Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

二川宿

2022-05-31 11:50:00 | 日記
二川は現在は豊橋市。
東海道の宿場町だとは最近まで知らなかった。
歩いてみよう。



途中見かけた消防車のシャッターまで物珍しい旅行者。









本陣資料館はハプニングのため素通り。
でも道路沿いにこれだけの写真が撮れてしまうのだから、半ば公開しているようなもの。







目指す商家に着いた。
暑い車道(旧東海道)を20分も歩いて。


蔵カフェは素敵な佇まい。


時計は午後1時に近く、席も満席に近い。





日替わりランチ770円、ドリンクは110円。
この梅ジュースは樹齢100年の梅の木から作った自家製なのだと。
アイスだと原液が溶けず、かき回しながら頂く。
ああ、来て良かった。

帰りは行きの逆。またまた電車を乗り継ぐ。
自転車で帰ったけれど、思いの外、姉の沖縄土産の泡盛が重く、ハンドルがふらついた。



明日は県図書館まで2時間、自転車。
遊びに来ている孫の昼を買って帰ろう。

教訓はメガネの予備を買うこと、だった。




これもソロ活?

2022-05-31 10:59:00 | 日記
5月28日土曜日。
朝日午前6時半に家を出て、自転車でJR穂積駅まで45分。案の定早く着き過ぎて一本早い電車に。
豊橋で浜松行に乗換、二駅先の新所原、そこで天竜浜名湖鉄道で気賀まで。
到着は10時10分。



駅舎で車で来た姉が待っていてくれた。
今日は母の祥月命日、墓参りでしか会わない姉妹だが、会えばほっとする。
姉に会いたいから行くのだと思う。が、いつまでもそれではお互いに負担になるかと、今回は二川宿のひとり散策を計画する。蔵カフェでひとりランチの予定なのだ。



新所原の駅までは順調だったが、豊橋行の電車を待つJRホームで突然後ろからの突風に襲われた。
あっという間の出来事。
帽子を飛ばされ、あれよという間もなく線路に落下。
何だか視界がボヤける。
メガネも飛ばされている!
視力は両目で0.1ないのだ。
これじゃ自転車で帰れない!と慌てる。

見えない目で駅員さんを探すが、田舎のホームには人影もない。
改札口に階段上って戻ったが、そこもカーテンが引かれて無人。
ああ、電車が来てしまった。
帽子とメガネの上を電車が…

もう二川宿どころじゃない、電車の乗務員さんに「線路に帽子とメガネを落としてしまったんです。駅員さんはどこにもいないんですけど、どうしたらいいですか」と、情けなく聞いた。
「インターホンで駅の人を呼んで下さい」と言われて、今は昼休の時間帯だと気づく。
1人勤務なのか昼食中は窓口も閉鎖するのだ。
改札口に戻り、インターホンで呼び出す。
やっと出てくれたが、声が小さくて聞こえない。どうやらそこで待て、と言われたようだ。
待つ時間は長い。やっと駅員さんが現れた。
「すぐには来れない時もありますから」
はい、すみません。
「破損していても責任は取れませんから」
はい、わかっています。
慣れない旅をするから、こういうことになる。
年寄りの冷水。

ホームに戻り、帽子を確認。
すると駅員さんは携帯電話を取り出し、「下りホームでお客さまの帽子が線路に落下したので、これから作業します」と確認。
刺股のような器具でヒョイと帽子を引き上げた。
が、一緒に落とされたはずのメガネがない。
そういうと駅員さんは線路の間に落ちているそれを発見、何なく引き上げてくれた。
メガネに殆ど損傷はなく、やれやれ。
線路の間に落ちたのが良かった。

こんな時、ひとりは本当に心細い。
駅員さんには本当に迷惑をかけてしまった。(つづく)

