次の30秒間は人口呼吸を行う。
3)心臓の拍動が戻ったか確認。戻ってない場合は、1)2)を繰り返す。拍動が戻り、呼吸が戻ってない場合は、人口呼吸の処置を続ける。
呼吸・心拍が戻るまで処置を続けながら、早急に動物病院へ搬送します


基本としては、こんな感じだけど、映像で見たり、実際にやってみたりしないと、文章読むだけじゃ、なかなかイメージしにくいかもしれませんが・・・

万が一、ご自分のペットがこういう場面に遭遇してしまったら・・・・・知識として知っておくと、全く知らないより、少しは落ち着いて、対処できるかもしれません

(ご質問頂いた方は、(人の)救急処置の実技講習受けたことあるっておっしゃってたので、イメージしやすいかも・・?)



言うまでもないですが・・・・自分のペットが、そういう状況に陥らないよう、事故を防ぐためにも散歩をする時は、必ずリードをつける(法律で決められてます)、ペットの周りに危険物を置かない、普段から健康管理をしっかりとする・・・・などなど、飼い主が気をつけられることは沢山あるはずなので、事前に防ぐ努力をすることが一番大事ですね