Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

寒い朝

2021-11-27 19:33:00 | 日記
寝過ごした。
決して寝不足ではないのに、布団から抜け出せない季節がやってきた。

目覚ましは午前5時。
夏は4時半だった。
冬時間にしたつもりだったが、体内時計は明るくならないと目覚めないらしい。
せっかくの目覚ましで起きても、あたりが真っ暗だと起きられず。

それにしても今朝はまずかった。
二度寝してしまい、再度目覚めたときは5時50分!
まだ暗いが、大慌てで身づくろいし、懐中電灯持って歩き始めた。
体がシャキッと目覚める。
まだまだマイナスにはならない気温、よかった今日も息災だ。



西の池田山は冠雪している。
日の出時のマジックアワー。
ふと見れば、虹。



東を振り返れば朝陽が!



寒い1日の始まりだった。



映画『ディア・エヴァン・ハンセン』

2021-11-27 15:03:00 | 映画



やっと観たい映画がかかり始めた。
このままコロナ収束となれば嬉しいけれど、海外を見ればそれも楽観かも知れない。

映画館はやっぱりいい。
一度しか観れなくても、2時間はその世界に
浸りきれるのだ。
『ディア・エヴァン・ハンセン』は今日公開されたミュージカル映画。
舞台では数々の賞を席巻しているというから、作品としての出来も保障されているのだろう。主役も舞台の人らしい。
孤独な青年が、ひょんなことから関わったコナーという学生と〈親友〉だった、と勘違いされる。
(セラピーの課題で)自分宛に書いた手紙をコナーに横取りされてしまい、それをコナーの遺書だと勘違いしてしまった彼の両親から、息子との思い出を語ってほしいと頼まれる。
コナーは人付き合いに問題があり、友だちがいなかったのだ。
やむなく〈それらしく〉振る舞ったことが仇になり、輪はどんどん広がってしまう。

コナーやエヴァンに限らず、登場人物はみなどこか孤独の影がある。
人はみな孤独だという前提がある。

内語のように歌われるミュージカルナンバーは心地よく映画観賞の醍醐味に浸れる。が、内容は決して軽くない。
50年前の『サウンド・オブ・ミュージック』とは、もう成立基盤が違う。
敵はナチスドイツではなく、内にいる。
観るこちらも中学生ではないように。

映画が終われば、現実が戻る。
正しく2時間分の別世界だった。
現実と向き合い、ひとりで遅い昼食を取った。


いつの間にか秋

2021-11-24 19:41:00 | 日記
今日は県図書館で音訳ボランティアの研修会。
出欠は自由だが、
自転車で片道1時間かかる私は、天気予報と孫守りのスケジュールを確認するまでお返事は保留。
自分を鼓舞して出席の返事をしたのが1週間前だった。
前回は熱中症の心配をしながらの自転車漕ぎだったのに、月日の経つのは何と早いのか。

急に寒くなった。
早朝、薄暗い中をウォーキング中にすれ違ったお爺さんから「風が強いね」と挨拶されてビックリ。
「おはよう」さえ言ってくれない人も多いのに。
後で気づく。
前のめりになって、めちゃ寒そうな歩き方してたんだ、私。ああ恥ずかしい。

そんな強風の中を、自転車で県図書館へ行った。
バスという選択肢もあったけれど、体力のあるうちは自転車漕ごう。



研修会は全盲者の松永信也氏のお話。
39歳の時に失明されたという。
とても気さくな話され方で、白杖を持っていても全盲者は一割であること。
さらに盲人は中途失明者が多く、8割が60歳以降であること。
ああ、他人事じゃないんだ。

我々は情報の8割は視覚から得ているという。
人生半分過ぎたところでその視覚を奪われた人は、その絶望の淵からいかに立ち直っていくのか、
最後まで気持ちを逸らさない話術で、あっという間の2時間だった。

図書館の佇まいも、いつの間にか秋。



ロビーにはリトアニアの風景写真が展示されていた。





航空写真が多いせいか、旅情は湧かない。
バルト海は遠く、紅葉は目の前にある。 
大切にしなければいけないのは、目の前にあるものだ。



仕事していた20年間、荒れ放題だった庭と格闘している。
庭いじりなんて洒落たものじゃない。
20年の不在を詫びつつ、明日からまた庭仕事に励もう。




小説『透明な螺旋』

2021-11-20 12:25:00 | 読書



ガリレオシリーズの最新作の順番がやっと回ってきた。
東京などの人口密集地では人気作の図書館予約一年待ちなど普通らしいが、この辺りではせいぜい10人待ち。

期待していた物理学者湯川の秘密は、結婚ではなく出生に関わるものだった(残念!)
前作の『沈黙のパレード』では内海薫刑事とロマンスの香りがほんの少しあった気がしたのに。(気のせい?)

さて『透明な螺旋』も噂に違わぬ一気読み、読み始めたらやめられない。
1日で読了した。
〈湯川教授の秘密が明かされる〉との予告に、てっきり内海薫刑事とついに結婚⁈ と、ぬか喜びしたのだが…
秘密はヒミツでも、出生に関わるものでした。 
生活臭を感じさせないシュールな湯川のこと、
両親の介護などのシーンが登場するだけでも驚き
、彼もそういう年齢になりつつあるのか。

今回の作品は、親子3代にわたる絆をテーマにしたものだった。
母の都合でやむなく捨てた我が子の行く末が、犯罪に繋がってしまう。
湯川が謎解きとは違う次元で関わるのも、シリーズ終盤に近づいているからだろうか。

もっともっと書いてもらいたいのは、いうまでもないけれど、東野氏、年齢的にもう一休みしてもいいのでは?

東野圭吾のミステリはどうしてすぐに忘れる?

2021-11-18 15:53:00 | 読書
ガリレオシリーズ9作目。


これで復習終わり、復讐じゃなく。
『沈黙のパレード』は来年映画化予定だという。
来年のその時、私はどれだけ覚えているのだろう。
本作は2018年10月に刊行されている。
図書館に入り、順番が回ってきたのはちょうど退職の頃だったろう。
たった3年前なのに全く覚えていないのは情けない。てっきり未読なのかと思ったほど。
わずかに記憶に残っていたのは「なみきや」の〈炊き合わせ〉というメニューと、最後のバレッタ。
犯人はもちろん、謎解きもトリックも事件さえも記憶にないなんて。


何故記憶に残らないのかを知りたくて再読したガリレオシリーズ。
「探偵ガリレオ」に始まり、「予知夢」「容疑者Xの献身」「ガリレオの苦悩」「聖女の救済」「真夏の方程式」「虚像の道化師ガリレオ」「禁断の魔術」「沈黙のパレード」
そして集大成となるらしい10作目が最新刊の『透明な螺旋』
その予約の順番がタイミングよく回ってきた。
ここで明かされる湯川教授のヒミツって何だろう。
もしかして草薙刑事の部下、内海薫(映画では柴咲コウさん)と結婚するとか?
楽しみだ♪

再読なのに読み出したらやめられず、忙しい日々になってしまった。
何故忘れやすいのか、自分なりの理由は分かった。
理系だからだ。
トリックも謎解きも難しい理論や実験に基づいているため、理解できないのだ。
作中でも理解できない派の代表が草薙刑事で、彼が大半の読者の代弁者となっている。
だからバカにされたとは思わないけれど、
本当に理解したわけではないので記憶に残りにくい。

小説と映画、2度楽しめると思えばいいのだ。

読みたい本、観たいDVDはいっぱい。
庭仕事も半端なく多い。
体がふたつあったらな。
こんなにヒマなのに…(笑)