最近の読書、映画

2022-05-25 16:35:00 | 映画
時間はいくらでもあるのだから、読書とDVD観賞の記録くらい付けておこうと思いつつ、不調の時は結局何もしたくない。ブログの更新さえも億劫で、コロナ鬱が高じたのか3月4月も生きてはいたのだけれど、記録がない。
DVDでは『学校 II〜Ⅳ』が印象に残った。
IIは吉岡秀隆が養護学校の生徒を演じる。
自身より障害の重い生徒の面倒をみながら、学校を脱出して安室奈美恵のライブに行く。
それを追う先生役に西田敏行。同僚にいしだあゆみ。

Ⅲは職業学校。
元エリート社員の小林稔侍と、団地の主婦を大竹しのぶが演じる。
大竹はシングルマザー、息子には障害がある。
芸達者な2人に加え、障害者の息子のピュアな行動にハッとさせられる。

Ⅳは『十五才』のタイトルがつく。
学校をサボり、ヒッチハイクで屋久島まで行く少年を描く。

読書では友人に勧められて『復讐の海』を県図書館から相互貸借で借りてもらう。



白鯨の元となったノンフィクションだ。
200年前のアメリカ・ナンタケット島は世界一の捕鯨の島だった。今は鯨を取る日本人が白眼視されているが、石油が発見される前は、鯨油が重宝されていた。男たちはその油を取るために2年も3年も捕鯨船に乗った。
これはそんな男たちが太平洋上で白鯨に襲われ、船を大破され、ボート3隻に6人ずつ分乗し、3ヶ月も放浪する話。
実話なのが恐ろしい。
それぞれのボートは、船長、一等航海士、二等航海士がリーダーとなる。
乏しい水と堅パンのみの食事、照りつける太陽に、やがて命尽きる水夫も。
しかし、それを水葬にせず、カニバリズムの一線を越えてしまったところから本当の地獄が始まったのかも知れない。
飢餓は癒されるどころか、一層激しくなってしまった。ついには生きている仲間をくじ引きで屠るところまで行ってしまう。

船長、一等航海士、1番若い少年が生還するが、生き残ったのは島の人間だけであったことは考えさせられる。
リーダーシップと仲間意識が、最後はものを言ったのも。

映画化もされていると知り、近所のショップで探した。



ロン・ハワード監督。
『白鯨』の作者メルヴィルが島へ話を聞きにくるところから始まる。
話すのはただ1人の生き残り、二カーソン。
彼はカニバリズムに苦しみ、誰にも話さず墓場に持っていこうとしていた。
船長も一等航海士も、口をつぐんでいたのだろう。
特撮なのかCGなのか、嵐に揉まれたり巨大鯨に襲われたり、漂流を続けたり、まともな撮影はできないのではというシーンの連続だったが、原作に寄り添った内容だった。カニバリズムも描かれて、人間の極限を見た思いだ。
助かって終わりではなく、生き残った人々の、その後の人生も描かれる。
再び船に乗ったが座礁、その後は夜警として生きた船長。
海の男として度々船に乗るも、最後は気がふれてしまう一等航海士。
映画に描かれた少年も苦しんだだろう。

これは『白鯨』を読まねば。
と、近所の図書館で見れば、全集しかなく、それも長く活字は小さい。



これでも1番まし(読み易そう)なのを選んだのだ。100年は長い。




こちらは読書会の顧問に勧められて予約したもの。
順番待ちだったが、I日で読めてしまった。
こんな読書に慣れてしまっては、100年前の小説は無理だろう。

さて、どこまで挑戦できるか。





桑名・六華苑と諸戸氏庭園

2022-05-22 16:30:00 | 日記
ソロ活というらしい。
「おひとりさま」も女1人の劣等感を和らげてくれる言葉だったが、ソロ活は更に上を行って、怪傑ゾロかと思うほどの強さだ。
よし、私もこれからはソロ活だ。

