パーティメンバーは「この素晴らしい世界に祝福を !」の4人とする。
佐藤和真。主人公。諸事情で今回は何故かエルフに転生してしまった。Fighter(戦士)/Magic-User(魔術師)/Thief(盗賊)のマルチクラスで器用貧乏。ついでに僧侶呪文も覚えたかったが、アクアの反対により頓挫。前衛。
アクア。ヒロインと呼びたくない程の駄目神。宴会芸の神様だが、本人は「水の女神」だと思ってる。なお、本当は女神だが素性を隠して人間の僧侶(Cleric)をやってる。後衛だが、戦闘もイケる。
めぐみん。ヘンな名前なのは紅魔族の特徴。紅魔族は「改造人間」だが、ベースはフツーの人間だ。職業はMagic-User(魔術師)。なお、諸事情により、この世界では「爆裂魔法」以外も覚えた。後衛。
ダクネス。諸事情でハーフエルフに転生してしまった。New Phlanではクルセイダーは求められて無かったので、泣く泣くCleric(僧侶)/Fighter(戦士)となる。前衛。なお「このすば」では攻撃が壊滅的にダメだったが、この世界で48年暮らすウチに半周回ってSっ気にも目覚めて、攻撃も守備もこなすようになった(謎
あらすじ: 「このすば」メンバーは諸事情により4人とも異世界「フォーゴトン・レルム」に、時間差アリ、種族変更アリで飛ばされてしまう。4人共転生して集まるまでダラダラ過ごしていたが、そのせいで年齢差が酷い事になってしまった(笑)。閑話休題。そろそろ金が尽きかけていたトコ、Moonsea地方のNew Phlanと言う地方都市で冒険者を集めてる、と言う噂を聞く。かつてPhlanと言う都市があり、隆盛を極めていたが、モンスターに襲われて奪われてしまう。そこに人間側が辛うじて行政区画を設置したが、狙いはPhlan全域の奪還。そんなわけで大量に冒険者を集めてるらしい。「これは金になる!」と「このすば」メンバー4人はNew Phlanへと向かったのである・・・・・・。
と言うわけで「このすば」パーティ四人組は、揃って異世界「フォーゴトン・レルム」に時期は違うが転生してきた。
ここで、四人組が金稼ぎに出張した都市、New Phlanは次のような街だ。
New Phlanに到着したパーティ一行は、とりあえずは武器や防具を買わないといけない。
上の図で言うと21番がノーマルの武器・防具を買う場所だ。
初期は金がそんなにないので、シンプルな装備で構わない。
カズマの装備はロングソードとレザーアーマーにする。カズマは戦士のジョブを持ってるが、戦士が着られるギリギリの装備にすると盗賊の「良さ」、バックスタブ(後方からの強襲)が殺されてしまう。マルチクラス等で盗賊を含む場合、盗賊の装備に合わせるべき。従って、盾無しでレザーアーマーと言う軽装備が望ましい。
アクアの装備はバンデッドメイル、シールド、フレイルの三種。僧侶はドラクエやFFのイメージと違って、AD&D第1版では、防具類に関しては戦士と殆ど同じモノが装備可能だ。どっちかと言うと「僧兵」なのがAD&Dでの僧侶で、決してヤワじゃない。武器だけは僧侶用の武器、メイスやフレイルを装備する必要がある。
めぐみんの装備はクオータースタッフ(杖)とダーツ。AD&D第1版では魔術師はほぼ防具を装備不可能だ。まるで丸裸かビキニウォーリアーズ的な印象となる(謎役立つのが投擲武器であるダーツ。「弱ッ」って思うかもしれないけど馬鹿に出来ない。と言うのもAD&D第1版では、戦略的には敵をスリープで眠らせたら一撃で屠れるので、スリープをかけたらダーツ一発で遠隔の敵1体を撃破可能だ。AD&D第1版のスリープは、ドラクエのラリホーやWizのカティノなんかと違い、かかったら「まず助かる可能性がない」極悪呪文なんだ。
参考: AD&Dでの「Magic-User」の装備のイメージ(謎
ダクネスの初期装備はバンデッドメイル、シールド、ロングソード、で良い。これが戦士系キャラの初期の最強でオーソドックスな装備だろう。
