1937年 南京 12月31日

2008-12-31 14:29:56 | Weblog
   今年このブログを読んでくださっている方に感謝いたします。
   このブログに付き合ってくれて有難うございました!!
 良いお年をお迎えください!!来年もよろしくお願いいたします!

「南京事件」(笠原著:岩波新書)より
12月31日、アメリカ大使館員アリソンが米砲艦オアフ号に乗って南京の下関(シャーカン)埠頭に到着、大使館業務再開を要請したが、日本軍司令部に拒否された。理由は、中国兵の掃蕩がまだ続いているので、危険であるということだった。「今日午後2時30分に到着する。岸辺はまるで殺戮場であり、市内のあちこちで小規模な火災が発生しているのが見え、銃声も聞こえる」とアリソンは国務省への電報で報告している(「アメリカ関係資料編」)。

   アリソンが目撃した殺戮場の光景こそ、24日以後厳しく行われてきた「兵民分離」の名による中国人成年男子の集団殺戮の現場だった。


「南京の真実」(ラーベ著:講談社)
   12月31日 今日、うちの難民(男2人)が、外をぶらついていたところを日本兵に連れて行かれて、略奪品を運ばせられた。昼、家に戻ると、かみさんの一人がひざまずいて訴えた。「お願いです!うちの人を連れ戻してください。でないと、殺されてしまいます!」みるも哀れな姿だった。しかたなく私はそのかみさんを車に乗せて、中山路でようやく連中を見つけた。
  武装した兵隊20人と向き合う。案の定2人を引き渡そうとはしない。私の立場はちょっと具合の悪いものだった。何とか連れ戻すことができたときには心底ほっとした。
  家に戻ってから難民を集めて、この2人の愚か者をみなの前で叱り飛ばした。馬鹿なことをして捕まっても知らんからな。630人もいる人間のあとをそのたびに追っかけちゃいられない。いったい何のためにここに逃げてきたんだ?また、私が助けに行くと思ったら大間違いだ。こんなことが続いたら、いずれ取り返しのつかないことになる・・・・。
  日本兵は、新年に3日、休みをもらう。兵たちがうろつかないように安全区を封鎖するといっていたが、あてになるものか。
  明日は、1938年1月1日。いよいよ「自治委員会」がおごそかに樹立される。


 「南京事件の日々」(ヴォートリン著:大月書店)
12月31日 金曜日
  今朝登録が行われた。学院にいる女性260人ではなく、17歳から30歳までの避難民女性およそ1000人の登録だ。彼女たちは9時には中央棟の前に整列させられ、まず日本軍将校の、次には栄光氏の訓示(いずれも中国語)を聞かされた。いろいろな事項が申し渡されたが、私には聞こえなかった。ただ、こんなことが耳に入った。「結婚に際しては旧来の慣習に従い、両親に段取りを決めてもらわなければならない。劇場へ行ったり、英語を学んではならない・・・・。中国と日本が一体になることによって強くなるのだ・・・・・。」
   訓示が終わると、彼女たちは一列縦隊で一部は南に、一部は米飯売り場として私たちが囲いをした場所を通過して北へ進んで行った。
 ほとんどの婦女子が第一段階の切符をもらったが、髪の毛がカールしていたり、身なりが良すぎるなど、目だって見えるという理由で20人ほどが選び出された。母親か、さもなければ他の誰かが保証人になるということで、後に、全員が解放された。・・・・・・・・
 女性の登録が一通り終わると、男性の登録が再開されることになった。門衛の社によれば、夜中の2時には男性が並び始めたそうだ。列は5時には寧海路からはるか実験学校にまで達したようだ。登録は1月3日まで停止になった。・・・・・
 新年には中国に、南京に、そして金陵女子文理学院にどんなことが起こるのだろうか。
 信念を失ってはいけない。


「Imagine9」【合同出版】より

想像してごらん、

軍隊のお金をみんなの

暮らしのために使う世界を。

Imagine,

A world that spends money

not on armies,

but on people's lives
.

 アメリカでは、イラク戦争に年間およそ1兆円も税金をつぎ込んでいます。それなのに、ハリケーンから自国民を守ることさえできませんでした。
 日本が9条をなくして大きな軍隊を持てば、きっと税金は戦争の用意に回され、日本の人々の生活は苦しくなるでしょう。そして、貧困に苦しむアフリカの人々への支援も減らされてしまうのではないでしょうか(ケニア/男性)

第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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