この連休には
三国無双1stでもプレイしよーか、と思っていたんですが、
コドモにゲームを取られたのでしょうがなく、お取り置き(?)してあった三国志マンガを読んじゃうことにしました。
取り置いてあった三国志マンガ・・・それは、
蒼天航路!!!
・・・と言いたいところですが、
「諸葛孔明~時の地平線」 (なぜ)
蒼天読めよ!!って話ですよねぇ?(笑)
でも・・・
どうしてももったいなくて。(意味不)
読んじゃったらもうお楽しみが無くなる…と思うと
不安で不安で。(どういう思考回路だ)
目の前に「蒼天航路」が(読まずに)置いてある・・・
それだけでもう
ひと安心、みたいな。なんだそりゃ。
いつでも待っててくれる人がいる、というのは、人が生きて行く上で無くてはならないものではないですか!!
蒼天はいつでも静かに待っててくれてるんです!!
私のそばで
「いつでも読んでいいのよ、まってるから」 と、
ワタシを見守ってくれてるんです!!(大丈夫かお前)
さすがにそろそろ
永すぎた春に終止符をとは思ってますが。
それにはまず、3巻まで読んで放置したままの
「諸(以下略)」を、読み切ってしまわないとと思いまして。
でまあ、4巻から14巻まで一気読みしました。
・・・孔明ファンだったらきっと死ぬほど楽しい時間だったんだろうなぁ・・・・・・(遠い目)
いや、誤解されると困るんですけど、読後感は案外良かったです。
こんなタイトルの割に。(ひどいな)
柴練三国志とか、吉川三国志とか、人形劇三国志とかの
怒髪天を衝く感を思えば(お前ホントに三国志ファンか?)
むしろ清々しささえ感じますよ。これ。
絵も さらっ としてるし。さらっとしすぎじゃないのかって話もなくはないんですけど(笑)
以前読んだハーレクイン三国志(こら)「破龍」の絵(と設定)に比べれば・・・・(爆)
登場人物の性格にもぶれがなかったし、とっても読みやすかったです。
もっとハッキリ言えば・・・、あんまり声を大にして言いたくはないんですが・・・(複雑な乙女心。笑)、、、面白かったと思います。
これを三国志と言っていいかどうかはともかく。(おい)
まあ、タイトルにも
ヒロイック・レジェンドとかついてるし。軽い。軽すぎる。そのキャッチはいらねーだろ、という。
誰が付けたのか知らんが余計なお世話だったっていうか蛇足っていうか、逆に足引っ張ってるって言うか。
で本編は・・・、
孔明ファンだったらホントに、ホントに楽しいんだろうなぁ・・・って、なんか羨望しちゃいましたよ。
孔明がスゴイいい奴なんですよ。
誰かが死ぬたびに吐くし。(そこ?)
赤壁で10万人を殺したのは俺だ!! とか言って思い出しては泣くし。吐くし。食べ物喉通らないし。
いい奴じゃないか・・・・・・・って!!コラ!!
心配すんなよお前
何にもしてないから!
10万人焼き殺したのは周瑜さまだから!!
・・・・・・・
・・・・・・・・あ、あれっ?(汗) 今、私・・・
自爆してる?
(せめて周瑜さま
達にしとこう
←・・・時すでに遅し。)
だってさぁ、もう、死ぬまで言い続けるんだもん。
赤壁で俺が殺した10万人って。俺の策で焼き殺した、って。
他の登場人物からも「あれが赤壁で10万人殺した諸葛」って言われてさぁ。
ぜんぶコイツのおかげかよ・・・。
この展開だと私の場合大概は「むきーーっ!!何よ何よ呉軍の活躍は無視かよ!!」ってなるんですけど(笑)
意外とそんなでもなかった。周瑜さまも凛々しかったし、ところどころ「え~」って所はあったものの、
周瑜さまを必要以上に貶めることもなかったし。(←私にとってココがすべての基準)
赤壁での諸葛の出張りすぎについても(あまり)気にならないのは、
そう言われるたびに
孔明がいちいちゲロゲロ吐くというところでしょうか。(え?)
