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この画像の、箱に入っている
「灰桜(はいさくら)」という色を見て、
「薄墨色の桜」という言葉が浮かび、
20年以上前のことを思い出しました。
広告制作会社にいた20代の頃、
とある商品の春のキャンペーンチラシを作成することになり
私が作った桜が背景のデザインに、コピーをつけることになった
入社したばかりの新人ライター(&企画編集)の同僚。
「薄墨色の桜っていい言葉だよねぇ」と前から言っていたのですが
そこで使って、見事にボツをくらっていました。
キャンペーンのチラシだから「桜はピンクで明るいイメージに」
と直した上司の気持ちがよくわかる 笑
今だったら上司に見せる前に止めてあげるのですが (´ー`)
まだ若かったあの頃はよくわかっていなかった。
私の実家は山間地なので、周りに咲くのは
よくお花見とかで見るソメイヨシノではなく
新芽と一緒に花が咲く、山桜(ヤマザクラ)です。
春になると、
遠くの山の中にもポツポツと山桜が見えますが
華やかさはあまりなく、早春の風景はまるで水墨画のようで、
同僚が言う「薄墨色の桜」はそう言う感じの美しさなのかな、と
当時勝手に思っていました。
今、改めて検索すると
『薄墨の桜』という宇野千代さんの本があるんですね。
もしかしたら同僚はこれを読んだのでしょうか。
前回も載せたこのサイトによると
薄墨色(うすずみいろ)とは、墨を薄めたようなやや薄い灰色のことです。淡墨色ともかきます。色名としても古く、鼠色や灰色という色名が使われる以前から用いられてきました。薄墨色は平安時代、喪服の染色や訃報を知らせる手紙の墨に用いられ、あまりよい色ではありませんでした。ちなみに今も薄墨衣といえば、多くは喪服に使用されています。
……今更ですが、
春のキャンペーンチラシには絶対使っちゃだめなやつー (><)
最後は、
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この時、ふわりは興奮しすぎて
手から血を流しながら暴れて大変でした (´ー`)
その他2011年の見つかった画像いろいろ。
その他2011年の見つかった画像いろいろ。
全部すでに記事に載せたやつかも。
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