シロクマックスのアラフォー、ぼちぼちアメリカ生活

アメリカ生活のあれこれをつれずれに書いてます。
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ヴェラサーノ、ウッドメモリアルに優勝

2013-04-11 | アメリカ生活のあれこれ

 

 

無敗でウッドメモリアルSを制覇したヴェラサーノと、同レース2着のノーマンディインヴェイションは5月4日にケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービーにて再び対戦することになりました。4月6日にニューヨーク州のアクエダクト競馬場にて行われたウッドメモリアルSを圧勝したヴェラサーノは自身の競走成績を4戦4勝としました。このレース結果にトッド・プレッチャー調教師のアシスタントのマイケル・マッカーシー氏は「オーダー通り」と話しました。この勝利はトッド・プレッチャー師にとっては2010年のエスケンデレーヤ、2012年のジオモロジストに続く3回目のウッドメモリアル優勝となりました。「レースを見てください。ヴェラサーノは他馬を待って仕掛けています。彼は常にチャレンジされる側の馬で、そのチャレンジに答えています。とてもよいプレップレースでした。力を出し切らずに他馬を退けました。」

ヴェラサーノはレッツゴーステーブル、マイケル・テイバー氏、スーザン・マグナー婦人、そしてデリック・スミス氏等の所有馬で、初勝利は1月1日のフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場でした。1930年のギャラントフォックスから数えて11頭の競走馬がウッドメモリアルSとケンタッキーダービーの両レースを制覇しています。一番最近の達成は2000年のフサイチペガサスになります。


白熊的コメント

ジョン・ヴェラスケス騎手が向こう正面から何度も何度も股下から後方を確認しているのが映像からわかります。これはおそらく実力馬ヴァイジャックの位置取りを確認していたのだと思います。ヴァイジャックは前走のゴッサムSで素晴らしい勝利を収めた馬で、今ケンタッキーで話題になっている種牡馬イントゥミスチーフの初年度産駒です。イントゥミスチーフはストームキャットの異系血脈ハーラン~ハーランズホリデーのラインを担う新種牡馬で、いきなりKYダービー戦線にこのヴァイジャックを送り出しました。それにしてもヴァイジャックが動くまでヴェラスケス騎手は動きませんでした。相手はこの一頭とおそらく決めていたのではないでしょうか?こういう駆け引きのある競馬は見ていて楽しいです。やはり相手あっての競馬なので、l後方で脚をためるだけためてあとは直線でどこまで・・・・というような競馬はあまり好きではないです。ヴェラサーノはこれでKYダービーに直行です。鍵はやはり本番の10ハロン(2000m)でしょうか。米国の3歳クラシック戦線では、KYダービーより前に10ハロン以上の距離の前哨戦はありません。ほぼ全ての前哨戦が8・5ハロンから9ハロンで行われます。私はこれでいいと思っていて、例えば日本の日本ダービーの前哨戦の青葉賞(芝2400M)も、青葉賞組はダービーを勝てないというジンクスがあるのなら、距離を2000Mに変更してもいいと思います。かつてキングカメハメハはNHKマイルC(1600M)で全力の競馬をして優勝した後に、日本ダービーも優勝しています。間隔は詰まっていても、1600Mの競馬の後ならダービーでも勝ち負けできるとなると、やっぱり12ハロンの競馬、つまり長距離レースは消耗するってことなんでしょうか?