Unicum

映画「太陽の雫」に出てきた「サンシャイン」という薬草酒は
Unicumがモデルになったといわれています。

ハンガリーに来た当初、郊外型大規模スーパーで山積みになって
いるのをみて知った薬草酒、Unicumウニクム。（写真）
（日本人にはハンガリー版養命酒と説明すると通りやすい）

こっちへ来て知ったのは、クリスマスにチョコレートかワイン、
ウィスキーなどの酒類を親しい人やご挨拶したい方に贈ることが
多いこと。

一度、専用グラスつき特別パッケージのUnicumを頂いてからは
折に触れ自分たちでも買い求め、その味を楽しんできました。

では、このUnicum、映画ではどのような形で登場するでしょう。
日本語版DVDの解説は「劇中でゾネンシャイン家に代々秘伝の
薬草酒、サンシャインの味は、ハンガリーで古くから愛されて
いるハーブ酒 ウニクムUnicum がモデルとなっている」といいます。

この解説によれば

・独特な形をした黒瓶の中に４６種類もの天然ハーブとスパイスが
配合されている蒸留酒

・１８世紀、ハプスブルグ家支配下、オーストリア皇帝ヨーゼフ２世の
宮廷医だったハンガリー人のツヴァック氏が薬用酒を造り、皇帝に献上。
「これはウニクム（ユニーク）」とつぶやかれたことで名前がついた。

・献上から５０年後、1840年にツヴァック家がブダペスト中心部に店を
構えるとハンガリー中に広まったものの第２次大戦の戦火で向上は焼失。
戦後は、共産政権によって工場は国営化。

・ツヴァック一家は秘伝のレシピと商標権を持ってアメリカに亡命した
というエピソードなど、サボー監督がこのゾネンシャイン家のドラマを
描く上で重要なヒントになったと推察される

ウニクムのHPにてツヴァック家の歴史を確かめてみると1790年には
薬草酒に魅了されて研究を始めていたとあります。

ツヴァック家は後世、ハンガリーで学校や病院を建設し、芸術家の
パトロンとなるなど慈善事業に力を注いだ篤志家だったとか。

その当時、ブダペストは東欧における金融の中心地であり、ヨーロッパ
大陸で最初の地下鉄を導入。ドイツ帝国よりも多くの鉄道が走っており、
文化・芸術・観光のあらゆる点で世界でもシカゴに継ぐ急速な発展と
活気に溢れた街として、人々の注目を集めていたというプチ情報も
入っていて読み応えがあるＨＰでした。


ウニクムを片手に映画「太陽の雫」か「暗い日曜日」を見るのは
いかが？どちらにも出てきて、より美味しく感じること請け合い。
ハンガリーに住んでて良かった♪と思うこと間違いなし！


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