シネマコミュニケーター高橋裕之のシネマ感blog

シネマコミュニケーター称号授与から18周年
感じる×感想×伝道×映画館=シネマ感
尼崎から全国へ映画情報を発信中!

奥山大史監督作 映画「ぼくのお日さま」京都出町座12月20日(金)公開

2024-12-18 19:41:17 | 2024年関西公開作
(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS
 
京都出町座
12月20日(金)公開
上映スケジュール

12/20(金)~12/26(木)16:55-(18:30終)
12/27(金)~12/31(火)13:55-(15:30終)

 
 
第49回 報知映画賞 3部門5ノミネート
■新人賞受賞
越山敬達さん『ぼくのお日さま』
中西希亜良さん『ぼくのお日さま』
 
 
奥山大史監督作
映画「ぼくのお日さま」
 
 
(あらすじ)
吃音をもつホッケーが苦手な少年。
選手の夢を諦めたスケートのコーチ。
コーチに憧れるスケート少女。
雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、
淡くて切ない小さな恋たちの物語。
雪が積もる田舎街に暮らす小学6年生の
タクヤ(越山敬達)は、すこし吃音がある。
タクヤが通う学校の男子は、夏は野球、
冬はアイスホッケーの練習にいそがしい。
ある日、苦手なアイスホッケーで
ケガをしたタクヤは、
フィギュアスケートの練習をする
少女・さくら(中西希亜良)と出会う。
「月の光」に合わせ氷の上を滑るさくらの姿に、
心を奪われてしまうタクヤ。
一方、コーチ荒川(池松壮亮)のもと、
熱心に練習をするさくらは、
指導する荒川の目をまっすぐに見ることができない。
コーチが元フュギュアスケート男子の
選手だったことを友達づてに知る。
荒川は、選手の夢を諦め東京から
恋人・五十嵐(若葉竜也)の住む街に越してきた。
さくらの練習をみていたある日、
リンクの端でアイスホッケー靴のまま
フィギュアのステップを真似て、
何度も転ぶタクヤを見つける。
タクヤのさくらへの想いに気づき、
恋の応援をしたくなった荒川は、
スケート靴を貸してあげ、
タクヤの練習につきあうことに。
しばらくして荒川の提案で、
タクヤとさくらはペアで
アイスダンスの練習をはじめることになり……。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
先に言います「秀作」でした。
 
面白い映画は
他に話題になってるのがありますが
”良い”映画に巡り合うなら
この作品を鑑賞して欲しい。
 
特に劇映画製作に
携わってる方は観ておくべきだと
上目線で言ってしまいます(笑)
 
観客は
雪が降りはじめてから
雪がとけるまでの物語と言う
まずは”魔法”にかかります。
 
夏は野球で
冬はアイスホッケーをすると言う
二面性の設定も良いですね。
 
特に野球が上手いわけでもなく
アイスホッケーが上手いわけでもない。
 
監督は観客に余白を与えたとも
言っているのですが
深堀りする映画は多いですが
これは”浅堀り”の映画
監督に才能があるので
それが中途半端にならないのが
この映画を「秀作」と言う理由です。
 
コーチの過去も描かれますが
ちゃんとした答えがなく
コーチと恋人と言われている男性と
BLなのか?深い友情なのか?
そこも”浅く”表現されている。
タクヤと友人との友情の比喩か?
 
タクヤの吃音も特に重要でないが
その設定がないと物足りない。
※この辺も一瞬だけの協調※
 
タクヤ→さくら
さくら→コーチ
コーチ→タクヤ
このトライアングルも△のままや。
※〇でも✕でもないのが余白※
 
そしてスタンダードサイズで魅せる力
画面の中心に、いつも何かがある。
 
映像の部分部分を撮って
チェキで置いときたい。
※写真サイズではダメ※
 
奥山大史監督の
世界にハマると浸れる。
 
シャーが晴れた後の
”お日さま”で心も晴れる。
 
冬に公開せず
秋に公開したのも”余白”か?
 
 

 

 

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47年の時を経て K修復版にて劇場初公開 「ペパーミントソーダ」

2024-12-18 00:23:28 | 2024年関西公開作
(C)1977 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - ALEXANDRE FILMS-TF1 STUDIO
 
47年の時を経て
K修復版にて劇場初公開
「ペパーミントソーダ」
1977年製作/101分/フランス
原題:Diabolo menthe
 
(HP)※あらすじ・概要※
 
<高橋裕之のシネマ感>
鑑賞動機は予告編
フランス女子高生もので
「ラ・ブーム」に近いかな?と思ったが
意外と「グリーイング・アップ」女子版?
 
