ちーむ☆ものくろ

黒色ダップー犬と飼い主の日々のつぶやき。
ときどき白黒ネコと茶色の犬の話も、ね。

野生動物にどこまで介入するべきか?

2017-06-20 | 日常・つぶやき

我が家の玄関先のツバメの親子に トラブル発生。

無事にヒナが誕生したのですが。

やはりご近所に巣作りしているムクドリと 縄張りをめぐってか

毎日かなり激しい空中バトルが展開されていました。

ある日。でかけようと玄関の扉を開けると。

巣のの壁となっている土がかなり激しく落ちていました。

近づいてきたムクドリを追い払おうとした親ツバメが 飛び立つ際に思い切り

巣の淵を蹴ってしまったようなのです。

その落ちた土壁のあたりをよく見ると。

なんと! 藁のベッドとともにヒナが全員落ちていました。

でも その藁のベッドと 落ちて来る糞対策に私が敷いておいた段ボールがクッションになったらしく。

奇跡的にヒナたちは全員生きていました。

これまた偶然の奇跡で とーちゃんがお休みの日だったので。

長い梯子を出してもらい とりあえずヒナたちを巣に戻しました。

しばらく親が戻ってこなかったので ああ 諦めちゃったのかなぁ

この先どうしたらいいのかなぁ と心配しましたけど。

夕方には親も戻り ヒナたちも元気にえさを催促していたので まずは一安心。

しかし。問題です。

大きく欠けてしまった巣の淵。これからヒナが大きくなってきたら はみ出して落下してしまうんじゃないか。

 

案の定。昨日 1羽が落下して 死んでしまいました。

外出して帰って ふと巣を見上げたら ヒナが1羽 必死で淵にぶら下がっている。

あわてて手を伸ばして受け止めようとしましたけど。

間に合いませんでした。

しばらく私の手の中で動いていましたけど やがてゆっくりと動きはとまりました。

頑張れ がんばれって言いながら さすったり温めたりしましたけど。

命は戻りませんでした。いちばん元気の強いヒナだったようです。

元気だから動きも大きくて 落ちてしまったのかもしれません。

まだ温かさが残るヒナを土に返しました。とても とても悲しかった。

そのあと。また落下するかもしれないので。

とりあえず巣の下に すてようと思っていた古いカーテンやタオルを段ボールに入れたものを

設置しました。少しでも衝撃を少なくすれば死なないかも と。

巣が壊れたときに もっと早く置いてあげたらよかったのかな。

 

でもね。この野生の営みに どこまで手を貸してあげたらいいのでしょう。

どこまで手を貸していいのでしょうか。

 

野鳥の保護施設のHPを見ました。

落ちたヒナを巣に戻したことは正解のようでした。

親鳥はヒナを人が触って巣に戻しても 気にしないと書かれていました。

巣に戻せるなら戻してください とありました。

戻せないようなら 巣の近くにざるをつるして その中に入れるとか。

カップめんのカップを半分に切って壁に張って巣の状態を作り その中にヒナを入れて置く。

別の簡易巣でも ヒナの声を聴いた親が面倒を見るようになると 書かれていました。

そして。もうひとつの方法は・・・

 

そのままにしておく。

 

ヘビやカラスや猫に食べられてしまっても それは自然の原理。

ほかの生き物の命に変わって 命は 自然は続いていく と。

巣から落ちなくても 弱い子は自然淘汰したりするし。

すずめなんて 1年に15コくらいの卵を産むけれど 成鳥になるのはそのうちの2羽程度

だという。

だから 助けられなくてもいいんですよ と。

 

ひとが野生動物に 過剰に手出しするのはよくないと 前から思っています。

お散歩の道すがらの河にいる 野生のカモに食パンを与えている人が多くいるけれど。

それさえ 本当はよくないと思っているし。

ゴミを荒して嫌われてるカラスにだって。

ツバメとバトルしてるムクドリにだって。

自然と野生のルールみたいなものがきっとあって。

その中で必死に生きて 必死に子育てしているんですよね。

そのルールを人が介入して 乱すことはよくないのでしょうね。

きっと。

 

ヒナが落ちて 命を落とすことも。

悲しいけど かなしいけど。

仕方ないのでしょう。

 

とりあえず。

この先またヒナが落ちたら。

HPに載っていた 最小限のことだけ することにしようと思います。

神様 それだけは許してください。

 

そして。残っているヒナたち。

どうか 落ちませんように。

無事に育ちますように。

 祈ります。