縁と因果と聞いたことありますか?
道理って聞いたことありますか?
「因果」とは、「原因」と「結果」ということです。
どんな結果にも必ず原因があり、その縁により起こる結果ということです。その原因を原因足らしめたものも縁です。
例えば
世界中で新型コロナウイルスが蔓延したという結果にも、
ポケットに入れていた財布をどこかに落としてなくしてしまったという結果にも、必ずその縁があり因があります。
また「道理」とは「いつでもどこでも変わらないもの」をいいます。
法律や常識など、時代や地域によって変わるものを道理とは言いません。いつでも、どこでも変わらないものだけを、仏教では道理といいます。
ですから因果の道理とは、どんな結果にも必ず原因がある、原因なしに起きる結果は絶対にない、これは、いつでもどこでも間違いのないことなんだよということです。
因果の道理で教えられるのは、私たちの運命に関する原因と結果の関係です。
仏教では
「善因善果、悪因悪果」
と教えられます。
「善因善果」とは、善い因は、縁により善い果(幸福ということではない)を生み出すということです。
「悪因悪果」とは、悪い因は、縁により悪い果(不幸ということではない)を引き起こすということです。
自分の運命は他人によって決まったり
人智を超えた存在から与えられるものではなく
自分の行いが全てだということです。これを作り出すのも縁によります。
縁と因果の道理は仏教の根本を支える大事な教えです。
ブッダが説かれた教えが縁と因果の道理ですから、縁と因果の道理が分かりませんと仏教についてそもそもを間違うことになります。
ある人が
コロナウィルスは中国武漢の市場で野生のコーモリから感染したとか
コロナウィルスは中国武漢の細菌研究所から持ち出されたものとか
いろんな説が飛び交っていますが
それもこれも縁があり因を作り、その結果がコロナの全世界への蔓延です。
グローバルというこの時代だからこそ短期間に蔓延したわけです、全世界規模で。
仏教的視点の素晴らしさを感じて見てください。