おませな女子たちの日常は
POPな感じでした。
 
1977年製作で
1963年が舞台で
それを2024年に鑑賞する事は
貴重な体験であり自然レトロ映画に・・・
 
お国は違うが
1960年代~70年代の
若者世代は懐かしくもあり
今ではありえないだろうなな展開。
 
主人公と姉、
友達、恋人的な人とのエピソードもあり
”学校”が舞台なのも面白く楽しめる。
 
ディアーヌ・キュリス監督の
体験記も織り込まれてるとか?
監督のデビュー作であり
その後も女性映画を撮り続けた。
ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉
観れないかなあ?
 
フィルム時代の作品なんで
話の切り替えが急だったりするのも
1977年製作を感じさせる。
 
現代にも通用するPOPな作品でした。
 
”ペパーミントソーダ”は
どういう形で扱われているのか?
劇場で御確認を。
 
観客は女性比率が高かったです。
 
関西は1週間限定公開の為
Tジョイ京都と
Tジョイ梅田で
12月19日(木)までの上映
 
渋谷 ホワイトシネクイント上映中
 
名古屋 センチュリーシネマ12月20日(金)
 
その他も少し上映あり(HP)にて
 
来年、塚口サンサン劇場でやるのか?さて?
 
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原作・谷崎潤一郎×監督・井土紀州 映画『痴人の愛』十三シアターセブン12月21日(土)公開

2024-12-17 23:38:53 | 2024年関西公開作
(C)2024「痴人の愛」製作委員会
 
<作品紹介パターン>
 
原作・谷崎潤一郎×監督・井土紀州
映画『痴人の愛』
 
 
(あらすじ)
かつてシナリオコンクールで受賞したものの、
未だプロデビューを果たせずにいる
脚本家志望の男・河合譲治(大西信満)。
ある日、同じシナリオ講座に通う若者たちと
入った寂れたバーで、譲治はナオミ(奈月セナ)
と名乗る美しい女性と出会う。
店で働きながら俳優を目指しているという彼女に
「シナリオ講座の講師」と勘違いされた譲治は
苦笑しながらも、自身の身の上を明かす。
やがて譲治は、シナリオ講座の講師・椿(村田雄浩)に
「自分の代わりに映画の脚本を書いてみないか」と誘われる。
原作は、谷崎潤一郎の『痴人の愛』……
譲治は二つ返事で依頼を引き受け、
今度こそ成功してみせると脚本を書き始める。
脚本執筆に苦戦する中で、
譲治はナオミと再会し、
二人の関係は急速に近づいていく。
しかしそれが、ナオミと執筆との間で身を引き裂かれる、
甘く、苦く、狂おしい時間の始まりだった……。
 
<高橋裕之のシネマ感>
シナリオ学校や脚本
映画界的な話だけでも
興味が凄くわく。
 
谷崎潤一郎原作の『痴人の愛』が
映画と二重構造になっている。
 
ダブルティストやね。
 
「痴人の愛」が原作で
映画も「痴人の愛」の展開で
また、その中に「痴人の愛」が出てくる。
 
ナオミは怪しげで魅力的
譲治が溺れるのもわかる。
 
映画の中の映画と
現実がクロスし
観客も不思議な世界観へ・・・
 
人は支えにもなるし邪魔にもなるな~
 
ナオミの素がバラされる。
 
わあっな展開。
 
大阪 シアターセブン 12/21(土)~1/3(金)
 ※ただし12/31と1/1は休館です。
 
 
 
お陰様で再生700回越え(めざせ1000回)
奈月セナさん(主演・ナオミ役)ZOOMインタビュー

 

 

 
 
 
 
 
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韓国映画「地獄でも大丈夫」いよいよ関西も 順次公開始まる!

2024-12-11 19:44:16 | 2024年関西公開作
 
いよいよ関西も
順次公開始まる!
韓国映画「地獄でも大丈夫」
109分/シネスコ
 
(HP)
 
 
(あらすじ)
二人だけの決死の修学旅行がはじまる―
いじめに悩まされてきたナミとソヌは、
クラスメイトとの修学旅行に行かずに
自殺を図ろうとするもやはり断念。
2人は死ぬ前に、自分たちをいじめたリーダーで、
今はソウルで幸せに暮らすチェリンへの復讐のため、
2人だけの修学旅行の旅に出る。
遂にチェリンと再会するも、
なんと改心して別人のようになっていた・・・。
チェリンが改心するきっかけとなった
インチキくさい宗教団体の施設で過ごすこととなった
ナミとソヌの復讐計画は果たして実行されるのか!?
 