暫くは遠隔への投擲は魔術師のダーツ頼りになるが、弓矢等は買わないでいい。
すぐにスラムの掃討で、魔法付きの良い弓矢が入手出来るから、だ。後にそれを増殖技で戦士系キャラ全てに持たせる。
AD&D第1版では、武器を「持ち替える」事(USE/READYコマンド)に特にペナルティはないので、まずは遠距離でガンガン弓矢で攻撃していき、敵が近づいて来たら剣に持ち替えるのが戦略にはなる。
ただし、初期はまずはこちらからは動かず、敵を引き寄せてまとまったトコにスリープ魔法をぶち込み、あとは粛々と敵さんの命を刈り取る、と言う単純作業で戦闘は何とかなるようになっている。
さて、装備が決まったら宿泊する。New Phlanの地図で言うと、19番が宿屋だ。1泊1プラチナ貨。
なかなか高いんだけど、初期はしょーがない。スラムで野宿すると最初はモンスターに襲われるし、行政区画だと野宿は出来ないんだ。
しかし初期では必要経費、だと割り切ろう。ゲームが進めばここを使う必要はなくなる。
ここは宿屋、と呼ばれるが、事実上New Phlanと言う行政区画で唯一「野宿」、つまりキャンプが出来る場所だ・・・冒険者を呼び集めてるからか、随分と杜撰な経営でも儲かってる模様だ(笑)。
なお、このゲーム(MS-DOS版)は事実上「コマンド入力方式」のゲームだ。
例えば宿屋内で「宿泊」、つまりキャンプをしたい場合はENCAMPのEのキーを叩く。
そしてカーソルを上下させる際にも、カーソルキーは使わず、テンキーの1と7をカーソルキー代わりに使う、と言う、ちとトチ狂ったインターフェースに見える。
でもハッキリ言うと、コマンドのキーは表示されてるし、マウスに慣れた層には不評なインターフェースに見えるかもしれないが、慣れてくると如何にコンピュータゲームに於いてマウスが間違ったインターフェースなのかが分かってくると思う。
今のゲームだとアイコンが所狭しと並べられていて、それをクリックすれば良いように思えるが、アイコンの意味が分かるのが実は容易じゃない。
AD&D バルダーズ・ゲート。下にクリック用のアイコンが並べられてはいるが、考えてみると、「分かりやすいように」アイコンが導入された筈だが、こうなってくると一見しても、各アイコンが何を暗喩してるのか一発で分からなくなっている。
余談だが、「セーヴ」に使われるアイコンはフロッピーディスクを模したモノが多いが、若い連中はそもそも「フロッピーディスク」そのものを見たことがないんで、「それが何を意味してるのか」分からん、って話がある。
そう、コマンドで文字だらけ、と言うのが「分かりづらい」と言うんでアイコンが発明された筈なんだけど、実際問題、そのメタファが永久不滅じゃない、ってのを僕らは現在進行形で分かってきてる。
一方、文字/単語だったら、例えばENCAMPはENCAMPなんだ。文字の方が実は恒久性がある。歴史あるから当然だよな。
従って、遊んでいくと分かるだろうけど、こういうキーを叩いてコマンド入力していく、と言うのが如何に優れてストレスが溜まらないのか分かっていくと思う。
そんなのもあって、レトロゲームの方がいい、とか思っちゃうんだよな。
さて、宿泊に於いて重要な作業は、
- 怪我をしたメンバーの治療に治癒魔法をかける。
- 魔法を覚える。
の2点。
最初の方は、ぶっちゃけ、宿屋に泊まったままでいるとHPは自然回復はする。
回復はするが、実はAD&D、「時間」の概念がある。
仮に敵に辛勝してHPが物凄く減ってた場合、「自然治癒」だと時間が掛かりすぎるんだ。
そして時間が掛かりすぎるとヘーキで年単位になり、「キャラは年を取る」。
Wizardryでお馴染みだろう。と言うより、WizardryはAD&Dのシステムをパクってるんだ。
よってキャラが怪我を負ってる場合、魔法で回復し、MPを回復、そして足りなかったらまた魔法で・・・と言うルーティンを行った方がいい。
