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Retro-gaming and so on

新生「うる星やつら」の劇伴はどうなるのか?

期待大の「うる星やつら」のリメイク。
しかしながらスタッフは未だに全員は公開されていない。
ここで、興味を惹くのが、リメイク版「うる星やつら」の劇伴がどうなるか、だ。

ちと往年の「うる星やつら」の情報を整理しよう。
80年代版の「うる星やつら」の製作元はキティ・エンタープライズと言う会社だった。
ただ、ここがアニメ自体を作ったわけではない。あくまで元請けである。
テレビアニメ「うる星やつら」は大まかに言うと前期と後期に分かれていて、前期の下請けはスタジオぴえろ、うる星やつらの二本目の映画版「ビューティフル・ドリーマー」以降はスタジオディーンが担当してて、前期と後期では制作スタッフは丸っきり変わっている。
んで、ハッキリ言うと、なんだかんだ言って評価が高いのは、前期の方だと思う。
特に、うる星やつらで特に何が評価が高かったのか、と言うと劇伴音楽だった、と思うのだ。

例えば映画版第一作、「オンリーユー」の劇伴。当時最先端だったオーストラリア製のフェアライトC.M.I.と言う、お値段1,200万円もするサンプリング・コンピュータを導入している。



フェアライトC.M.I。後に坂本龍一、冨田勲、久石譲、PSY・S等が使用したが、日本で最初に音源化されたのは「うる星やつらオンリーユー」だろう。
今ではデジタルサンプリングは珍しくもないが、当時は最先端の機能だった。

こんな高価な機械を使う機会を得られる、つまり予算を得られる、と言うのは、それまでのTV版「うる星やつら」の劇伴の評価が異常に高かった、と言う事に他ならない。
この時点での「うる星やつら」の心臓部はまさしくその音楽だったのである。

TV版「うる星やつら」の前期の劇伴は3人程で担当してるが。
ぶっちゃけると「うる星やつら」の劇伴のカラーを決めたのはたった一人、である。
その劇伴作家の名前を安西史孝と言う。
正直、彼の「うる星やつら」以外の仕事は全く知らない。
どういう経歴なのかも全く知らない。
しかしながら「うる星やつらと言えば安西史孝」と言う印象は確固たるものなのだ。

彼は、アニメ「うる星やつら」に頼み込んで参加したらしいが、当時のアニメ音楽と全く違う音楽を劇伴に持ち込んできた。そう、テクノポップである。
恐らく、うる星やつらの他の劇伴を忘れても彼の作曲したテクノ調の音楽は誰でも覚えてるだろう。そう、「うる星やつら」と言えば安西史孝作曲のテクノポップなのである。

さて、これだけそれまでのアニメ劇伴に喧嘩を売るような(笑)、かつ完成度の高い音楽がリメイク版でもあり得るのか?
それが極めて不安だ、と言えば不安なのだ。
どうせなら、音楽制作にだけは、安西史孝氏に声をかけて欲しいものだ。彼が作った曲だったら安心出来る。そう言いたい。
もう一回言う。うる星やつら、と言えば安西史孝氏以外にあり得ないのだ。

彼の音楽を覚えていない、って人の為に、珍しくYouTubeへのリンクを貼っておこうと思う。
「ああ、あれか!」って思い出す事間違いないだろう。
そう、それが「うる星やつら」なのだ。

  1. "Urusei Yatsura BGM-1" Complete
  2. "Urusei Yatsura BGM-2" Complete
  3. うる星やつらの BGM を全部手で弾いてみる BGM3:ハチャメチャ大混乱3
  4. "Urusei Yatsura BGM-4" Complete









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