BB三国伝ではなくて。(←痒いのね。笑)
かつてこれほど
全身が痒くなった三国志があっただろうか。
三国志演義には、
胃を痛くさせられることはありましたが、
痒くなることは・・・・・・(笑)
例の、美少女になった三国志アニメ二種も、痒いというよりは
ここまでくると気色悪いを通り越して感心する。って具合だったし
しいて言うなら・・・・
案外レッドクリフが痒かったかも・・・・(笑)
そんなこんなで
全身掻き毟る痒さが全編通して続く傑作・
破龍・・・・・・・・・・・・
←なにそのやる気のなさ(笑)
これですね。
もうなんか、表紙の
うるわしさからしてもう、三国志じゃないっぽいもん!!
4、5巻なんか、花とか飛びまくってるんだもん!!


三国志というより、
ハーレクイン小説みたいなんだもん・・・!!
表紙の人物は、左から・・・
孔明と趙雲
孔明と曹操
曹操と劉備
孔明と曹操
孔明と周瑜
どんだけ孔明好きなの。
まあそれはいいんですが。趣味嗜好はそれぞれですし。
ただ、この
怪しぃ美貌の持ち主的なデザインはどーなの・・・・と・・・。
曹操もなんかネチネチと
怪しい目つきでさぁ(笑) うわ、ホモくさい!みたいな?(おい)
周瑜さまと趙雲がお相手の(お相手?)4,5巻は
花を撒き散らす受け顔の耽美系孔明様だし
商業誌なのにむりやりホモ同人誌見せられんのかと思った。(←少しは自粛しろ)
ホモ同人誌ならホモ同人誌でいいですよ(いいのか)
ただ、孔明がアイドルでホモなのは嫌でしょう・・・・
周瑜さまならいいんですけど(え)
つづき
で、この表紙から想像すると、どう考えても「麗しの天才軍師様」コースじゃないですか!
手にした羽扇も軽やかに、神のごとき智謀をまるでほんのたわいもないことのように自然に使い、
わが孫呉(←誰のよ)はかれの美貌と智謀の前にひれ伏し羨望と嫉妬のまなざしを注ぐ。
しかしそれさえ気づかぬ様子でふうわりと純白のころもを長江の風に翻し、
漢の未来を憂う諸葛亮の漆黒の瞳はあくまで美しいのであった・・・・・
みたいな?(←妄想しすぎ)
で、
攻っぽい周瑜さまに「その美しい貌の下に何を隠しておるのだ?」とか
攻めっぽく迫られたりして
つゆだくをブチ切れさせるのね、みたいな? (←妄想しすぎだってば)
・・・と、読む前から完全に
超臨戦態勢(笑) 何をする気なんでしょう、という。
マンガ読むだけでなぜにソコまでコンディショングリーン。
ウーウーウー!!警報発令!警報発令!(落ち着け)
で、肝心の本編ですが。(今からかい)
作品のテーマは、三国志的事件をベースにしつつその間に展開する
三国武将の恋バナ。
こ・・・恋バナ?!
恋の話~、略して、恋バナ~!の恋バナ?!
まじでか!!
男らしい出来事の数々の合間に挿入される恋のエピソード、ぐらいなら三国志にもいっぱいあるけど…
ストレートに来るのか(笑)恋バナ・・・・。恋バナか……そりゃね、三国武将も人の子だし、惚れたはれた浮いた話の一つや二つ。
横光にも北方にも蒼天にも恋のエピはありますし。
・・・でもなー
問題は、この本が
少女マンガだというところ。
少女漫画的ベタな展開を三国志でやられるのは
かなり気持ち悪い気がする・・・・
・・と、出だしで
あっさりつまづくつゆだく。先が思いやられますよ…
まず最初にびっくりなのが、
中身の孔明と表紙の孔明が別人
天然ボケで「人の警戒心を緩ませる」諸葛孔明 なんだそうです。・・・・・・そうなの? 表紙の耽美系天才軍師じゃないの?
いや、厳密に言うと完全に違うというわけでは無くて・・・
うすら㌧カチな普段の孔明と、時折見せる
キレ者の表情もつ孔明の
二重人格方式?
一粒で二度おいしい、みたいな。可愛い天然な孔明萌え~パターンと、きゃー孔明様カッコいい!!素敵ー!!パターン。・・・ま、いいけど

でも、その二種類の孔明の切り替えが
気持ち悪い・・・・
自然じゃないというか、天然なところと鋭いところの行き来が無理やりすぎて
同一人物に見えない。
(いい意味でじゃないですよ)
こういうキャラは割とよくあるじゃないですか。普段ぼーっとしてるんだけど、いざ、となるともの凄い天才ぶりを発揮する・・・って。
この孔明もそうなんだと思うんです。
でも、変なんですよ・・・。説明しにくいんですけど。読めばわかると思うんですけど。
孔明の性格や行動基準に筋が通ってない感じ・・・?
他のキャラも・・・周瑜、劉備、趙雲などは、
キャラクターの性格の筋は 割と 通っている感じでしたが、
曹操とか、孫策、行動や考え方に一貫性が無いというか・・・大事なキャラなのに・・・
大胆不敵な表面の裏に不安を抱いててもいいんですけど、それが、同一人物の心の中で起こっている葛藤であるように見えない。
その描写が何ともいえず消化不良な感じで気持ち悪い・・・・・・
と思うと、こういう中で、周瑜さまが無事だったことは奇跡かも(笑)
赤壁とか、
なに?この展開?
な部分もありましたが
孔明主役の赤壁で、
周瑜さまが
アレな周瑜さまでなかったことは、特筆すべきことではないかと(笑)
だって、孔明が天才だと大抵周瑜さまは踏み台じゃない?このマンガ、孔明天才だけど周瑜さまも天才で
そこはとってもいいです(現金)
ただ、孫策が絡むと
自分を見失うらしく(爆)、孫策の恋路を邪魔したり、
君のためなら死ねる的な事を口走ったり
しゅ、周瑜さま、落ち着いて
と思う個所もいくつか、いや、いっぱいあって、
これちょっと
瑜×策かもしれません。。。(要注意)

うっ
死ぬ前の、ラストカットの周瑜さまとか、
痒くて正視できませんよ!!(爆)(どんなの)
しかも孫策の遺志を継ぐ者が孔明って・・・・・・そして孔明の後姿に孫策の面影を見る周瑜さま・・・・・
そりゃちょっと無謀過ぎるんでないかい。(爆笑)
孫策命なのは周瑜さまの基本みたいなもんですけど(笑)、それを少女漫画でやるとこんなんなっちゃうのね、みたいな。
ラストシーンに至る まで の周瑜さまが思いがけずカッコよくて、思いがけず
感動までしちゃってしまったので、
なおのことそのラストシーンの
痒さがもったいない(笑)
とゆーわけで、まとめると・・・
孔明のキャラ設定の
無理がなかったら、案外面白く読めた気がします。
色んな意味で。
致命的なのは、その孔明が主役ってとこだと思います。
ひとえに、
孔明の気持ち悪さです。
あ、あと・・・、(基本的に)恋バナなのに
女性キャラが絶望的に可愛くない
それはダメでしょう・・・(笑) 恋バナなんだから・・・。
追伸。 XiaoQさん、ありがとうございました

勉強になりました。色んな意味で(笑)