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Retro-gaming and so on

イシターの復活

ドルアーガの塔、と言うゲームを聞いたことがあるだろうか?
ナムコの伝説的なアーケードゲームである・・・・・・。
僕はやったことはないけどね(笑)。

いや、このゲーム、伝説的と言えば伝説的で、ゼビウスの作者が作ったゲームだ、と言う事もありかなり人気があった模様であるが・・・。
ぶっちゃけ今の観点で見ると単なるクソゲーである(笑)。

元々の開発背景は、単に余ったアーケードゲーム基盤の再利用、ってだけだったようである。
要は製造にコストがかからない為に割に自由に「どーでも良い」と言う管理の下で作られたゲームのようで、ある意味開発者、遠藤雅伸の趣味丸出しと言うカンジで作られたらしい。

良く言われるのは当時、遠藤氏がパソコンでハマってたWizardryの影響を受けたゲームだと言う話。
しかしハッキリ言うとまるで別物である。
まずWizardryと違ってこれはARPGである。しかも意地が悪い
マトモにプレイしてもまずクリアは不可能なゲームなのだ(特定の行動を取らないといけない、とか)。要攻略本、のようなアーケードゲームがマトモなゲームだと言えるのか。
ところが、当時のコアなゲーマーがこれに食いついた。ゲーマー達が集って「解法」を持ち寄り、なんと攻略本として同人誌を出してしまう。
・・・・・・当時の奴らって暇だったんだな(笑)。世の中好況だったし、アーケードゲームで大金払ってもある程度大丈夫だったんだろう。今じゃ考えられない話である。
なんだかんだでドルアーガの塔は大ヒット。ある意味「時代だよね」っちゅう話でもある。

とまぁ、前提的な話をしておいて。
この「イシターの復活」はその「ドルアーガの塔」の続編である。
多分「ドルアーガの塔」と違って知名度はそんなにねぇんじゃねぇか?知らん人も多いと思うし、ぶっちゃけ僕も知らんかった。
一番大きな理由はファミコン等の家庭用ゲーム機に移植されなかったからだ、と思うのだが。
しかしどういうわけか、NEC PC-9801等のいくつかのパソコンには移植されてるのだ。



さて、このゲームはホント前作ドルアーガの塔の塔の直接の続編で、主人公ギルが囚われたカイを助けたその直後から物語がスタートする。
「救出してめでたしめでたし」じゃなかったわけだな。
単純に言うと、今回は、崩壊した「ドルアーガの塔」から脱出するのが目的のゲームになってる。
なってはいるが・・・・・・。
またもやアタマがおかしな事に、このゲーム、なんと二人同時プレイが前提となっている・・・・・・。っつーか二人同時プレイしかモードが存在せんのだ。
元はドルアーガの塔と同じアーケードだったわけだが、どういう筐体だったんだろ?
ゲーセン行ってなかったから知らんのだよなぁ。
ちょっと考えてみてくれ。キーボードが一台のパソコンの前で、ムサイ男二人が身を寄せ合ってモニタに向かって一心不乱にゲームをしている姿を・・・・・・。

うげ。
キモいなんてもんじゃねーよ(笑)。

前作を超えるメチャクチャさである。
イジメか?イジメなのか?
それとも「彼女と」ゲームを楽しんで欲しい、って前提なのか?
しかし生憎、80年代には女性がビデオゲームをプレイする、なんつー前提はあんま無かったのだ。


アーケード版も「一回のプレイでゲームをクリア出来る」前提ではないようで、ゲームを「パスワード」でコンティニュー出来る仕様になってた模様だ。
PC版「イシターの復活」もその仕様に従ってる。
取り敢えずここでは「NEW GAME」を選んでみる。ぞい(謎



ぞい。


さて、ここからがわけが分からん。
PC版だと左側のカイのカーソル移動はW、A、D、X、そして右のギルのカーソル移動はナンバーパッドなのである。
つまり男同士二人でキーボードを眼の前にして、一応ちっとは離れてプレイが可能とはなってる。
なお、決定ボタンはカイがZ、ギルが3である。



次は性別を選ぶわけだが、カイは女でギルは男じゃなかったのか?何故に選ぶ?
あるいはプレイヤーの性別を訊いてるのだろうか・・・・・・。
マジで意味が分からん。
取り敢えず両者とも女にしておこう(ヲイ


んで、ゲームがはじまるわけだが・・・・・・。
これ一人でプレイできんの?


なんちゅーこっちゃ。
ギルを右に移動させたらスクロールアウトしちまった!
ちと待てよ。移動に伴ってどっちかがスクロールアウトする事があるのなら無理して二人用ゲームにする必要なんて無かったんとちゃうんか!?


ギルを追いかけるもモンスターが出てくる。
畜生、ただでさえARPGが苦手なのに二人同時に操れるワケねーだろうが(笑)!


・・・・・・まぁ当然だわな。

しっかし、なんつーゲームデザインだ。
前作ドルアーガの塔に輪をかけてワケが分からん。

まぁ、これじゃさすがに家庭用ゲーム機には移植されないだろう。

とか思ってたら、かなり後になってからプレイステーションのナムコミュージアムVOL.4にも移植されたらしい。





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