2. はAD&Dの特徴だ。魔法は「覚える」(MEMORIZE)必要がある。魔法は毎回「覚えて」おかないと、戦闘時に使えない。
僧侶/戦士であるダクネスの「記憶可能な」魔法の例。候補数は結構あるが、「使える回数」に限度があるため、これらのリストの中からその日に使うだろう魔法を厳選する必要がある。
最初の段階だと候補にあがる魔法の数に対し、「覚えられる」魔法の数が極端に少ない。ステータスを全部上げても、僧侶が3回、魔術師がたかだか1回くらいしか唱えられないんだ。
従って、「どの魔法を覚えるか?」は熟考する必要があるんだけど、大丈夫、セオリーがある。
まず魔術師。これはもうSleep一択だ。敵を眠らせさえすれば敵の殲滅は「単なる作業」になる。
そして僧侶。回復魔法のCure Light Woundsが基本だ。あとはDetect Magicを一個覚えておけば御の字なんだけど、恐らく最初の状態だとそれは要らない。
Detect Magicは端的には戦利品に「魔法がかかった逸品」を見つけるための呪文なんだけど、最初にスラムでランダムエンカウントで出会うモンスター共は安いカスみたいな「捨てて良い」武器しか持ってない。
従って、念の為に「敵さんにHPを削られた」際の回復魔法を主力として覚えておけば良い、って事になる。
また、最初は必要ないが、ランダムエンカウントの敵を殲滅した後は、仮に僧侶系が2人とかいた場合、片方に1個BLESSを覚えさせておけば良い。これはバフ呪文なんで、固定敵が出るエリアに入る前、BLESSをかけておけば、戦闘をかなりラクに進める事が出来る。
なお、魔法を覚えるには「それなりの時間がかかる」んだけど、その計算はゲームの方でやってくれるんで、単純にRESTを叩けばいい。
上の地図での13番に行ってみよう。ここでNew Phlan市が求める「クエスト」が提示される。
「このすば」冒険者ギルドのお姉さんもいつの間にやら転生して、New Phlan市役所に勤めてた、と言う謎設定(笑)。
受注は特に無いが、提示クエストが解決された場合、ここで経験値と報酬が渡される。
最初は
- スラムの掃討
- ソーカル砦の掃討
- Phlan市陥落以前の本、地図、学術書等の奪還
の3つが提示されるだろう。
いずれにせよ、まずは行政区画の近場である「スラム」の奪還を目指そう。
スラムの地図は以下のようになっている。
行政区画からスラムに入った場所は(15, 4)の座標になる。
ここでENCAMPを選び1日休息(REST)しようとする。
日を一日分に設定する際はyキー(DAYS)を叩いて日を選択した後、増加キーであるI(INC = increase)を一回叩いた後、R(REST)を叩く。なお、inc、dec、と言う単語の選び方がプログラマ臭い(笑)。
そうすると、モンスターがランダムエンカウントするだろう。
「向こうから寄って来た奴らを叩きのめす」のが最初の作業となる。
初期に合う敵は大体がゴブリン、コボルド、オークの集団と言う辺りだ。
奴らは決して強くはない。オークがこの中では一番強い、って程度だ。
なお、ドラクエのような弱敵・スライムってのは出てこない。また、AD&D辺りだとむしろスライム系の敵は強敵となる。
弱い敵としてエントリーしてるのがゴブリン、コボルド、オーク、ってのがWizardryをやってる人にはお馴染みだろうし、あるいはファイナルファンタジーの「弱敵」が、AD&Dに倣ってる、ってのがよく分かると思う。
いずれにせよ、こいつらと交渉したりするのは無駄なんで、C(COMBAT)を叩いてぶっ殺そう。
バトルはタクティカル・コンバットになるが、最初は各キャラ、D(DONE)->G(GUARD)と叩くか、あるいはD(DONE)->Q(QUIT)と叩くかして敵に先手を譲る。と言うか、移動がメンド臭いんで、敵さんがこちらにやってくるのを待つ。
集まってきても安直に動かない。
