俺のものが機能しなくなったら、どうしようか?
若い男にお願いして、きみを抱いてもらって、
感じてるところを見て、興奮する。
そんなのどうかな?
私達は、もう若くない。
必然的に、歳を取った時のことを考えてしまう。
それなら、おもちゃを使ってくれたらいい。
ねえ、お願い。他の人となんて、出来るわけがない。
彼が、プロにお願いして、性欲を満たしてもらうことを
本気で考えてるって聞いた時は、
取り乱してしまった。
私は、実は、◯◯ペットですら無く、
彼にしてあげられることなんて、何も無いって、心底思い知らされた。
もしも、そばにいてたなら、私が気持ちよくしてあげるのに。
歯痒い。
私は、相手の女性に嫉妬した。
こんな素敵な男性と、いとも簡単に、濃密なスキンシップが取れるなんて、
どう考えても、許し難い。
しかも、若くてスタイルの良い人に、私なんか、太刀打ちできない。
私は、なんて無力なの…。
でも、よく考えてごらん?
彼がそれで、気持ち良くなれるのなら、
少しでも、身体が癒やされるのなら、
私は、それで良くない?
私には、出来ないことをしてもらうだけ。
ただ、それだけのこと。
それって…
あ…同じことだ。
自分のかわりに、誰かにしてもらうという愛の表現もあるんだね。
嫉妬を通り越した先に、
そんな愛情表現がある。
知らなかった。
彼が、そんなことを考える理由がやっとわかった。
心は、きっと、二人は繋がったまま。
他人の体を使って、自分の代わりになってもらう。
そういう事なんだね。
ねえ、
そんな所に、
いつ行くの?
夜の電話で、最後の最後に、ようやく、切り出した。
一日中、そのことばかり、考えていた。
頭では、わかっていたのに、やっぱり気になって、仕方がない。
そしたら、彼は、なんて言ったと思う?
私が、どんな反応をするのか、試してみた。って。
行く機会なんて、ないよ。って。
バカ!