すっかり記憶も吹っ飛んでしまいそうなほど時間が経ってしまい、今さら感バシバシですが
例の「ムスメの学習教材」です。
なんと前回、quetalさんのコメントをきっかけにもう一度その教材を良く見てみたら
社会科ではなく、国語用だった
と言うことが明らかに!!
タイトルも
「国語便覧」
・・・表紙にデカデカと書いてあるっつうのに、ワタシの目がいかに
フシ穴かがうかがい知れるというモノです。。。orz
まあいいんですけど。なんか書く前だったし。気付かせてくれてありがとう、quetalさん
かかなくていい恥をかくところでした。
そんなこんなでやっと本題に入れます。
これ、三国志についての部分のアップです。
すごい勢いで孫呉が大量導入。
しかも周瑜さまは思いっきり ど真ん中。 そしてすごい嫌な顔してます。
・・・(笑)
これ、どう思います?(笑)
ああ、赤壁ね。赤壁の場面だね、って思いますね。
周瑜、孔明に敵意むき出しだねーって場面です。
周瑜さま、ものすごい睨みまくってます。魯粛がモタモタとしているところもバッチリ描かれてて。
そして「なんじゃこりゃ」と目を疑うほど
孫呉メンがぞろぞろと(笑)
(歴史の学習内容としては)普通は取り上げられるはずのない人物までイラスト化!しかも名前付き!!
なぜだ?!
しかしなによりも変なのは・・・
この絵は周瑜さま(孫呉)を真ん中に置いた・・・つまり、孫呉中心、なわけです。
な の に !
敵は 魏の曹操 のはずなのに、なぜか蜀とにらみ合う構図な謎。(笑)
「赤壁の戦い」とは「孫呉の周瑜」と「蜀の孔明」の戦いがメイン、みたいな感じじゃないですか。おかしいだろ、それ。
全然連合できてないし・・・・(笑)
こんな誤解を招くようなイラストでいいのか?歴史教材が!!
これは「小説のひとネタ」であって「歴史」とは違うぞと。
・・・そう、歴史じゃないんです。そもそも歴史教材じゃなかったんです。
「国語教材」なんです。つまり、
「三国志演義」なんですね。
読み物として紹介する「三国志」なわけです。
中国で有名な小説の一つとしてあげられたものなんです。
そう解っていれば、
「ああ、なるほどね。演義の最大の見せ場は「赤壁」ですよねー。周瑜さまをこてんぱんにしてさぞ気持ちいいでしょうよ」
と、プンスカして終わり、だったんですけども(笑)
初めはワタシ、これを
歴史の教材だと思ってたんです。
歴史ですよ?
歴史を教えるのに、こんなワケわからん解説でいいの?!と・・・。(もちろん全然良くない)
そりゃ怒ると思いません?(笑)歴史だと思い込んでたんですもん。。。
周瑜さま云々というレベルではなく、正しく歴史を学ぶための教材に「小説のガセネタ」使うか?という怒りですよもう。
この、挿絵(?)だってね、
この真ん中の人はいったい誰に向かって敵意燃やしてるの?と。(笑)
この真ん中の人が敵意剥き出しにしている相手(蜀)が
取り上げるべき点なの?みたいなことになってしまうじゃないですか!!
三国時代で一番大事なのはソコ みたいな事になんじゃないのかと。
こんな挿絵使って歴史を教えてもらったら、
ゆがんだ歴史認識になってしまうじゃないのよと!!
また
ニセ周瑜キャンペーン発動ですかそうですか。
レッドクリフの努力を
水泡に帰させようという魂胆ですかああそうですか。
・・・・と、ひとり鼻息を荒くしておりましたのよ
歴史教材だと思ってたからね(笑)
ホントに歴史用だとしたらヒドイ歴史教材ですよ(笑)
これも見てください。
蜀のことしか書いてません。もう、清々しいほどに!!
これもまあ、「三国志演義」の話だと解った上でなら、ああなるほど、ですよね。
でもワタシは「歴史の教材」だと思ってたんです。これも。(←しつこい)
スゴイ歴史教材でしょ?(笑)こんな偏った内容でいいのかーーーーーー!!ですよもう。クレームもんですよ。
なんだ国語か・・・・・・って、ホッとしましたよ。そういえば「宮城谷先生の小説」も参考として載ってるし…(笑)
早とちりでプンスカして、
無駄にエネルギー使っちまったって感じ。。。。
・・・まあ国語だったらイイのかって言われたら、微妙に納得はできないんですけど
でも、「三国志演義」が壮大な読み物、小説であることは間違いないので、文学史としてそれを取り上げることに異論はないし、
そして「演義」を取り上げたらこういう内容になるのはごく当たり前だと思うので・・・。ねぇ?仕方ないって言うか。
でもこうして描かれてあると、結構ホントの事っぽく思っちゃいそうじゃないですか?
オタクだから「歴史でこれって変じゃないかなぁ…」と感じますけど、そうじゃなかったら
うっかり誤解しそうですよ?
(まあ、誤解したところで日常生活に支障があるわけでなし、別にいいのかしら・・・・ってそう言ってしまってはワタシのライフワークが根底からがらがらと。笑)
それはそうと・・・歴史の教材じゃなかった、としても笑えるんですけど
「劉備は諸葛亮孔明の活躍で勝利を得るが、二人の死で英雄の時代も終わる」
って書いてあるんです。
え、勝利っていつの? (笑)