<高橋裕之のシネマ感>
新鋭・イム·オジョン監督の
鮮烈なデビュー作である。
 
題名に反してPOPな感じで始まるが
”イジメ”という名の”地獄”が存在する。
 
でも自殺未遂がきっかけで
”地獄”という思いからの脱出で
第一の転換!
 
女子二人のバディストーリーです。
 
そして復讐修学旅行へ・・・
 
信じる者は救われる路線
微妙に不思議な異様さがある。
 
予想外の展開だが
じっくり見守る感じで鑑賞。
 
シリアス度が増してくる。
 
新宗教的?要素。
 
驚きの展開になるが
そこが見所で興味深い。
 
本当の悪とは?
※あえて正義と書かない※
 
本当に題名から
あらすじから予想できない話。
 
しかし奥底のテーマはしっかりしている。
 
※関西公開劇場※
大阪 第七藝術劇場 2024年12月14日(土)~
京都 出町座    2025年1月3日(金)~
兵庫 元町映画館  2025年 1月25日(土) ~
 
 
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ダリオ・アルジェント監督”動物3部作”第3弾 ③「4匹の蝿」 Four Flies on Grey Velvet Cinema KOBE 12/14(土)公開

2024-12-11 18:38:03 | 2024年関西公開作
 
ダリオ・アルジェント 動物3部作
 
(HP)
 
(予告編)
 
”動物3部作”第3弾
③「4匹の蝿」
Four Flies on Grey Velvet
 
(あらすじ)
ロックバンドのドラマー、
ロベルトは黒いハットの男に付きまとわれていた。
ある晩、限界に達したロベルトは男に詰め寄るも、
揉み合いの末に誤って彼を殺害。
その現場を覆面を被った謎の人物に撮影されてしまう。
やがて脅迫電話がロベルトを襲い、
彼の周りでは不可解な殺人事件が起こり始める。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
第七芸術劇場での鑑賞以来
14年ぶりに再鑑賞。
 
動物キーワードは”蝿”
巻き込み巻き込まれ展開
 
ダリオの原点全開な作品で
「深い紅淵」に繋がる感じ。
 
サングラス、黒ハット、黒コート。
 
前半からダリオノワール。
 
劇場は「オペラ座 血の喝采」に繋がる?
 
主人公が「人を殺した」事を
悩んでいるが人に打ち明けていくのが
不思議ではあるが面白さも感じる。
 
人は殺されていくが
意外と犯人像がわからない展開
 
人形的仮面が不気味
 
驚きと共に話が転調
 
「サスペリア」を
想い出すシーンもあった。
 
なんで、そんな事なるの?
のラブシーンも(笑)
 
LGBTQスパイスもあります。
 
順番に殺されていくと
登場人物が減っていくので
犯人が絞られるはずだが
観客も直ぐには辿り着けない。
 
そして”四匹の蝿”が登場
 
何を意味するのか?
 
ラスト10分で犯人が明かされるが~
 
ダリオ作品の犯人像には
やはり共通項があるね。
 
そんな事で殺人をするなんて~
 
公開情報
 
兵庫県 Cinema KOBE 12/14(土)〜
 
大阪府 第七藝術劇場 12/21(土)〜
 
 
 
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アルジェントの監督デビュー2作目 「わたしは目撃者」(1970年)Cinema KOBE 12/14(土)公開

2024-12-11 18:35:32 | 2024年関西公開作
 
ダリオ・アルジェント 動物3部作
 
(HP)
 
(予告編)
 
