1998年製のプレイステーション用麻雀ゲーム。当時人気だった「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラと、製作のガイナックスが作った他2本のアニメ、「ふしぎの海のナディア」、「トップをねらえ!」のキャラが集合したキャラ麻雀ゲーム、ってワケだ。
やっぱオープニングデモとか見ると、PCエンジンに比べて、アニメの再生能力もプレステって高かったんだな、ってことは分かる。
分かるが・・・・・・。
こう見ると、「トップをねらえ!」のタカヤノリコだけ浮いているが、それはこの作品だけ、メインのキャラデザインがマクロス・オーガスを手掛けた美樹本晴彦、だからだ。
いや、麻雀として見るとフツーなんだよな(笑)。基本的にビデオゲーム麻雀、となると、仮に「工夫を凝らせる」とすれば、如何にイカサマ機能を実装するのか、とか(笑)、そういう話になっちまうわけだ。
だから良くも悪くも「フツー」にしかなりようがない。しょーがないんだよな。
残すはプレイヤビリティ、ってことになるんだが、結果それは高くない、って話になり、それも別に「このプログラムが悪いから」って話でもない。
要は「プレイステーション」と言うプラットフォームの問題だ。一々CDにアクセスする、ってのはやっぱ「重い」んだよ。ファミコンやスーファミ、あるいはHDD搭載のPC-9801に比べると圧倒的にアクセシビリティが悪い、ってことなんだ。
何かやる度にアクセスがかかる、ってこたぁサクサク進まん、ってことなんだよ。
今から見ると信じられないが、初代プレステのRAMはたった2Mbしかなかった。対するCDは最大で770程。CDからのローディングを考えると、このスペックで言うと3/1000程度しかデータを取ってこれないんだ。保持しておくのが厳しい、となると頻繁にアクセスせなアカンくなる。アクセス数が増えると当然ゲームとしての進行が妨げられる、と。
今考えてみるとプレイステーションってのは「ディスクメディアを中心としてゲーム機の脆さ」をモロ抱えたゲーム機で、言っちゃえば、現在のプレステ3、プレステ4、プレステ5は全て「将来の目から見ると」遅くて重くて耐えられないゲーム機になってる、ってことなんだ。それは既に確定している。
麻雀でサクサク進まない、ってのは致命傷で、結果プレステでの麻雀より、ファミコンレベルでの麻雀の方が、今プレイしても楽しい、ってことになっちゃうんだ。
このゲームも、結果そういうことを僕らに教えてくれるゲーム、と今はなっている。