今日のソロ活は三重・桑名への日帰り旅。
朝は5時起き。1時間のウォーキングは駅までの歩き(20分)にする。
だから午前6時38分にはもう樽見鉄道。


大垣駅で養老鉄道に乗り換え、さらに1時間。桑名着は8時21分だった。
早すぎる。
六華苑は9時から、諸戸氏庭園は10時からなのに。

駅から20分弱の歩き、絶対道に迷うから多めにみたのに、そういう時に限ってすんなりといく。
だから六華苑はまだ開館準備中だ。
しばらく付近の散策。


9時を待って入館。土曜日なのに全く静かだ。





洋館部分は鹿鳴館の設計者ジョサイア・コンドルが手がけている。


2階のバルコニーからは庭がよく見える。
後で歩いてみよう。


これは玄関。主人と客しか使用を許されなかったらしい。


こちらは庭から見た洋館。池泉海遊式というらしく、個人宅とは思えぬ手入れの良さ。いや、今は県や国の文化財として大切に維持管理されているはずだ。


ある意味、三重県という地域だったから戦禍を免れたのかもしれない。
1代目の諸戸清六氏は、父親の借金を背負い、大変な苦労をしたらしい。
熱い飯は時間がかかるので常に冷や飯。
おかわりの時間が惜しいので、飯碗は最初から二膳用意、忙しい時はもちろん食事抜き。一食やニ食抜いて空腹を覚えるようでは金は貯まらない、など、耳が痛い話ばかり。
明治はこんなふうに一代で財をなす人もいた。
この建物は2代目の作。

さて、30分もあれば見学終了。
庭園までゆっくり歩こう。
すぐ前の公園を抜けていくと、庭園に行き着くらしい。


この公園にあるのは噴水ではなく、


諸戸氏が引いたという水道。
当時は住民達がここへ水を汲みにきたという。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の合流地点、水は豊かなようで汽水だから、やっぱり生活用水には真水が必要なのだろう。



5棟あった倉庫の二つは戦争で焼けたという米蔵。そのひとつが、庭園の入り口になっていた。 


藤茶屋。花の時期は終わり、誰もいない。


菖蒲池。残念ながらこちらはまだ蕾だ。
コウホネだけが寂しく咲いている。
春の特別公開に合わせて来たのに…


園内は飛石伝いに行く。足が弱くなったら無理だ。というか、庭だけでたっぷり運動出来そう。


足元がふらついても、助けてくれる人はいない。

正面から見た池庭。
残念ながら家屋は修理中.100年に一度手を入れて、劣化を防ぐのだという。


穴が掘られているので足下注意、なんて看板もあった。

こちらは推敲亭から庭を見る。
推敲亭とは三畳の茶屋のような作り。
和歌を練ったり月見をしたりしたそうな。
優雅だなぁ。お金持ちになれば、暮らしはお殿様だ。


京の三条大橋を擬した灯籠や、古田織部の人形灯籠もある。
富も文化も金のあるところに集まる。
それが世の習いというものか。

こちらも30分で見学終了。
レストランは11時まで開かない。
付近の散策で時間を潰す。



七里の渡し。って鳥居しかないの?
東海道で唯一の海路、ここから船で熱田宿(名古屋)まで行ったという。
まぁ今でも桑名は名古屋のベッドタウンだ。
後ろに見えるのは蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)2階部分は展望台というので登ってみたが、お城の天守閣と一緒、壁の穴からしか覗けなかった。蟠龍とは天に昇る龍のことだとか。東海道桑名宿の名物的存在で広重の版画にも見られるとか。





やっぱり海を感じる光景。


さて「孤独のグルメ」じゃないけれど「腹が減った〜」
レストランに急ごう。


ここもソロ活のために是非訪れたいところ。
レストランロッカ。




六華苑を見ながら食事がウリ。確かに特等席だ。1番に来た甲斐があった。


ランチのプレート。魚を選択。2,750円でドリンク付き。豪華な気分を味わった。


さて、駅に戻ろう。
帰りもGoogleナビのお世話になって、おかげで迷わず戻れた。ソロ活の強い味方だ。

桑名、さようなら。


養老鉄道の座席は瓢箪マーク。


大垣駅で1時間時間を潰し、樽見鉄道で帰路についた。


相撲(テレビ桟敷)に間に合って良かった!