ちーむ☆ものくろ

黒色ダップー犬と飼い主の日々のつぶやき。
ときどき白黒ネコと茶色の犬の話も、ね。

「路上の獣医さん」 にご注意を

2016-04-07 | 日常・つぶやき

お散歩時にときどき会う飼い主さんが、立ち話の中で言った。

「うちの○○、今年からフィラリア予防はしないんだ」と。

どうして?と聞いたら。

「フィラリアになっても症状が出るの、何年も先なんだとさ。

なのに毎月毎月薬を飲ませる、あれは単なる獣医の儲けなんだってよ。

だからもう○○には飲ませない。」

飲ませることはばからしい、くらいの口調でした。

私的にはびっくりです。

 

フィラリアのサイクル。感染の仕方や感染後のこと。

ここに来てくださっているみなさんはしっかりご存じでしょうし。

あやふやにしか知らないのなら、ネットで調べたら知ることができます。

なのでここにフィラリアについて、詳しくは書きませんけど。

確かにフィラリアに感染してもすぐに症状は出ません。

だかこそ、怖いのです。症状が出たときには手遅れになること、多いと思いますし。

愛犬がつらい思いするだけです。

 

ゆうらさんが今春、接種できるかどうか悩んでいる狂犬病ワクチン。

これは法律で接種が決まっているので、本当はきちんとした理由がない限りしないといけません。

が、接種できなくても今のところ日本に狂犬病がないので、愛犬が苦しむことはありません。

ノミ、ダ二も、かなり譲って、飼い主さんが相当気をつけていれば、駆除薬を使わなくても過ごせるとは思います。

が。8種等のワクチンに連なる病気やフィラリアは、どんなに飼い主が気をつけていても。

「100%防げる」ことはないと思います。

 

「獣医が儲けるだけだ」という言い分。

確かに処方することで獣医さんの儲けは、もちろんあるでしょう。だって病院を経営してるんですもん。

治療や処方で取り分がなければ成り立ちませんもん、ね。

私はこの飼い主さんに、今まで通りに予防すること勧めましたけど、全く聞いてもらえませんでした。

 

「誰からそんなこと聞いたの?」と聞くと。言葉を濁す感じに。

「うん、ちょっとね、知り合いからだよ」と。

私はすぐその「誰」がわかりました。

いるんです。お散歩道でいろいろうんちく垂れてる飼い主さんがね。

「私の言うことが正しいの。私の言うこと聞いてれば間違いないのよ」とばかり。

上から目線でうんちく垂れるんですよね。

 

私は常々陰で、この飼い主さんを「路上の獣医さん」と呼んでいます。

でもねぇ、まちがってるんじゃないの?と思うことばかりなんですよね。

夏に暑さ対策と言って自分の犬、もともと短毛なのにバリカンで全身を刈ったんです。

「それって余計に暑いんじゃないの? 皮膚にも悪いんじゃない?」というと。

「あんた何いってんの? 毛があると暑いに決まってるじゃない、私はトリマーだったのよ、私のいうことに間違いないよ」

シャンプーの話になったときは。

「人間のベビーシャンプーで洗うのが一番だよ。皮膚は酸性だから。ベビーシャンプーは弱酸性だからいいのよ」

うーーん、犬の皮膚は弱アルカリ性なんだけどな。

トリマーだったのなら、毛の役割や皮膚のこと、きちんと知っているはずなのにねぇ。

ゆうらさんの病気を誰かから聞いたときは。

「そんなのさ、大学病院に行けば一発で治るじゃん」と。

一発で治るなら、とーーーーーーーーーっくに行ってるよ。

しつけにしても。

「言うこと聞かないときは、正面から鼻をガツンと殴ればわかるようになるよ」

と目の前で見せられた時には、絶句しました。

 

私はこの方のいうこと、ひとつも信じないし、相手にもしていません。

向こうに見えたら、くるりと回避。かかわらないようにしていますが。

 

散歩途中でまちがったこと話しているの、心配ですねぇ。

長く犬を飼っている飼い主さんなら、正しいか間違いか判断できますけど。

初めて犬を飼って、まだ犬についてわからないことが多い飼い主さんが、

いかにもというような口調で話されて。

その話を鵜呑みにしてしまうこと、あったら・・・・・

と思うと恐ろしい。

 

ネットやブログが流行りだしたころ、ある獣医さんが言ってました。

「獣医の話より、自分の犬と同じ病気を過去に経験した飼い主の話を

全面的に信用する飼い主が増えて、困っている」と。

「愛犬のブログしないで、花とか車とかのブログ、やっててほしいよ」って(苦笑)

 

病気のことは病気のプロに聞きましょう。

しつけはしつけのプロ、愛犬の性格に合うトレーナーさんを探して相談しましょう。

飼い主さんからのアドバイスは、とりあえずは「参考」にしましょう。

私も、誤情報のないブログになるよう、心がけます。

それは違うよってこと書いてたら、コメントで教えてくださいね。

 

きっとあなたと愛犬の散歩道にもいるであろう。

「路上の獣医」さんに、気をつけて!