森の声

 雨粒が あちらこちらに飛んで 

 街燈にも月にも光る、綺麗な夜

 

2011年10月22日 | Daily
愛用の鞄は、だいたいB5を横にしたサイズで
いくつかあるとはいえ新調しても色が変わるくらいで
同じようなものに落ち着いてしまう。

「どうしてそんな鈍臭い大きさの鞄ばかりなの?」

と、不思議そうに尋ねられたことがある。
"鈍臭い大きさ" ってなんだ!?と、逆に
不思議なことを言うひともいるものだと思った。

財布とハンカチ、携帯電話と
ときどきペットボトルや傘、文庫本が入ればいいのだから
一番コンパクトで私にとっては使いやすい。
(同じサイズだと忘れ物にも気づきやすい。←そのわりに忘れ物番長・苦笑)

普通や当たり前だと過ごしていることが
そうではないのかもしれないと気づかされる "ひとこと" には
自分の横を猛スピードで風が吹き抜けていくような感覚がある。
それは不快だというのではなくて、衝撃や足元が揺らぐ眩暈に近い。

何年も経ってしまっても覚えている "ひとこと" は、
ほとんどそういう風を巻き起こされたものだ。

通り雨が過ぎるのを待ちながら鞄をかばいつつ
自分が持っている空気、リズム、スピード、方向などが
人とどのくらい違って、それは近づける必要があるものなのだろうかと
鈍臭く考えた休日の午後だった。

雨が上がる直前、右頬と左頬にあたる風の温度が変わって驚いた。
前線の真下にいたらしい。(ほんまかいな)

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2 コメント

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合唱の祭典 (トリトン1212)
2011-11-01 21:07:42
右頬と左頬にあたる風の温度が変わって驚いた。
前線の真下にいたらしい。・・・するどい観察力・感受性ですね。お元気ですか(^^)
こないだ京都コンサートホールへ合唱の祭典を観に行って来ました。久しぶりに楽しいことをしたーって感じ。
鞄と言えば私の往診鞄、5年も経って擦り切れてきています・・・でも捨てられない。鞄って身体の一部になるものですよね。ということは私の身体も擦り切れ・・・てきたのね。
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合唱♪ ()
2011-11-01 23:49:07
先生、こんばんは!コンサートホールには歌いにではなく聴きに行かれたのですか?
私も、今年の第九は歌わずに聴く側になりました。舌はだいぶ動くようになりましたが、多分もう一生巻けません(^^;

鞄はついつい似たようなものばかり選んでしまいます。小さいくせに意外に重い、と、よく言われます(笑)
さてこの前線の話は、私ではなく偶然一緒にいた人が「ほら風が変わったでしょう」と教えてくださったのです。いつも適当な感じで、ホンマかいな、というお話で笑わされているので、それも怪しいものですが、たぶん本当だと信じています、ちょっと感動したのでした。単純なんです、相変わらず(笑)。

先生、秋の健診でお忙しい時期なんじゃありませんか?おいしいもの食べて、患者さまの癒しの笑顔でいてくださいね~(^^)秋の奈良はきっと綺麗なんでしょうね。
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