こっちに近づいてきて接触して来た敵に自キャラが反撃するのを見ると思うが、逆に言うと、こっちも不用意に敵さんに近づくと反撃を受ける場合があるんだ。
よって、魔術師のクラスが動くまで「パス」し続ける。
魔術師クラスを持ってるヤツに順番が来たらCASTでSLEEPを選ぶ。
以下、ちとフツーの(Wizardry式の)RPGと違って手順がややこしい。説明を続ける。
CASTでSLEEPを選ぶと画面はAIMモードになるだろう。
一番確実なのはMANUALを選ぶ事。これでテンキーにより「どこに魔法をぶち込むか」場所を選べる。
SLEEP魔法は選んだ「場所」を中心として前後左右、そして斜めを合わせた9マス内の敵全てに働く(レジストされる場合もあるが)。つまり、一種の範囲魔法なんだけど、重要な事は味方を含まない事だ。AD&Dは味方さえ攻撃出来てしまうゲームなんで気をつける事。
上の画像のケースだと敵4匹はSLEEPをかけられるけど、2匹はどうしても余ってしまう。
昨今のゲームと違って「範囲魔法」でもその「範囲」は表示されない。これはファミコン版のPoRでは改良されている。
あとはTARGETキーを叩けばSLEEPが発動する。そうやってまずは敵さんを全部昏倒させよう。
戦士系のキャラは移動コマンド、MOVEで攻撃出来る。通常のRPGのような「攻撃」コマンドはない。敵がいる方向へMOVEすればそれがそのまま攻撃となる。
気をつけるのが魔術師系キャラが「ダーツ」を持ってた場合。
遠隔でダーツで攻撃したい場合、AIMを選ぶ。
AIMを選べばあとは魔法を「撃つ」時と同様に、MANUALを選び、テンキーでターゲットを選び、TARGETキーを叩いてダーツを撃つ。
なお、テンキーで「照準」を敵キャラに合わせると、敵のステータスを覗く事が出来る。SLEEPが効いた敵には、無情にも(HELPLESS)と表示される。
SLEEPさえ効いてしまえば、何度も書いたが、あとは「作業」だ。
キャラの移動もMOVEコマンドの後、テンキーで行う。テンキーで、だ。
つまり、1、3、7、9を使って「斜め移動」が出来るんでこの機に覚えておこう。
また、AD&Dでは持ち物の重量により「移動距離」が決まってるんだけど、これも後年のCRPGみたいに「移動可能範囲」を表示してくれないしキャンセルも効かない。
従って、いつでも「歩数を無駄にする」可能性が生じるんで、テンキー全てを使って「効率的に動く」必要が出てくる。
敵を殲滅して、その「ターン」が完全終了すれば、「戦闘を続けますか?」と問われる。
当然NOを選んで戦闘を終了し、戦利品漁りに移る。
「パーティは戦闘に勝利した」とメッセージが表示されて得られる経験値が表示されるが、12ポイントと言う大変少ない経験値しか入手出来ない。AD&DはTRPGらしく、「戦闘により稼ぐ経験値」より「イベントをこなす事で得られる経験値」の方が遥かに多い。
宝箱の画面が出ればいよいよ戦利品漁りなんだけど、実の事を言うと、最初の段階では大した戦利品は得られない。
お金はプラチナ貨と宝石以外は正直言って要らないし(と言うのも、上にも書いたけど、「重量」によって移動距離に制限がかかるため、金貨以下は重すぎるんだ)、また「戦利品」も魔法がかかった逸品はこの段階ではまず入手出来ない。
だから捨て置いて構わないんだけど、練習代わりにちとやってみよう。
最初にやるべき事はまずDETECTを行う事だ。これは「魔法検知」呪文で、戦利品の中に「魔法がかかった逸品」が存在すればそれを検知してくれる。そのテの商品は売っても高額になるわけだ。また、それを行うためには「前もってDETECTを覚えておかないと」ならない。
今回はダクネスが覚えてるんで、ダクネスに頼る。
そして戦利品を漁るTAKEコマンドを使う。
金を取るコマンド(MONEY)と戦利品を取るコマンド(ITEMS)は別になっている。
今回は銅貨96枚。個人的には要らないんでEXITしちまうケースだ。
