トム・クルーズがスタントを使わず、危険に挑んだとか、話題性には事欠かない新作。
昔だったら、まず観ない映画だ。
歳を取って理解力も忍耐力もなくなり、ひたすら〈わかりやすい〉作品を求めるようになった。
トム・クルーズと言えば、『7月4日に生まれて』に始まり、『ミッション・インポッシブル・シリーズ』『バニラ・スカイ』など、私の映画史と共にあった人。
もう若くはないのに、あり得ない挑戦をしていく姿勢に好感を持たない人はいないと思う。
100%エンタテインメントなので、過剰な期待はしない。
背景は気にせず、迫力だけを楽しんだ。
彼らの戦っている〈ならず者国家〉がどこかなんて、どうでもいい。
ちなみに正編は観ていない。続編ではなく、単発として観る。
戦争も、空中戦も興味なし。
戦闘機の名前などちんぷんかんぷん。
それでも130分の作品をハラハラドキで観てしまったのは、その迫力の凄まじさゆえ。まるでジェットコースター。
これがハリウッドか。
アメリカの国力を見せつけられた気がする。
本当はあまりに暑いので、避暑をかねてシネコンに逃げ込んだ。
映画の後はカフェで読書。
本屋大賞受賞作で、話題の本だ。
ナチスドイツを相手に狙撃兵として戦う赤軍の少女。
期せずして戦争ものが重なった。
『戦争は女の顔をしていない』も読みたいが…
少し世間がきな臭い。