昨夜、お風呂あがりに、何気なくスマホを見た。
そして、身体を拭くのも忘れて、急いで返信した。
この時間に、彼からLINEがあったのは、久しぶり。
良かった。
まだ彼は、眠りにつく前だった。
私も、自分の布団に入った。
まだ、髪の毛は、濡れたままだったけど、構わない。
彼が、とても疲れているのを知っている。
早く寝たいだろうね。
なのに、そんな素振りは全く感じさせない。
むしろ、彼の言葉には、
男らしい余裕が感じられて、
私をどんどんダメにする。
彼は、私を教育する。そして、
私は、彼好みに自分を育てる。
意外とウブだからね!
言葉巧みな彼にかかったら、もうはぐらかしてなんかいられない。
素直になったら、
徐々に、
快感で昇り詰めたい気持ちが高まってきた。
それでいい。
私の脳は、
それだけに集中しようとする。
まだダメだよ。
彼は、
それを逃すための、呼吸もリードしてくれる。
逝きたくても、逝かせてもらえない快感を味合わせる。
そしてまた、言葉で操る。
私も、彼に奉仕したいと思っていたのに、
素直に身を任せるだけでいいんだ。そんな気分になった。
もう、何度、身体の強張りを逃しただろう。
ついに、彼へ、もうダメだと訴えた。
わかった。
全身で、逝きなさい。
正気に戻ったとき、すぐに字が打てない。
画面をうっすらと眺めるだけで、
呼吸するのが精一杯。
もう、スマホは、真っ暗の画面になっていて、
早く彼と繋がりたい一心で、
私は必死に、指を運び、名前を打った。
画面の向こうで、彼は、私の全てを理解してくれていた。
また、呼吸をリードしてくれる。
段々と、
はち切れそうな心臓のの音も、もう聞こえなくなった。
落ち着いてきたと言ったら、彼は、
安心したと言った。
文字だけで、私は、彼に抱かれる。
会わなくても、温もりを感じる。
守られてるような、包まれてるような、
そんな思いに浸ることができる。
これは、女の幸せ。
そして二人は、余韻を感じながら一緒に眠った。
朝起きて、まだ余韻の中にいた。
昨夜のLINEを読み返す。
そしたら、また幸せな気分になった。
なぜなら、
彼は、初めから、私を逝かせてから眠ると、宣言してくれていたから。
LINEの始まりに、そう書いてあった。
まさに、その言葉通りの夜だったから。