武器のSHORT SWORDも特に魔法がかかった逸品ではない。小銭稼ぎには事欠かないけど、僕ならこれも放っておいてEXITしちまう。
NOを選べば宝箱を放棄する。
一回戦闘を終われば行政区画へ戻って、宿泊してHPとMPを回復しよう(Wizでの戦略と同じように、キャラが怪我をしてたらCure Light Woundsで回復して休んでMP回復、を繰り返す)。
ところで、Wizardry I〜Vから始まってドラクエ、FF、と「如何にMPをセーブしつつ、冒険をこなすのか」と言うのが大方のCRPGの基本ストラテジーになっている。
しかし、AD&Dに於いては違う。戦闘毎に全力で魔法をぶっ放して構わない。AD&Dでは魔法を使い渋っても意味がないんだ。
そういう意味では、戦略的にはむしろWiz 6(BCF)の方に似ている。全力でMPが空になるくらいに魔法をぶっ放して戦闘する。そして一回戦闘が終わる毎に休憩して回復、ってのがこのRPGの進め方、だ。Wiz/ドラクエ/FFのように「MPの残量を気にしながら保つように戦闘」と言うやり方じゃダメ、なんだ。
これは元々次のような理由による。何度か書いてるけど、TRPGはそもそも「ランダムエンカウント」と言う概念はない。戦闘自体も一種イベントなんだ。そしてその「イベント」をクリアする事によって経験値が入手出来る。ゲームマスター(D&Dでは伝統的にダンジョンマスターと呼ぶが)が全てモンスターがいつどこで出てくるのか「必然性」を持ってシナリオを設計する。
つまり、少量の魔法でもクリア出来るように設計されてるんだけど、GoldboxではフツーのようにCRPG的な「ランダムエンカウント」を採用してる。これを解決するような折衷案として、殆どのエリアではランダムエンカウントで接敵する上限値が決められているわけだ。
スラムの場合、上限値は大体15ってトコ。ランダムエンカウントで15回くらい接敵すれば、その後はランダムエンカウントが生じない。つまり、スラム内で「野宿」して「回復可能」になるわけだな。
そうすると、「イベント的に存在する敵」と全力で戦って魔法が尽きても、そこで休憩が取れて次の戦闘の前までにはHPもMPも全回復出来る。だから魔法をケチる必要性は、ゲーム全般に渡って、無い事になる。
とにかく、気にせず魔法をぶっ放して行こう。
あと、戦闘中の回復魔法に付いて。
タクティカルコンバットの雄、ファイアーエムブレムやシャイニングフォースと同様、回復対象のキャラは回復役のキャラに隣接してないとならない。言い換えると、回復役を中央として隣接する8つのマス目に回復させたいキャラがいないとならない。
よって戦闘中の回復の局面だけは、僧侶系キャラはMOVEで移動しないとならないだろう。
また、回復魔法を「唱える」フェーズと「誰にかけるか」のフェーズがズレているので(唱えるので1ターン、対象を選ぶのに別の1ターンを使う)、回復のタイミングは早めの方がいい。
こうやってまずはスラムの「ランダムエンカウント」で出会う敵を掃討し、あとはスラムを隈なく歩き尽くそう・・・とは言っても上の「スラムの地図」での16番には近づかない事。ここにはトロールとオーガがいるんだけど、初期状態では難敵だ。「運が良ければ」倒せるが、運頼みは危険だろう。
少なくとも僧侶系キャラがStinking Cloudを覚えるまでは近づかん方がいいし、近づかなくても経験値は宝箱を開けたり、お使いミッションをこなす事で稼げる。
- 固定敵としてオークがいる。宝箱からは僧侶呪文のスクロール(Cure Light Wounds)が得られる。
- 固定敵としてゴブリンリーダーとゴブリンガード(8匹)がいる。宝箱からはLeather Armor +1が入手出来る。盗賊系キャラに装備させよう。
- 魔法使いOhloの住処。戦ったりせん方がいい。素直にお使いを頼まれてイベントをクリアして経験値と宝箱をGET。宝石一個と150プラチナ貨、そしてランダムに魔法のアイテムを貰える。