アルジェントの監督デビュー2作目
 
②「わたしは目撃者」(1970年)
英題:The Cat o' Nine Tails
 
(あらすじ)
遺伝学研究所での謎多き侵入事件と、
所員である博士の列車での轢殺事件。
関係者が次々と殺される中、
盲目の元新聞記者フランコ・アルノと
若き新聞記者ジョルダーニは、
決死の覚悟で犯人を追い詰めていく。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
二作目の動物キーワードは”猫”
前作の”作家”の次は
”新聞記者”が犯人捜しを・・・
また”カルロ”や(笑)
冒頭からダリオの世界観
”赤い血”も約15分で登場。
展開が気になる。
”盲目”人物も登場で
最近見た「ダークグラス」との
共通点を見い出す。
お得意の”首絞めシーン”も。
※オンライン試写なので
気になった箇所を
再確認、ちゃんと伏線があった。※
ダリオはLGT要素も多様する。
色んな人物が犯人像に・・・
(6人?9尾の猫。)
アートを見せるね、やはり。
映像カットの繋がりも
意外と重要だったりする。
ダリオ監督作品の
鑑賞の順番にもより
初見の方は
衝撃があるが
ファンは金太郎飴的な事が
詰まっているのが嬉しい。
(自分自身もです)
ジャーロへの助走な作品。
(いやすでに完成か?)
建物前を歩くシーン
煙草を吸うシーンなども
ダリオ観を感じる。
真相に近づいても
また離れていく。
そんな行動をする?
な展開は少し笑いも。
諸々のシーンは
次世代のホラー映画でも
引用されてたような感じもする。
※1度目に結末がわかり
2度目観ると更に展開が
凄く納得できる。※
 
11年前に
十三シアターセブンで
鑑賞して以来の再鑑賞。
 
公開情報
 
兵庫県 Cinema KOBE 12/14(土)〜
 
大阪府 第七藝術劇場 12/21(土)〜
 
 
 
 
送信
 
 
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アルジェントの監督デビュー作 「歓びの毒牙(きば)」(1969年)Cinema KOBE 12/14(土)公開

2024-12-11 18:33:42 | 2024年関西公開作

©TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.
 
 
 
ダリオ・アルジェント 動物3部作
 
アルジェントの監督デビュー作
①「歓びの毒牙(きば)」(1969年)
The Bird with the Crystal Plumage
1969年/イタリア・西ドイツ/97分
カラー/スコープサイズ/イタリア語モノラル 
 
(あらすじ)
アメリカ人作家サム・ダルマスは
ローマに滞在中、
ギャラリーで起こった
殺人未遂事件を偶然目撃する。
謎の連続殺人事件に巻き込まれた彼は
帰国を断念し、現場で耳にした
《鳥の鳴き声》を手がかりに
真相を解き明かそうとする。
<高橋裕之のシネマ感>
今作の動物は”鳥”
10年前に
十三シアターセブンで
鑑賞して以来、2度目の鑑賞。
デビュー作で
後に繋がる”アルジェント“色が満載。
”黒革”、”赤い服”、”ナイフ”
そして音楽。
登場人物の一人が”カルロ”で
今更ながら変に納得
※ファンならわかる※
事件の目撃
アート物の数々・・・
事件の目撃者(作家)が
違和感から犯人を捜し始める
この展開が好きです。
”絵”もキーワードに?
やはりアルジェントの映画が好きだ。
 
 
公開情報
兵庫県 Cinema KOBE 12/14(土)~
大阪府 第七藝術劇場 12/21(土)〜
 
 
 
「(C) TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights
Reserved.(C)1971 SEDA SPETTACOLI ALL RIGHTS RESEVED. (C)SURF FILM SrI ALL
RIGHTS RESERVED.」
 
 
 
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甲斐さやか監督作 映画「徒花 ADABANA」 12月14日(土)十三第七芸術劇場公開

2024-12-11 09:03:25 | 2024年関西公開作
(C)2024「徒花 ADABANA」製作委員会 / DISSIDENZ
 
 12月14日(土)十三第七芸術劇場公開
 
甲斐さやか監督作
映画「徒花 ADABANA」
(あらすじ)
裕福な家庭で育った新次(井浦新)は、
妻との間に一人娘も生まれ、
周りから見れば誰もが望むような
理想的な家族を築いていた。
しかし、
死の危険も伴うような病気にむしばまれ、
とある病院で療養している。
手術を前にした新次には、
臨床心理士のまほろ(水原希子)が
心理状態を常にケアしていた。
しかし毎日眠れず、食欲も湧かず、
不安に苛まれている新次。
まほろから
「普段、ためこんでいたことを話すと、
手術に良い結果をもたらす」と言われ、
過去の記憶を辿る。
そこで新次は、海辺で知り合った
謎の「海の女」(三浦透子)の記憶や、
幼い頃の母親(斉藤由貴)からの
「強くなりなさい、そうすれば守られるから」
と言われた記憶を呼び起こすのだった。
記憶がよみがえったことで、
さらに不安がぬぐえなくなった新次は、
まほろに「それ」という存在に
会わせてほしいと懇願する。
「それ」とは、病気の人間に提供される、
全く同じ見た目の“もう一人の自分(それ)”であった。
「それ」を持つのは、
一部の恵まれた上層階級の人間だけ。
選ばれない人間たちには、
「それ」を持つことすら許されなかった。
新次は、「それ」と対面し、
自分とまったく同じ姿をしながらも、
今の自分とは異なる内面を持ち、
また純粋で知的な「それ」に
関心を持ちのめりこんでいく。
 
