ブラスや箱ものに過剰反応してしまう傾向が強い。いや、今に始まったことではない。これは30年ほど前、地方の金物屋で見つけたカーバイドランプ。
カーバイドとは、酸化カルシウムに炭素を混ぜて、高温で強熱して得られる物質。そのカーバイドと水を反応させるとアセチレンと水酸化カルシウムを生じる。
CaC2 + 2 H2O → C2H2 + Ca(OH)2
このアセチレンは燃料や有機化合物合成に用いられる。(Wikipedia)
本体は上下2室にわかれ、下にカーバイドを入れ、上には水を入れる。上部についた水量調整ノズルを回転させ、水を下の部屋に落とす。すると上記の化学反応がおこり、アセチレンガスが発生する。そのガスを燃焼させるというランプ。
燃焼部にはリフレクターが付き一方向を照らす。燃焼部には小さな穴があり、これがよくつまる。そこでクリーニングのためのノズルが水量調整ノズルの中に付いている。山屋はこれをマンドリンと呼ぶが、山用のガソリンや灯油のストーブもこれとまったく同じシステムだ。
電池より長く、安定した光が得られるので炭坑などで使われていたが、今は一部釣りなどに使われるだけ。
昔は縁日で多く使われ、その独特の匂いが懐かしい。
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