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Retro-gaming and so on

Strip Poker III

日本で脱衣モノ、と言えば麻雀だが、欧米だとポーカーになる。
ところ変われば品変わる、ってヤツだ。

ところで、ジャンルとしてのストリップポーカーの登場は1982年辺りにまで遡るらしい。Apple II辺りで最初は出たらしいが、まぁ、当時の絵だと大してキレイでもないんで割愛する。しかしながら脱衣モノのテーブルゲーム、と言う意味では意外と日本より登場が早いかもしんない・・・・・・いや、ゲームをやって直接脱がす、とか言うバカっぽい設定って意外と欧米的かもしんない(笑)。日本は土壌としてはエロにもストーリー性を求めるが、欧米は直情的でその辺あまり工夫が入る余地はないだろう・・・・・・偏見か(笑)?
いや、麻雀に比べるとポーカーはマジで運否天賦で、まぁポピュラリティの差もあるけど、ゲーム「らしい」体裁を整えるのはやはり日本の方が優秀だった、と言う事か・・・・・・アメリカはともかくとして、イギリスでは麻雀がポピュラーだった時代もあったらしいから(※1)、欧米全体で見ると麻雀はそこまでマイナーじゃない、と思いたいんだが、それにせよ「直情的に脱がす」となればゲーム性が低く、運否天賦になるポーカーなんかの方を好むのかしらん。

それはともかく。
初期のストリップポーカーモノはパソコンの画像処理能力が低い事もあって、欧米のソフトでも絵が使われてたか、あるいはデジタイズした絵をパソコンの画像出力に合わせるような演出をしてた。
しかし、1990年に近づくと、パソコンの画像出力・・・特にIBM-PC互換機の画像性能が上がっていくんだな。この辺は最初はCommodore Amigaに勝てる機械が無かったんだけど(※2)、IBM-PCはVGA、SVGAとどんどん良くなっていく。
で、欧米の連中が日本人と違うのは、日本の場合、パソコンの画像出力が良くなっても「マンガ」とか「アニメ絵」とかその辺からあまり離れたがらないんだよ。実際、X68000辺りだと実写の取り込みの挑戦、なんかも見られたがモデルがブスだったりして、ウケが悪かった(笑)。いや、1980年代のAV女優とか、今なんかと違って全然酷かったんだって(笑)。マジでAV女優が良くなったのは1990年以降、多分、桜木ルイって人が出てから以降なんだよね。それでAV女優がアイドル化していくんだ。
一方、アメリカなんか特に、何にしてもリアル志向なんで、ストリップポーカーでも実写取り込み化、に熱中するわけだ。SVGA辺りで256色同時発色、とかなるともうこれは完全に実写取り込みが可能な範囲が見えてくる・・・いや、256色同時発色、って「スーファミ並」って事なんだけど、当時はそれでもかなりカラフルだったんだ。
そんな中で、当時のMS-DOS向け(いや、本当はCommodore Amigaが初出だったと思うんだけど)のストリップポーカー系ゲームでのある意味完成形が、このArtWorxのStrip Poker IIIなんじゃないか、って思う。



ゲームは3人の女の子から数人、「敵」を選ぶ。もちろん1対1でもいい。いずれにせよ、3人の中で好みの子を選んでポーカーで叩きのめしてどんどん脱がしていこう、ってゲームだ。



持金はプレイヤーも相手も100ドルづつ。100ドルを下回ると衣服を一枚脱ぐ事に追加で100ドル貰えてゲームを継続出来る、と言うシステム。真っ裸になるとゲームオーバーなんだが、気づいただろうか。プレイヤーキャラも表示されてるんで、貴方が負けていけば男性も脱いでいかないとならない、と言う誰得な仕様になっている(笑)。
こんな脱衣麻雀のシステムはねぇからなぁ(笑)。まさしく男女平等だ(笑)。そして男女平等は誰の得にもならん、って事をこのゲームは教えてくれるだろう(笑)。



なかなかムッチリした姉ちゃんは僕の好みではあるんだが、ここまで脱がすのだけで精一杯だった。原則、ポーカーってマジで運否天賦なんで、麻雀と違ってテクがどーの、ってのはあんま関係ないし、コンピュータ相手にブラフがどーの、って考えるのは無駄なんで、これで終わりだ(笑)。

※1: 何の作品だったかど忘れしたが、アガサ・クリスティーの推理小説で登場人物が卓を囲んで麻雀するシーンはあった。

※2: 初代Amiga〜Amiga 3000までは4,096色中、解像度によって16色〜32色同時発色、と言う、今から見ると大した事がない画像出力だった(いや、その色数が登場時では「あり得ない数の」カラーリングだったんだが)。
ところが、Amigaには、特殊画像モードも同時に存在し、それをHAM(Hold-And-Modify)モードと言って、これを使うと4,096色同時出力、等と言う事が出来た。アクションゲームなんかには向かないんだけど、これの威力が発揮されたのが「画像取り込み」で、結果、この項のストリップポーカー(笑)なんかの「実写取り込み」には威力を発揮したわけだ。
他にもこの時期のAmigaにはHalf-Brightモードと言って同時発色数を2倍にするモードがあったり、とにかく「画像出力方式」の豊富なモードが存在してて、その辺が後年のSHARP X68000の「直球勝負」な画質の向上とまた違った設計となっている。
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