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Retro-gaming and so on

RE: プログラミング日記 2022-04-05~

星田さんの記事に対するコメント。


なんか下にエラーメッセージみたいなのも出てるし・・

Emacs Lispってのは現代的なLispの観点から言うと、非常に古い古典的なLispです。なんせ、ぶっちゃけ、静的環境じゃない。実は古のBASICに近い。
んで、Emacs Lispを「Common Lisp化する」パッケージがCLパッケージです。
メッセージ見ると「Common Lispパッケージが重複しています」との事なんで、多分Common Lispパッケージが二個入っちゃった、とかそういうエラーなんじゃねぇかな。

実用Emacs入門は版が古いし、そこそこで置いといてるびきちさんのテクニックバイブルを読み始める。これはLispの勉強にも良いな・・で、こちらでもAuto-installでいくつか入れないといけないELファイルが。で、失敗する。Package-installで入れられないのかい?と思ったら全部普通に入れられるじゃないか!

るびきちさんの本は凄くいい本です。
ただし、ELPAとかMELPAなんかのパッケージディストリビューションが整備されたのって、彼が本を上梓したあとなんですよ(ちとタイミングが悪く、anythingなんかも割にすぐにhelmの台頭で置き換えられちゃった)。
だから、このテのシステムがEmacsで完備されるようになったのって割に最近なんです(長く見積もっても20年も歴史はない)。
それ以前だとね・・・色々な各所に散らばるEmacs Lispファイルを一箇所に纏めないか、って動きがあったんだけど、Emacs Wikiってトコにファイルを集めよう、って程度だったのね。要するにそこに「文書として」Emacs Lispファイルが記述されてたわけ。
Auto-install.elっつーのは、平たく言うと、そのEmacs Wikiのページを検索して、そこから「Emacs Lispで書かれたプログラムのソースコード部分だけ」を引っこ抜いて来るアプリケーションじゃなかったかなぁ・・・。うろ覚えだけど。
10年ちょっと前くらいまでは、Emacsってそういう状態だったのよ。それでもそれ以前よか随分とマシになったんですが。

こう、なんつーの?意外とGNU Emacsの開発ってのは割に「保守的」で。それこそ「こうしたらエエんちゃうの?」ってアイディアがあっても、それが本体に取り込まれるまでかなり長い時間がかかるのね。
で、当時のライバルってまずはEclipseって言うIDEだったんですが。こういう後発のIDEが既にネットでディストリビューションからプラグインをインストール駆使してる、ような状態で、Emacsユーザーがある意味指くわえて見てたような状態だったのね。
だから「Eclipseみたいにしたい」ってユーザーの要求は当然大きかったんだけど、それやるためのライブラリがEmacs本体に取り込まれるまで、要するにかなり時間がかかったんです(もちろん安全性の検証とか色々あるからね)。
というわけで、今なら、Auto-install.elを試す前に取り敢えずELPA/MELPAからM-x package-installを試すべきだとは思いますね。


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