そんなに悩んでるんなら許してやってもいいか・・・・と言う気分になるんですよね。
まあ、赤壁に限らず、
どれもこれも諸葛は絡みまくってます!!(笑)
そんな、そんなところまで出しゃばるのはいくらなんでも
贅沢・・・というか、ずうずうしいだろ、という。
もう、ありとあらゆる戦の裏側、駆け引き、外交、どう考えても「そこにはいねぇだろ」というような場所にも諸葛がいて、
(こっそり出かけて行って敵ともダイレクトにコミュニケーションしてくるという無茶振り)
「殺し合いじゃなくて話し合いを」とゆーポリシーのもとに、知性と誠実さと
ゲロ吐きを武器に解決してくるの。(違)
それにしても・・・。つじつま合わせがうまいのなんの。
劉備軍がやった事はすべて「善意」が元になってるの。劉備は、
戦はしない。という一貫した意志でもって、すべて善意で行動するのね。
(そんな傭兵隊長なんて聞いたことねーよ。つかそれでどうやって名が上がるんだろうか)
ぜんぶ、民のため、なのよ。
一見、戦に見えるけど、実は「民のための行動」っていう展開。すげぇ。ある意味すげぇよ。
もしかしてそうだったのかも・・・って、あやうく信じそうになったもん。(笑)
劉備人生最大にして最悪の無謀な戦、
夷陵の役とかどうすんの? 今回ばかりは「戦はしたくない」温厚な劉備もさすがに怒って
「雲長と翼徳の弔い合戦じゃーーーー!!」
ってぶち切れるの?って思ってたらアータ、
えっ。。。。(絶句)。。。そ、そういう解釈? (あまりの驚き展開なので、申し訳なくてとてもネタばれできません)
と、目からなんか変なものが落ちましたよ。すげぇ・・・すげぇこじつけだ!!
オラ、わくわくすっぞ!みたいな。
確かに、その方が「かぎりなく善意のひと・劉備」にはもっともらしい気がする(笑)
その代わり陸遜の
悪どさっていったらもう・・・・・・・
ああここに1人犠牲者が!!(と、思ったけど最終的にはそーでもなかった。)
このマンガって、つまり・・・
性善説に基づいて進んでるんですね。
生まれながらの悪なんてなくて、どんな人間も「良くありたい」という根を持ってるんだと。
一見、悪意でもって行動しているように見えても、その心の底にはちゃんと良心が眠ってるんですね。
乱世の暴力の中でそれが埋もれて見えなくなっているだけで、
そこを見つけ出すのが孔明、っていうところでしょうか。
馬謖との1件とか、
ありえん・・・!と思わずうなってしまう展開に変えてあるんですよね。びっくりします。
これが三国志かどうかはともかく。
でも確かに「この方が後味悪くない」んですよ。それはまあ、ワタシが女だから、とかそういう事もあると思うんですが、
やっぱね、悲劇が三国志の持ち味とはいえ、救いも欲しいと思うじゃないですか。
「こうならずに済む方法があったのじゃないか」って、思う事いっぱいあるじゃないですか。
なんか、そういう…本人たちも無念だろうが、ファンとしてもやりきれない想いを抱くエピソードを、うまく…
極めて良心的に脚色してくるんですよ。
そこがね、演義ベースなんだけど、あんまり嫌味な感じをうけなかった理由ですね。
みんな基本はいい人なんですよ。ほんとに。
孔明とか劉備だけがいい人なんじゃなくて、みーーーんな、基本は「良くなっていきたい」って、思ってるんです。時に、方法が解らず過激な行動に出たりもしたけど、
やり方が間違っていただけ、目指す場所は同じなの、っていうね。
だから話し合わなきゃ、って。
これが三国志かどうかはともかく。
面白かったですよ。
この呂蒙はないと思うけど。
奥の冴えないおっさんが呂蒙で、手前の悪そうなのが陸遜。こんな黒い陸遜珍しい(笑)
・・・・そ れ と 、
あの孫策もないと思うけど。
(2人並んで歩くと揚州の娘が大騒ぎした、とゆーアイドル伝説は無視ですかそうですか)