そういえば、
この本のことを書こうと思っていたのでした。
『ノラや』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/3e/184eb4c85dc7bd770c05433f8607a63d.jpg)
Amazonの紹介文より
愛猫の突然の失踪に悲嘆に暮れる百鬼園先生。使っていた座布団に、好物の寿司に、在りし日の猫の姿が思い出されて涙が止まらない。新聞広告を打ち、貼紙をして帰りを待つ。
有名な本みたいなので、読んだ人も多いでしょうか。
私は最初にこの本を読んだ時に
100ページもいかないうちに何故か涙が止まらなくなってしまい
読もうとするとまた泣いてしまうので、
この本のことを書こうと思っていたのでした。
『ノラや』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/3e/184eb4c85dc7bd770c05433f8607a63d.jpg)
Amazonの紹介文より
愛猫の突然の失踪に悲嘆に暮れる百鬼園先生。使っていた座布団に、好物の寿司に、在りし日の猫の姿が思い出されて涙が止まらない。新聞広告を打ち、貼紙をして帰りを待つ。
有名な本みたいなので、読んだ人も多いでしょうか。
私は最初にこの本を読んだ時に
100ページもいかないうちに何故か涙が止まらなくなってしまい
読もうとするとまた泣いてしまうので、
どうしても読み進めることができず
一旦読むのをやめることにしまして。
でも時間をおいて読んでみたら、
意外にすんなり読めました。
ある日突然出ていってしまったノラを思って毎日泣き暮らす
おじいちゃん、内田百閒先生の落ち込み方がすごい。
張り紙をして、警察にも届け、
新聞に広告を載せ、折込広告も数回入れたあと、さらに
「もしノラを保護しているのが外国人だったら?」となって
英文の折込広告を入れたり。
きっと痩せこけた状態で見つかるだろう、と予想して
見つかった時のお礼状またはお礼広告の文面まで用意し、
ノラの帰りをひたすら待つ日々。
読者からの手紙に励まされ、
手段問わずノラを探す様子がおかしくも悲しい。
最初に読めなくなってしまったのがこの辺り。
↓
ノラや、お前は三月二十七日の昼間、木賊(とくさ)の繁みを抜けてどこへ行つてしまつたのだ。それから後は風の音がしても雨垂れが落ちてもお前が帰つたかと思ひ、今日は帰るか、今帰るかと待つたが、ノラやノラや、お前はもう帰つてこないのか。
<85ページ「ノラや 八」より>
後半はノラの後に家に居ついて、結局飼うことになったクルツの話。
クルツの最期を看取った百閒先生はやっぱり涙が止まりません。
八月晦日の夜遅く、お膳の途中で手洗ひに起つ。帰つて来れば必ずそこにゐたクル、毛の生えた三角の耳をピンと立ててゐたクルがゐない。夢でいいから、もう一度クルに会ひたい。抱きたい。げに夢猫をうつつにぞ見る。
<260ページ「クルやお前か 四」より>
猫を飼う皆が通る道ですが
「おじいちゃん」目線の描写がなんだか新鮮で
後にクルの思い出を語る「クルの通ひ路」の話も泣けます。
昭和30年代の周りの人々との関わりも
「古き良き」下町な感じで、良かった。
一旦読むのをやめることにしまして。
でも時間をおいて読んでみたら、
意外にすんなり読めました。
ある日突然出ていってしまったノラを思って毎日泣き暮らす
おじいちゃん、内田百閒先生の落ち込み方がすごい。
張り紙をして、警察にも届け、
新聞に広告を載せ、折込広告も数回入れたあと、さらに
「もしノラを保護しているのが外国人だったら?」となって
英文の折込広告を入れたり。
きっと痩せこけた状態で見つかるだろう、と予想して
見つかった時のお礼状またはお礼広告の文面まで用意し、
ノラの帰りをひたすら待つ日々。
読者からの手紙に励まされ、
手段問わずノラを探す様子がおかしくも悲しい。
最初に読めなくなってしまったのがこの辺り。
↓
ノラや、お前は三月二十七日の昼間、木賊(とくさ)の繁みを抜けてどこへ行つてしまつたのだ。それから後は風の音がしても雨垂れが落ちてもお前が帰つたかと思ひ、今日は帰るか、今帰るかと待つたが、ノラやノラや、お前はもう帰つてこないのか。
<85ページ「ノラや 八」より>
後半はノラの後に家に居ついて、結局飼うことになったクルツの話。
クルツの最期を看取った百閒先生はやっぱり涙が止まりません。
八月晦日の夜遅く、お膳の途中で手洗ひに起つ。帰つて来れば必ずそこにゐたクル、毛の生えた三角の耳をピンと立ててゐたクルがゐない。夢でいいから、もう一度クルに会ひたい。抱きたい。げに夢猫をうつつにぞ見る。
<260ページ「クルやお前か 四」より>
猫を飼う皆が通る道ですが
「おじいちゃん」目線の描写がなんだか新鮮で
後にクルの思い出を語る「クルの通ひ路」の話も泣けます。
昭和30年代の周りの人々との関わりも
「古き良き」下町な感じで、良かった。
そういえば、
長野に引っ越した2011年頃
ふわりが外に出たがって、誰かが玄関を開ける度に
「ニャー!!!」
と叫びながら突進してくる時期がありまして。
防げずに数回外に出たことがありました。
外の世界を知らないふわりは、
だいたい玄関先で固まるのですぐに回収できたのですが
一回だけ、近くに駐車していた車の下に入って出てこなくなり
そのまま建物の裏側に入り込んでしばらく行方不明になりました。
まわりはフェンスと壁しかないのですぐに見つかったのですが
短時間で野良猫化してしまったふわりは
興奮してしまいなかなか捕まらず。。。
やっと捕まえた時には、シャーシャー怒って
完全に知らない猫のようでした。゚(゚´ω`゚)゚。
その後、ふわりが外に出ないようだいぶ苦労しましたが
だんだん突進することもなくなり
今でもごくたまに玄関から出てしまうことはありますが
動かないのでその場で抱っこされて回収です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/7d/924ecf2fd5e8b323cde9a4b36915e9eb.jpg)
当時住んでいた家では
こんな風に誰かが玄関を開けるのを待っていたのです。
で、飛び出すのはふわり 笑
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