浦安といえば、山本周五郎の青べか物語に出てくる漁師町ですね。
蒸気河岸の先生と長という男の子のやりとりが印象的です。
長の家は千本という船宿。ここがモデルになった場所です。
運河にある船もべか舟を連想させます。右のは帰りに見た浦安インター付近。
郷土資料館にも当時の建物が復元保存されています。
今まで読んだ日本の小説の中でも、この話はかなり衝撃的でした。
きっかけは国語の教科書だったけど、本全体を読むと、狭い学校教育では教えられないほど、
人間の生々しい生き様が書かれています。
教科書には都合のいい美談の部分しか出てこない。こういうちょっとしたことにも、
私は不信感を持って学校が馬鹿らしいと思ってました。
この世の真実を無視するのが教育であり、何も知らさずに社会に放り出すという無責任も平然と行われているのです。
最も社会の真実を子供に一番教えたくないのは、教師や親たちなんですよね。
だから若い人が犯罪に巻き込まれてしまう。
社会は悪と欲とずるいやつらで満ちている、大人は若者を食い物にする。
いつも犯罪者は大人で、犠牲者は子供じゃないですか。
金の余ってる人が詐欺に金を取られることに関しては別問題です。
自殺をしたような作家の本など読ませないで、もっと広く人間を理解させるものを選んで欲しいです。
出版社もそういう態度になって欲しい。芥川賞とかやめて欲しいです。
何より生きることが大事だと、身を持ってわかるような本はどこにもないのでしょうか。