<高橋裕之のシネマ感>
 
題名が”和”的だけどSFドラマ。
 
近未来の物語なんで
病気や手術も法律で管理されている。
 
でも”生命”の話だ。
 
政略結婚が主人公に影響してる。
 
不思議な感覚で展開する。
 
「それ」の存在が話の中心に
次第になってくる。
 
新次と「それ」の二役の
井浦新の演技から目が離せない。
今更ながら新境地
 
特撮やCGを使わず
雰囲気や撮り方、
内容でSF感を出せた作品。
 
終始不思議な展開
 
長編2作目だけど
監督色がなんとなく出てると思います。
 
東京 下北沢トリウッド 03-3414-0433 12/13(金) 〜 12/29(日)
 
静岡 CINEMAe_ra 053-489-5539 12/13(金) 〜 12/26(木)
三重 伊勢 進富座 0596-28-2875 12/13(金) 〜 12/26(木)
愛媛 シネマルナティック 089-933-9240 12/14(土) 〜

 

高知 あかつきシアター 0880-43-2110 12/13(金) 〜 12/25(水)
※12/19(木)休館日
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ベネズエラ 「博士の綺奏曲」  いよいよシネマ神戸12月14日(土)公開

2024-12-11 08:59:23 | 2024年関西公開作
(C)Bendita films/Cinemago
 
<作品紹介パターン>
 
 いよいよシネマ神戸12月14日(土)公開
 
ベネズエラ
「博士の綺奏曲」
2021年製作/78分
 
(あらすじ)
研究所に勤めながらも、
オルタナティヴ・ロックバンド
「ロス・ピジャミスタス」の
ボーカルを務めていた
アンドレス(へスース・ヌネス)は、
汚職にまみれた政権が主催する音楽祭に
メンバーたちが無断で参加しようとしていたのを知り、
脱退を決意する。
バンドを離れ、ソロでの活動を開始した
アンドレスのもとに現れた、
顔なき奏者「ビースト」たち。
混乱と貧困が日常を蝕んでいくベネズエラで、
アンドレスはビーストたちとともに、
孤高のアルバム制作を試みる……。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
映像がアート的で美しい。
 
”幸せの黄色い”感覚が印象的。
 
監督が製作した劇中曲も良い。
 
話の展開は単純だが
魅せる聴かせる映画。
 
そんなシーンまで
アートになるんだと関心。
 
顔なき奏者「ビースト」が
幻想的な存在。
 
音楽映画な響きもある。
 
癒されるね。
 
ポストカードにしたいカットも。
 
80年代風なPVノリが懐かしい。
 
史上最高のベネズエラ映画でした。
(あまり観たことないけど)
 
 
 
映画配給レーベル Cinemago 
滝澤令央さんインタビュー

 

 

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フィリピンで実写化 映画「ボルテスV(ファイブ)レガシー」塚口サンサン劇場 12月13日(金)公開みんなのボルト・インを待つ

2024-12-10 12:28:41 | 2024年関西公開作
(C)TOEI Co. Ltd, Telesuccess All Rights Reserved
 
塚口サンサン劇場
12月13日(金)公開
みんなのボルト・インを待つ
 
フィリピンで実写化
映画「ボルテスV(ファイブ)レガシー」
 
(イントロダクション)
1977年のテレビアニメ
「超電磁マシーン ボルテスV」
放送から約半世紀。
日本以上に熱狂的な支持を受けている
フィリピンで映画1本、
テレビシリーズ90話の大ボリュームで実写化!
遂に生まれ故郷の日本に凱旋し、
『ボルテスV レガシー』として、劇場公開される。
映画『ボルテスV レガシー』は、
日本の劇場公開用に、
フィリピン版の映画には含まれていなかったシ
ーンの追加を含む再編集を実施し、
映像のクォリティも大幅にアップ。
迫力が増した「超電磁編集版」での公開となる。
全世界初公開となる映画をお見逃しなく!
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
フィリピンではアニメ人気から
実写版テレビシリーズ全90話が
制作、放送されたらしい。
 
ボルテスサーガの
集大成でもありビギニングでも
あるなあと感じた。
(テレビシリーズの15話ぐらいまでの
エピソードネタが織り込まれてるらしいが)
 
元々のアニメは知らず
予告編とボルテスファンの影響で
鑑賞し、面白かったが
素直な感想。
 
コスプレ映画でもあり
CG、ミニチュア、セットと
融合されていたし
フィリピン特撮のレベルの高さにも
正直驚いた!
 
