Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

寒さもあと少し

2022-02-24 16:00:00 | 日記
と天気予報は言う。
この2ヶ月、いつにない寒さに晒され、コロナ禍も相まって限界感が強い。
私だけじゃないと思うのが、唯一の支えだ。

春を待つのは、花を待つのと同義。



毎朝通過する川縁で、桜が見られるのはいつ頃か。


つい1週間前はまだ真冬。


花見の頃のいい思い出は少ない。
旅友との思い出もない。
春は人恋しさとは縁遠い。
花粉症と新たな生活が代名詞になる。

後ろを向いてはいけない。
今は懐かしくてたまらなくても、
いつか消えていく気持ちだ。

つい思い出に生きてしまう寒い日々。
それもあと少しと思いたい。



映画『ウエスト・サイド・ストーリー』

2022-02-17 16:30:00 | 映画
先週の封切り日に観賞し、もう1週間になる。
初めて観たのは高校生だったか。
もちろんロバート・ワイズ監督の『ウエストサイド物語』の方だ。
150分ほどの長さだが、確かインターミッションがあった。トイレ休憩だろうか。
その時にパンフを購入している子がいて、トニーが撃たれるシーンを観てしまったのはショックだった。
そんなことも知らずに観ていた高校生の私はウブだった。

制作は1961年というから、私の観たのはそのずっとあと。
『サウンド・オブ・ミュージック』のヒットで上映したのかも知れない。
(一般受けする作品ではなかったのか)
アメリカのスラムも、人種問題も、何も知らなかった。
不良のバッコする映画を観ていいものかと、生活指導の先生の顔がちらついた。
レナード・バーンスタインが音楽を担当したということで話題になった。
シェークスピアの『ロミオとジュリエット』のNY版ということでも。

さて今回のリメイク版



巨匠スピルバーグ監督とあって前評判は高い。
挿入歌もストーリーも大きくは変わっていない。
マリア役の女優は3万人のオーディションを勝ち抜いただけあって、歌唱力も文句なく、美声に聞き惚れた。
1961版ではマリアとトニーの声は吹き替えだったという。今では考えられないけれど。

映画に感動しながら、それは昔を懐かしんでのことなのか、スピルバーグ版が素晴らしいからなのか、だんだんわからなくなった。
帰宅するや、旧作のDVDを借りて観た。

60年の歳月を感じた。
記憶の中では決して古びてはいないのに、映画はやはり60年前のものだった。
六本木の東宝シネマズで「午前10時の映画会」で観たのも10年以上前になる。
そんな古い映画になってしまったのだ。

今回はリタ・モレノがジェット団の溜まり場である店の主として出演し、歌声まで披露した。
彼女は61年版でアニタ役を演じ、助演女優賞を手にしている。
その女優が90歳になり、製作陣に名を連ねているのだ。

でも究極のラブストーリーは変わらない。






『ロミオとジュリエット』が永遠のラブストーリーである由縁だ。


今日も雪。
もううんざりするほどの寒さ。



桜の写真を載せられるのはいつになるのだろう。