「死の迷宮」夢から覚めたはずの現実が常に悪夢を終わらせるわけではない
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「死の迷宮」“The Maze of Death”1970年作品
飯田隆昭訳 サンリオSF文庫 1979年発行
何より面白かったのは
ベン・トールチーフが任地に赴く前に絵の出るレコードをターンテーブルに載せる
まあ、今ならDVDでありブルーレイディスクになるのだろう
ここではあくまで挿絵的なイメージであり物語が朗読される
「・・レゴラスのいうことは正しい・・」指輪物語か?!と耳をそばだてる
それは作中では古い叙事詩となっている
トールキンが聞いたらとても喜ぶだろう、彼こそ失われた時代の叙事詩を作りたかっただから
トールチーフはそしてガンダルフに向けて独白する
物語の途中でも登場人物の所持品に、ミルトン、ヴァ―ジル、ホーマーと一緒に
トールキンの著作が偉大な古典として語られている
それだけで楽しい
が、物語は「死ぬまで出ることができない迷路」の世界でのできごとである
4つの神「ウォーカー・オン・アース」「メンチュファクチャラー」「インターセッサー」
そして「フォーム・デストロイヤー」(これを神とするかは大きな神学的問題だ、そうだ)
ここではディックが意識して作りだした神学の体系が語られる
彼に顕れた「本物」の「神」ではなく作り話である
「銀河の壺直し」の方がより啓示に満ちていてディックを知る手がかりになる
ある意味ホラーであり、推理小説的な面白さがある作品で
彼が神の体系を作りだしたように、彼の作りだした「作品」にである
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「死の迷宮」
サンリオSF文庫 1984年 第2刷のカバー
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「死の迷路」
山形浩生訳 創元推理文庫 1989年発行
ゆっくり読んで、ディック的な世界を楽しもう!
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「死の迷宮」“The Maze of Death”1970年作品
飯田隆昭訳 サンリオSF文庫 1979年発行
何より面白かったのは
ベン・トールチーフが任地に赴く前に絵の出るレコードをターンテーブルに載せる
まあ、今ならDVDでありブルーレイディスクになるのだろう
ここではあくまで挿絵的なイメージであり物語が朗読される
「・・レゴラスのいうことは正しい・・」指輪物語か?!と耳をそばだてる
それは作中では古い叙事詩となっている
トールキンが聞いたらとても喜ぶだろう、彼こそ失われた時代の叙事詩を作りたかっただから
トールチーフはそしてガンダルフに向けて独白する
物語の途中でも登場人物の所持品に、ミルトン、ヴァ―ジル、ホーマーと一緒に
トールキンの著作が偉大な古典として語られている
それだけで楽しい
が、物語は「死ぬまで出ることができない迷路」の世界でのできごとである
4つの神「ウォーカー・オン・アース」「メンチュファクチャラー」「インターセッサー」
そして「フォーム・デストロイヤー」(これを神とするかは大きな神学的問題だ、そうだ)
ここではディックが意識して作りだした神学の体系が語られる
彼に顕れた「本物」の「神」ではなく作り話である
「銀河の壺直し」の方がより啓示に満ちていてディックを知る手がかりになる
ある意味ホラーであり、推理小説的な面白さがある作品で
彼が神の体系を作りだしたように、彼の作りだした「作品」にである
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「死の迷宮」
サンリオSF文庫 1984年 第2刷のカバー
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「死の迷路」
山形浩生訳 創元推理文庫 1989年発行
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