話も単純明快
 
メンバーが子供であるため
母親との愛情も
全体には”絆”も重要。
 
原作がアニメなんで
実写にしたときに
タイミングとか情景に
ツッコミどころはあるが
それは実写化の定めやね。
(地球はフィリピンが中心か?)
 
ネタバレになるので
これ以上は書けないが
”ボルテス熱”は
鑑賞すると高まる。
 
日本語字幕版
日本語吹き替え版と
両バージョン鑑賞するのも良いかも?
 
少年心が残っている男子は必見!
 
プチ「スター・ウォーズ」的に
これぞSFと思ったりもした。
 
怪獣映画とも。
 
 
 
 
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アートドキュメンタリー映画 「かいじゅう」京都出町座12月13日(金)公開

2024-12-10 12:24:08 | 2024年関西公開作
京都出町座
12月13日(金)公開

【舞台挨拶】
12/13(金)11:50の回
登壇:伊勢朋矢監督

 
アートドキュメンタリー映画
「かいじゅう」
 
(概要)
画家・西村一成
1978年生まれ、愛知県在住。
甥っ子や姪っ子から「かいじゅう」 と呼ばれている。
※それが映画の題名に※
20歳のころ独学で絵を描き始めて26年間
自宅で絵を描くことに没頭しているので
時に唸り声 をあげながら、
キャンバスに絵の具を塗りたくり、
独白記のごとく日々絵を描く。
誰もその創作現場を目撃したことはなかったが
伊勢朋矢監督に
初めて家族以外に創作の現場を見せた。
あれから 1 年、監督は西村家に通い続けた。
午前中 1 時間だけの撮影は、
2 時間 3 時間...と伸びていき、
2泊3日で撮影したこともあった。
カメラはただただ回り続け、
西村一成の日常は 1本の映画
になった。
西村一成の作品たちは
シェル美術賞、
FACE 損保ジャパン日本興亜美術賞ほか
多数入賞・入選。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
画家・西村一成の描く絵も
もちろんアート
その作品、その彼を
映し出している映画もアートである。
 
声が低いので
唸り声が「かいじゅう」に聞こえてしまう。
 
映画「まる」を思い出したりもした。
※まさか?モデルか?※
 
えっ?と思う行動もあるのでが・・・
 
絵になると芸術という作品になるのが凄い!
 
完成品は
見ているだけでずっしりくる。
 
西村一成は自分の事を理解している。
 
”心の影”は文字や絵で
吐き出しているんだと思う。
 
自分を超越しないと
これほどまでの絵は描けないね。
 
「かいじゅう」の唸り声にも
感情があると感じた。
 
大晦日のシーンも良い。
 
力強い作品の裏には
”生と死”が含まれてる様だ。
 
個展のシーンもよくて
行ってみたくなる
直接作品を感じたら
映像とは別な印象だろうかと。
 
あくまで”個性”を
強調した作品。
 
身近に感じる
画家・西村一成を
知ることになるだろう。
 
最後、終わってしまうのが
何故か寂しく感じる。
 
西村一成が
作詞作曲した主題歌が
全てを語っていたりもする。
 
ドキュメンタリー作家の伊勢真一の
息子・伊勢朋矢映画監督第2弾。
 
 
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転調型韓国サスペンススリラー 映画「破墓 パミョ」塚口サンサン劇場 12月13日(金)公開

2024-12-09 22:38:22 | 2024年関西公開作
COPYRIGHT (C) 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
 
 
塚口サンサン劇場
12月13日(金)公開
 
韓国サスペンススリラー
映画「破墓 パミョ」
 
 
(あらすじ)
巫堂ファリム(キム・ゴウン)と
弟子ボンギル(イ・ドヒョン)は、
跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族から、
桁違いの報酬で依頼を受ける。
すぐに、先祖の墓が原因だと気づき、
お金の臭いを嗅ぎつけた
風水師サンドク(チェ・ミンシク)と
葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)も合流する。
やがて、4人はお祓いと改葬を同時に行なうが、
掘り返した墓には恐ろしい秘密が隠されていた・・・。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
CGを殆ど使わない実写映画です。
 
