今回はちと面白い動画を発見したのでアップします。シロクマックスが以前勤めていたオーストラリアのGai Waterhouse厩舎の追い切り動画です。「追い切り」はオーストラリア英語でfast work(ファスト・ワーク)、アメリカ英語でwork outと言います。 日本でもジョッキーズeyeみたいな企画の映像はありましたけど、なかなか追い切りをビデオにしたのはなかったんじゃないかと思い、拾ってきました。ウェスタンシンボル(画面左)はシロクマックスもよく乗せてもらいました。当時はまだ重賞を勝つ前でしたけど、いい馬だな、と思いながら乗ってました。いつも2着、3着ばかりのちょい足りない馬でしたが、今ではすっかり2400mでG1を狙える馬になりました。ニュージーランド産のハイシャパラル産駒。2400mはうなずけます。
合わせの相手は現在豪国を代表する競走馬のピエロです。昨年度2011-2012年度の2歳G1の3冠馬。これは2歳戦が大好きな豪国といえども同国の競馬史上初の快挙でした。
動画をご覧になっていかがですか?特にラストの2ハロンからは本番の競馬一歩手前くらいまで早くなってます。(一杯ではないですけど) あのスピードから落馬したとして、体になにも怪我せずにいられると思いますか?得にジョッキーは体重との勝負です。頭にはコーンフレークみたいなセーフティハット、勝負服はペラペラの紙みたいなかるさで、紙オモツより小さい鞍にまたがってあのスピードです。落ちたら死んでもおかしくないですよね?僕も落馬が原因で左肩が思うように動きません。いまでも180度回すと痛いです。
日本の中央競馬は未勝利戦で一着賞金500万円です。騎手の取り分が賞金の5%ということになってますから、25万円。騎乗手当が5万円だと聞いたことがあります(未確認。間違ってても責任とりません。) では地方競馬はどうでしょうか?高知競馬はCー3組の競馬で「1着」で賞金が10万円。騎手の手取りが・・・・・中央と同じレートなら5千円です。言っときますけど、これ一着ですよ?捻挫骨折当たり前のこの職業。ちょっと前に中央競馬の障害レースの騎手が落馬で眼球が破裂したという記事を読みました。地方競馬なら朝の2時から調教つけて、競馬行って、勝って5千円・・・・・・・それでも地方競馬を潰すなと言えますか?現況の地方競馬は存在そのものが苦痛になっていると考えます。かといってひとつの競馬場を廃止すれば少なくともなん十頭もの現役馬が薬殺処分です。中央とか、地方とか言ってる場合ですか!!日本!!