或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

魚のスープ

2005年12月25日 | ハンガリー(各種オススメ)
日本では、クリスマスというと「24,25日」の2日間。そのあとは、手のひら返し!
という勢いで年末モードにはいり、昨日まで飾られていたもの全てが場違いに見え、
急いで片付けられてしまいますね。

ハンガリーのクリスマスは、どうかといえば違います。クリスマスを過ぎても、
ツリーやライトアップは変わりません。クリスマスにまつわるものは、すぐに片付け
られてしまうたぐいのものではなく、何日までという線引きもありませんが大体
お正月過ぎまでそのまま飾られます。

年末年始はクリスマスを楽しむ時期で、家族同士集まったり、友達同士でレストランを
貸し切ってパーティーを開いたりと、クリスマスならではの平和や健康を祈る温かな
気持ちを分かち合うようです。

ハンガリーの国民の祝日は25・26日。さすがに、このときばかりは外資系の24時間
営業スーパーでも店を閉めます。以前、営業を続けて大批判を浴びたことがあるそうで、
高速道路沿いの郊外型大規模スーパーは軒並み、シャッターを下ろします。市内の
レストランやショッピングモール、食材を扱う店まで全部が営業を停止しますから、
直前のスーパーマーケットやショッピングセンターの混雑振りは激しくなります。

私が子どもの頃は、日本も年末年始の何日間か何処へいっても店もやってなければ
人もなく閑散としており、家族と家でユックリ過ごすという正月があったように
思いますが、今は様変わり。新聞には「おせち料理」を作る人は半数に減ったという
アンケート結果が出ていました。縁起がいいといっても、日持ちのするしょっぱい
お料理を手間隙かけて用意するのは、最近の「休まず営業」という事情を考えると
そこにあった「意味が薄れたから」という主な理由も納得でした。(続けている人の
理由は「伝統文化を子どもに伝えたいから」でした。私も「おせち料理」は食べる
専門だった作れない人間の一人なので、いつかマスターしたいものですが。)

ちなみにハンガリーでは、クリスマスに魚のスープを食べるのが伝統です。普段は
肉ばかり食べている彼らも年に1度、このときばかりは魚の入ったスープをと思う
ようで、普段はひとけのない魚屋のまえに長蛇の列が出来ているのを見かけると
微笑ましい感じがします。日本人では口に合わないひとがおおく、ガイドブックなど
でも「まずい」と書かれていることがありますが、私の食べた印象ですと日本の糟汁
に似ていました。入ってる魚に骨が多く、ちょっと泥臭い、というのは御愛嬌。
外にいると凍えるこの時期、やや塩気のあるコッテリとした風味の糟汁は日本でも
恋しくなる料理で、なにか親近感を覚えるような懐かしい味でした。

クリスマスならではの何かに挑戦したい方は、是非ハンガリーレストランへ行って
魚のスープをオーダーして下さい。


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