元・米国リーディングサイヤーのストームキャットが4月24日に老衰のためにケンタッキー州レキシントン郊外のオーヴァーブルックファームにて安楽死の処置がなされました。30歳でした。父はストームバード、母はセクレタリアトの繁殖牝馬ターリングアです。ストームキャットはウイリアム・ヤング氏の生産、所有として現役時代にG1ヤング・アメリカステークスに勝利し、1985年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルにて2着という成績でした。生涯獲得賞金は約57万ドルでした。ストームキャットは1987年に現役から引退し、オーヴァーブルックファームにて種牡馬としてのキャリアをスタートさせました。1988年の初年度の種付け料は3万ドルで、その後20年を同ファームにて過ごし、最盛期には種付け料が50万ドル(1ドル100円として5千万円)にまで上がりました。オーヴァーブルックファームによれば、ストームキャット産駒の総合獲得賞金は127ミリオンドルで、8頭のチャンピオンホースと、プリークネスステークス、ベルモントステークス、ケンタッキーオークスの勝ち馬を排出し、さらに5頭のブリーダーズカップの各レースのウィナーを送り出しました。トータル108頭のステークスウィナーを排出しました。総合種牡馬ランキング首位を2度、2歳ランキングの首位を7度獲得しており、2012年度のブルードメアサイアーランキングで首位を獲得しています。オーヴァーブルックファームによれば、1歳セールにおいて、ストームキャット産駒は延べ462頭が売却され、売却額はトータルで319ミリオンドルを超え、91頭が1ミリオンドル以上の価格で取引されました。ちなみに、比較例として、ストームキャットの祖父であるノーザンダンサーは、延べ52頭が1ミリオンドル以上の価格で取引されました。これはストームキャットにつぐ記録です。
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