昔、アスキーからWizardry Player's Forumと言う本が出版された。
SFCでWizardry Vが出る直前、アメリカでCrusaders of the Dark Savantが丁度出た頃だ。
この本の中で、須田PINと言う人がいくつかオススメゲームを紹介している。
彼の基準は次のようなモノらしい。
最近WIZ以外のゲーム記事をよく書くが、僕のゲーム評価のモノサシは昔からWIZだ。あらゆるゲームはWIZを目指し、最終的にはWIZを乗り越えなければならぬ使命を持って、世に生まれると僕は考えるのだ。
一瞬、「そうか?」とか思ってしまうが(笑)。
それはともかくとして「Wizに比肩するようなゴルフゲーム」として彼はファミコンのマリオオープンゴルフを挙げていた。
ちょっと彼の文章を引用してみよう。
マリオオープンの良さは飛距離と球の曲がりのバランスにある。スウィングスピードは3段階あり、最速を選択すると、飛距離が延びる。しかし、ヘッドのズレが生じやすく球が曲がりやすくなる。ズレを押さえるために、遅くすると飛距離が延びずパーオンも難しくなる。この二律背反と戦い、最速スピードで適格なショットを身に付ける、これが課題だ。このゲームには5つのコースが用意されている。各コースごとに規定打数が決まっていて、コースの難易度が高くなるほど規定打数も減少していくのだ。最終コースのイングランドはまさに地獄。なんと規定打数が+2。1ホール目でOBや池ポチャをすれば、それまで。すんげ〜緊張する。セーブはコース毎なので、失敗したらコースの最初からやり直し。僕は何十回もチャレンジしてようやくクリアした。「たかがゲームに大げさな」と笑うなかれ。クリアした時、僕はなんか人間的に、精神的に一回り大きくなったような気さえしたのだ。
「へぇなるほど」とか思って。
当時はペブルビーチの波濤なんかにハマってたこともあって、ゴルフゲームに抵抗感がなかったんで「やってみたいな」とは思ったんだけど、なかなかやる機会に恵まれなかった(その当時はまだスーファミしか持ってなかったし)。
んで、やっとこさプレイしてみたんだけど・・・このゲーム、実は激ムズだと思う。
ハッキリ言っちゃえば今まで紹介したゴルフゲームでは一番の難しさだ(2番目がジャンボ尾崎)。須田PIN氏が書いてる通り、とにかくショットがメチャクチャムズいのだ。
なんか、任天堂でマリオで、とか言うとヌルいイメージがあるが、全然違う。このゴルフゲームのムズさはホントダントツなんだよ。明らかにマニア向けのゲームと言える。僕みたいなヘタレには正直言うと太刀打ち出来ない。
以前紹介したマリオゴルフ GBAツアーなんかは「どんな人でも楽しめる」ゴルフの完全版を任天堂がリリースしたようなイメージだが、ここに至るまで、「ゴルフ初心者じゃ太刀打ち出来ない」ようなハードなゲームもヘーキで出す辺りが任天堂の怖さである。ちょくちょくコアゲーマー向けのゲームを作るんだよな。ビデオゴルフ界のファイアーエムブレムだ(笑)。
一体こんなショットが難しいゲームをヘタレな僕は攻略できるのか。恐ろしい。
ホンマ奥の知れない会社だよ、任天堂って会社はよ。