私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



やっかいな生き物

2023-01-13 01:06:00 | 日記

真冬の夜、街灯もない田園が広がる真ん中で、空を見上げた。

見える限りの全ての星が、そこにはあった。

彼も、この空を眺めるだろうか。

そう思いながら、犬を自由にして歩いた。

どうせ他に誰もいないし、車も通らない。





やがて彼はやって来た。



今日の彼は、男の匂いを漂わせる。

私の耳元で彼がささやく。

生ぬるい吐息がかかる。

鼓膜が震えて、全身に響き渡る。

そして彼の指が、そっと中に入って来て、

出し入れを繰り返す。

私は、脳でリンクして錯覚してしまう。

そこは、私の身体のいったいどこなの?



ずっと彼が欲しかった。

久しぶりに、身体中の感覚が研ぎ澄まされる。

私は、賢い人が好きなの。

弱くてバカな人間は、賢い遺伝子を自分の中に取り込んで、生き延びようとする。

彼の設計図が私にも欲しい。

身体は、受け入れたくて、準備を始める。

そのためなら、なんでも言いなりになる。

私は、あなたに服従します。

心も準備し始める。




私は今、心も身体も、彼のために存在した。

私がどうもがいても、壊れそうだからと、彼に訴えても、

あなたの好きなようにしてくれたらいい。


彼は、私に服従の意味を教えながら、

思いのままにする。

離れていても、この人には逆らえない。

それがまた、Mには心地いい。

彼に任せていたら、全てうまくいく。

そんな安心感に包まれる。

女は、時々、こうやって抱いてあげないといけない生き物なんだ。

やっかいな生き物。

もし、ここが外でなかったら、

暖かなベッドの上だったら、


きっともう、私は天極に、逝けてるだろう。





手が冷たくて、お互い我に返った。

きっとマイナスの世界。

LINEは、手が凍えるね。
そろそろ終わりにしようか。




私は、犬のリードを繋いだ。

ここからは、時折り車も通る道だった。




でも、私の心は、温かかった。


そして、今朝もまだ…余韻に慕っている。

これが女の幸せなんだと。