森の声

 雨粒が あちらこちらに飛んで 

 街燈にも月にも光る、綺麗な夜

 

秋の虹

2006年11月16日 | Scene
秋から冬にかけて
職場で「うらにし」という言葉をよく耳にする。

もとは秋冬に吹く北西風(浦西)のことをいうらしいけれど
この地方特有の秋にかけ、天候が頻繁に変化する天気のことをさしているようだ。

たしかに、先ほど晴れていたかと思うと、冷たく時雨れ
かと思えば、また、眩しいほどの太陽が射したりしていて
不安定な天候が続いている。

そのせいなのか、このところ、虹が架かることが多い。

入り江の街は、海を隔て、向こう側の街に虹の始まりが見える。
強い光が射し始めると、虹にもそれはそれはくっきりと色が出るので
ハンドルを握っていることも忘れて、見とれてしまうような美しさだ。

そんな虹の色を何度も数えてみたのだけれど
7色に分けることができないことを、知った。

山の木々の紅葉も、街路樹の花水木がつけた実も
晴れ間の空の色も、どんどん遷り変わる雲の色も、
どんな色をしているか知っている気持ちでいるけれど
本当は何色かだなんて、知ったつもりでいるだけなのかもしれない。

“きっと、神さまは、アーティストだったのよ。”

映画『ビューティフルマインド』にはそんなセリフがある。
本当に、そうなのかもしれないと、時々思う(笑)。

窓から見えている木々の葉の色が美しいと思うだけで
胸がじんわりする、きゅうっと痛くなる
そんな感情をくれる自然芸術の秋は
神も仏もなさそうな今の環境下でも、
やっぱりいいものだと思う(苦笑)。


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