韓国映画の映画業界は賑やかか?
今作は2024年NO1ヒットらしい。
 
バディ物とか、ドロドロ系は
ヒットするイメージがあるけど
オカルト要素を含む?
サスペンススリラーです。
 
驚かす、怖がわらすよりも
”墓”物なんで不気味ですね。
 
映像が綺麗だ、
観終わった後に
冒頭のエピソードが生きてくる
(ネタバレではない)
前半は不思議な事はまだない。
 
(余談)
”憑依”と別の韓国映画の
題名の台詞にニヤッとしてしまう。
 
跡継ぎの状況は
病気なのか?呪いなのか?
そして、いよいよ先祖の墓に・・・
誰が、この墓地を選んだのか?僧侶?
風水師も投げ出す。
 
お祓いと改葬を同時にする方向に
(この辺は不気味と言うか
静粛な儀式なんだろう)
韓国では破墓はよくあることだとか。
 
血族に何かがある。
 
いよいよゲリラ豪雨とともに始まる
迷信は守らなければならない。
 
”墓”秘密が徐々に明かされていく
アクシデントな開棺で何かが・・・
 
降霊的なシーンも。
 
凄くリサーチされての製作か?
実際っぽい。
鳥肌シーンだが面白い展開
※今までに観たことない※
 
舞台がロサンゼルスだったりもするので
韓国映画らしくない韓国映画
(洋画みたいな邦画と言う表現に近い)
 
火葬は大事だ。
(敬ったうえで)
ひとつの話が終わったようで。
 
実は章的に映画は進む
四章から後半へ。
 
また謎が明かされる。
 
“重葬”
そして日本人が
 
五章 鬼火
陰陽師
イッキに日本的に
落武者が火の玉が
邦画テイストが~
謎解きはサスペンス
 
六章
盗堀者
鬼退治?
 
終盤、どうなるか?
全く予想できない。
 
この映画の良い所のひとつは
眼をおわなくてよい
耳を塞がなくてよい正視出来る事。
 
関ケ原?
「エクソシスト」「オーメン」?
 
 
 
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フランス・ドイツ・スイス・日本合作 映画「不思議の国のシドニ」12月13日(金)全国公開

2024-12-09 22:24:12 | 2024年関西公開作
©2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM-IN-EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMÉLIA
 
12月13日(金)全国公開
 
フランス・ドイツ・スイス・日本合作
映画「不思議の国のシドニ」
 
 
(あらすじ)
フランス人作家シドニが、日本の出版社から招聘される。
見知らぬ国、見知らぬ人への不安を覚えながらも、
彼女は未知の国ニッポンにたどり着く。
寡黙な編集者の溝口健三に案内され、
桜の季節の京都・奈良・直島へと旅をする。
そんな彼女の前に、
亡くなった夫アントワーヌの幽霊が現れて……。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
監督が日本に訪れた時に
体験した感情から生まれた作品らしい。
 
日本を塗帯に”不思議の国”に迷い込んだ
シドニの物語。(監督の物語?)
 
約95分の不思議の国への
映画と言う名の旅が始まる。
 
フランス映画のつもりで鑑賞するが
やはり”和製”を感じたりする。
 
シドニにとっては
日本自体が”不思議の国”になる。
 
来日した著名人の日常的な部分も
描かれていて面白い。
 
ファンタジーともとれる
不思議な展開も同時進行
 
奈良も美しく登場
※日本人の撮り方とは違うなあ~※
 
”生と死”も描いていたりする。
 
そして京都も。
 
日本での外国人あるあるも・・・
 
違和感のないゴーストラブムービーへ。
 
話の展開と共に
微笑ましくもなる。
 
そして現実の~
 
※余談※
京都、奈良が舞台だが
ホテルのシーンの一部は
神戸ロケらしい。
 
 
※京阪神公開劇場※
テアトル梅田
アップリンク京都
シネ・リーブル神戸
見事なヨーロッパと日本の
合作でした。
 
 
 
 
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映画「まる」12月13日(金)塚口・宝塚 公開

2024-12-08 15:49:59 | 2024年関西公開作
© 2024 Asmik Ace, Inc.
 
