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朝起きて、下着をつけずに、薄いピンクのポロシャツとスカートを着た。
そんな格好で、犬の散歩に行くなんて、自分でもどうかしてると思う。
まともな神経をしていたら、こんな事、絶対にできることじゃない。
私は、狂っている。
大丈夫。
上からタオルをかけていたら、人に会っても胸は隠せる。
スカートは、風が吹いても、まくれあがるような長さではない。
いつも通り、犬にリードをつけて外に出た。
大丈夫。
何度もそう言い聞かせた。
これは、賭けに負けた罰ゲーム。
彼はまだ、その答えを知らないから、
彼の判断を待たずに、勝手にやってしまったことになる。
快く思われないかも知れなかった。
馬鹿なやつだと思われるかも知れなかった。
外から見たら、普通の人。
挨拶を交わしても、私はいつも通りの私に見えた。
彼は、そんな私に、
保留だったのに、先走ったね。と言った。
ごめんなさい。
そう言って、撮った写真を見てもらう。
いいね〜。
今から、俺の脳に、マウントをとってごらん?
ほら、俺を立たせてみて。
彼は、私の今の状況をわかっていない。
私は、彼と繋がった瞬間から、もう、受け身の体制になっていた。
極度の緊張から解放されて、体の力が抜けた状態。
彼との温度差を感じる。
私だけ、こんなにふしだらになって…。
Sの気質など、どこにも無いの、わかって。
彼は、私がすでに、感じていることを悟って、
最短でいいから、逝きなさい。
そう、優しく言ってくれた。
それでようやく、罰ゲームが終わった気がした。