25戦無敗のブラックキャビアがG1 T.J SMITH ステークスに優勝した同じ日に、シドニーのランドウィック競馬場ではもう一頭ズバぬけたパフォーマンスを見せたイッツアダンディールがいました。このニュージーランド産のハイシャパラル産駒は、オーストラリア競馬史上5頭めとなる、シドニーにおける3歳クラシック完全制覇を成し遂げました。クールモアスタッド所属のアイルランド産の種牡馬ハイシャパラルは、今年のオーストラリアンダービーにおいて、1着馬と3着馬を送り出しました。現在までに7世代を送り出しているこのサドラーズウェルズの後継種牡馬は、42頭のステークス勝ち馬を排出し、うち24頭が重賞ウィナーになります。イッツアダンディールのダービーの勝ち時計は2分33秒49(2400m)です。同馬を管理するニュージーランドの調教師マリー・ベイカーは言います。
「楽勝でしたね?」
「彼はとてもリラックスして後方に待機することができました。シドニーにおける3つのG1勝利はスペシャルと言っていいでしょう。」
イッツアダンディールの次走は2週間後に行われる定量戦のクイーンエリザベスステークス(AUS G1)の予定で、このレースでイッツアダンディールは初めて古馬と対戦することになります。イッツアダンディールの母はザビールの肌のスターリールで、その母は1993年のニュージーランドのチャンピオンホースにしてクラシックウィナーのスターリングになります。
白熊的発言
競馬ファンならこの馬は覚えておくべきです。故障さえしなければ来年の今ごろはイングランドで走っているかもしれません。南半球の12ハロンではもはや彼の敵はいません。さらなる栄光を目指して必ずヨーロッパのターフを駆けると信じています。競馬っぷりがちょっとディープインパクトに似てるかも。