塚口サンサン劇場
宝塚シネピピア
12月13日(金)公開
 
27年ぶり映画単独主演:堂本剛
映画「まる」
 
 
(あらすじ)
美大卒だがアートで身を立てられず、
人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。
独立する気配もなければ、
そんな気力さえも失って、
言われたことを淡々とこなしている。
ある日、通勤途中に事故に遭い、
腕の怪我が原因で職を失う。
部屋に帰ると床には蟻が1匹。
その蟻に導かれるように描いた〇(まる)が
知らぬ間にSNSで拡散され、
正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。
突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、
段々と〇にとらわれ始めていく…。
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
またまた荻上直子監督は
ほんわか〇な作品を作りました。
円には始まりも終わりもない。
劇中の「〇」を探してしまう
何個あるのか?
”〇”のきっかけは蟻。
森崎ウィンが男前を辞め
ミャンマー出身のコンビニ店員役を。
彼の台詞にも「〇」用語が
観ている方も
何か”〇”の力に引っ張られる。
ユーモア邸な笑いがある。
”〇”=サワダブームに
彼の周りが変わっていく。
そういうサワダに
群がってくる”奴ら”嫌だね。
実際に良くある話・・・
人のふんどしで相撲とる奴たち
この辺の展開はむかつく。
主人公サワダと共に
観客も”〇”を見たくなくなる展開(笑)
”○”の次に来るのは?
果たして着地点は何処に。
良い映画でしたマル○まる
 
 
 
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⼭崎エマ監督作 ドキュメンタリー映画 「小学校〜それは小さな社会〜」12月13日(金)全国順次公開

2024-12-08 14:14:54 | 2024年関西公開作
© Cineric Creative / NHK / PYSTYMETSÄ / Point du Jour
 
12月13日(金)全国順次公開
⼭崎エマ監督作
ドキュメンタリー映画
「小学校〜それは小さな社会〜」
 
(HP)
 
(予告編)
 
(概要)
世界が喝采! 
日本の小学校に驚いた!!いま、小学校を知ることは、
未来の日本を考えること
イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は、
公立小学校を卒業し、アメリカの大学へと進学。 
そこで、自身の“自分らしさ”は、
日本で過ごした小学校時代に学んだ
“規律と責任”に由来していることに気づく。
公立小学校で150日、のべ4,000時間という
前代未聞の長期取材を実施した本作からは、
<今、日本人に伝えたい、大事なこと>が見えてくる。
学校での教室の掃除や給食の配膳などを
子どもたち自身が行う国は少なく、
日本式教育「TOKKATSU」は、海外で注目を集めている。
日本人である私たちが当たり前にやっていることが
海外から見ると、驚きでいっぱい! 
小学校を知ることは、
未来の日本を考えることだと作品は投げかける。
 
<高橋裕之のシネマ感>
懐かしくもあり今を知れる
小学校の物語。
 
自分はどうだった?
自分の時代はどうだった?と
童心に戻りながらも大人として鑑賞。
 
2021東京世田谷区の小学校(コロナ禍)
※この時期の記録的※
 
入学式からスタート
1学期春
自分の時は繋がった木の2人机だった。
 
生徒だけでなく教師も被写体に。
 
海外で受けている作品
日本の小学校は”和”感が
なかったりもするから不思議なんだろうな~
 
自宅内の子供達も映し出される。
 
コロナ禍の給食の時間も知れた
教師の見えない部分の大変さ
自分の小学校は上履きがなかった。
(幼稚園だけ)
 
いじめの元を作っているのは教員?
 
小学校の一部分だけでなく
色んな箇所を見せてくれる。
 
タブレットでのリモート取材も
現実的に知ることが出来た。
(こんなんだったんだと感心)
 
白線引き機なども久しぶりに見る
1年生と6年生に対してでは
教え方の厳しさが違うな
運動会の季節
 
そして冬に・・・
 
子供たちの素直な表情も
垣間見ることが出来る。
 
卒業式に向けて。
 
おめでとうの言葉と共に
寂しさを感じるね。
 
99分という1年間を
清い心を感じながら鑑賞しました。
 
小学校と子供たちの歴史は
繰り返され大きく大人に近づく。
 
これも拍手を贈りたくなる作品。
 
※京阪神12月13日(金)公開劇場※
アップリンク京都
なんばパークスシネマ
テアトル梅田
シネ・リーブル神戸
 
 
 
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