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Retro-gaming and so on

ピンボール ピンボール

ココナッツ・ジャパンよりリリースされたスーパーファミコン用ピンボールゲーム。
随分とお座なりな名前だけど、実はこのゲーム、Commodore Amigaの「Pinball Dreams」と言うゲームの移植作。原作はスウェーデンのDigital Illusionsと言うメーカーが開発し、21st Century Entertainmentと言うイギリスのメーカーによって販売されていた。
従って、実はピンボールのメッカであるアメリカとは全く関係ないゲームで、ヨーロッパ製のゲームだ。Commodore Amigaで大ヒットしたピンボールのゲーム、何故か、出自を隠すようにこっそりとスーパーファミコンに移植されている。

 

 

4つのピンボール台。それぞれ、Ignition、Steel Wheel、Beat Box、Nightmareと名付けられた4台。
なお、SFCの割には色味がパッとせんよな?と思うだろうが、それは原作のAmiga版が32色くらいで作られてるから、だ(オリジナルのAmigaの同時出力カラーの上限数)。
SFCへの移植の際に色数は別に増えてないので、ファミコンより色味は多く、メガドラ程度の色数、と言う印象になる。

ピンボールとしては極めてオーソドックスで、「ビデオゲームだからビデオゲームらしい演出を」と言うのはない。むしろリアルなピンボールを目指してプログラミングされている。
それと、一台の画面は上下二分割されていて、玉が上方に打ち上げられていれば、玉に合わせてスクロールする。
言わば、PCでは珍しい、スクロールが得意なAmigaならではの演出で、そこが忠実にSFCに移植されている。
ただし、人によっては視点が上下して煩い、と思うかもしれない。

 

注: ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ で紹介されてる記事はあまり正確ではない。そもそもオリジナルはCommodore Amigaのゲームであって、後に移植されたIBM-PC用のPinball Dreams Deluxeが原作ではないのだ。
従って、ピンボール ピンボールの4台のピンボール台、ってのは原作通りであって、むしろ逆に、移植度合いはかなり忠実だ(8台、ってのはDeluxeで増えてるだけ)。
また、同記事は、如何にもココナッツ・ジャパンがゲームを作ったように誤認してる記述が混じってるが、これも全くの勘違いである。

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