昨日のゆうらさんの診察時。
ゆうらさんのことではないけれど 成田先生に質問したことがある。
知人の愛犬のこと。
最近 偶然 口の中 上あごがただれていることに気が付いた。
いつもの病院で診察してもらったところ 大学病院に行くように紹介状が出された。
大学病院で精密検査した結果 「メラノーマ」と診断された。
「メラノーマ」は悪性腫瘍。
治療方法として 外科手術 抗がん剤治療 放射線治療が挙げられた。
ワンコさんは12歳のコーギー。
飼い主さんの考えは。
もう12歳だから手術はさせたくない。痛い思いさせるのはいや。
抗がん剤治療は? ワンクール4回の投薬(点滴)。治療代はワンクール約50万ほど。
保険に入っていないし 高額すぎる。ワンクールして治るなら考えてもみるけど。
また再発するのなら コストが高すぎて続けられないから無理。
放射線は? 大学病院に行かなければ受けられない。大学病院が遠いから通うのが大変。
本心は この3つの治療はせず 痛みを取るような治療法があればそうしたい。
とにかく 穏やかに暮らさせたい。
と言う。
成田先生は がん専門医1種の持ち主。
メラノーマとその治療法を聞いてみた。
メラノーマは悪性腫瘍。それもたちの悪い悪性腫瘍。
治療方法はやはり大学病院が提示した方法。それにもうひとつの意見があった。
まず第1には 外科的手術ができる場所ならば手術をするという方法。
場所が多いに関係するらしい。
うわあご としか聞いていない 私の話だけではできるかどうかの判断はできない。
うわあごでも その場所によるそうだ。
手術ができない となると 放射線治療。
これもコストは高いし 大学病院に何度も通わないとならないから 飼い主さんの労力も大きい。
それをしないとすると次は 抗がん剤治療となる。
確かにコストが高いですね と。
そして ワンクールで「完治」となるのは かなり かなり難しいようだ。
そして 大学病院でお話がなかったもの。
(あったのかもしれないけど 私は飼い主さんから聞いていないもの)
抗がん剤で効果が見られない場合 「分子標的薬」という 比較的新らしい薬の治療がある。
それに移行することになるでしょう と。
これは飲み薬で 一日起きくらいに投薬するもの。
飼い主的には楽だけど 1回分数千円だそうだ。抗がん剤や放射線よりコストは低いけれど。
やはり飼い主さんの負担は ほかの病気に比べてもはるかに大きい。
そして。のこりのひとつ。
なにもせず そのままで。
メラノーマは悪性腫瘍。どの治療をしても「完治」はかなり厳しいらしい。
完治はないっていってもいいのかもしれない。
なにも治療をしなかったら 余命は半年くらいでしょうとのことだった。
完治を目標ではなく。
そのこの 生活の質をなるべく下げないように。
少しでもそのこと飼い主さんの 体や心の負担がすくなくなるような治療を
考えないといけませんね と成田先生は言っていた。
悩みますね。迷いますね。
私もずっと考えています。
病気は突然やってきます。
それはひとも犬も同じです。
コーギーちゃんの飼い主さんだって ちゃんとお世話をしている飼い主さんです。
どんなにケアしていても 病気になってしまうことはあるんですよね。
仕方ないこと。飼い主さんのせいではありません。
でも。いつもよく観察していれば 早く見つけることはできると思います。
そして。様子を見よう と思わず。すぐ病院に行ったら。
はやく治療を開始することができて 犬と飼い主の負担も減ると思います。
これだけは 私の確信していること。
そして 一大事が起きたときは 家族でよくよく相談すること。
家族が決めたことは 正解になると思うのです。
結果がどうでたとしても。
ワンコさんには家族で悩んで悩んで決めたこと きっと伝わると思います。
あなたの大切なワンコさんが このようなことになったら。
あなたは どうしますか?