- ここで「Search」すればアイテムが拾える。宝石2個、100ゴールド、20 Arrows +1、Short Bow +1 と233経験値を得る。Arrows +1とShort Bow +1は増殖技で増やしておけばいい。訓練場でダミーキャラを作って預けておいて、たくさん矢を揃えておけば良い。ゲーム内では結構貴重品だ。
- 固定敵としてコボルドリーダーとコボルド(15匹)がいる。籠手の一種であるBracerが入手出来る。これも増殖技で増やして、装備可能なキャラ全員に装備させよう。
- ここもSearchすれば宝箱が見つかる。宝石(Jewelry)2個、宝石(gems)4個、プラチナ貨50枚、金貨92枚、エレクトラム貨1000枚、Arrows +1が20本、Short Bow +1が一つ入手出来る。弓と矢は増殖技で。
- 固定敵としてホブゴブリン5匹。倒せばプラチナ貨50枚、金貨500枚、Ring of Protection +1、Short Bow +1と経験値258入手。Ring of Protection +1も増殖技で増やそう。特に魔法使いが装備出来るこれは貴重だ。
- ジプシーの館。占いが出来るが、あまり意味はない。
- 固定敵として4匹のオークリーダーと16匹のオーク。戦利品はBroad Swords +1、Chain Mail +1、Flail +1。これらも増殖技を使って、戦士系キャラにはBroad Swords +1、戦士と僧侶にはChain Mail +1とFlail +1を。ゴースト系の敵には剣よりもFlailの方が効果アリ。戦士系にもFlailを補助武器として持たせておこう。
- 固定敵として3匹のオークリーダーと30匹のオーク。
- 固定敵としてオーガ1匹、ノール2匹、ホブゴブリンリーダーが2匹。正直、初期段階だと難敵なんで、一旦訓練場でレベルを上げるか後回しでも構わない。宝箱もねぇしな。
- 固定敵としてゴブリンリーダーと12匹のゴブリンガード。
- 部屋をSearchすると宝石2個、プラチナ貨200枚、Shield +1 が一つ、Magic Missleのスクロールが一つ、経験値は383えられる。Shield +1も増殖技で増やして装備可能なキャラに装備させよう。また、Magic Missileが「候補」に上がってない魔術師系キャラに記録させる事が出来る。場合によってはこれも増殖技対象。
- ここから下のエリアは2Dモードは使えない。
- 魔術師Ohloの取引相手の店。Ohloの名前を出せば品物を渡してくれる。それを持って3.に帰ればミッション終了。
なおアイテムの鑑定(identify)はWizardryと同様、武器・防具店で行う。コマンドはID(I)。鑑定料はそこそこかかる。
繰り返すが、スラムでの中ボス戦、上の地図で言う16にはまだ近づかない事。
ここはトロール + オーガ、と言う難敵で、戦闘するならSTINKING CLOUDを覚えた後に行った方がいい。洒落にならん程ここの敵は強い。
もちろん、こいつらを倒せばNew Phlan市役所からたくさんの報酬と経験値を貰えるが、今すぐ倒さなくてもスラムの宝箱を回収したり魔術師Ohloのお使いをこなしてる間に戦士/盗賊はレベル2、僧侶/魔術師はレベル3辺りに到達してるだろう。
そして戦士がレベル2辺りから、レベル差があるザコ敵に対しては「薙ぎ払う」事が出来るようになる。剣一振りで敵を2〜3体屠る事が出来るようになってくる。
これがまぁ、気持ち良い。
ダクネスはこの時点で僧侶レベル3/戦士レベル2。また、スラムを巡回する事によって装備が良くなってる。
カズマは盗賊レベルが2、戦士レベルが2へと成長。防具も、スラムを回る事で皮鎧+1へとランクアップ。なお、取得経験値がかなり低めなのはマルチクラス3つだから。
アクアは僧侶レベルが3へと。防具もダクネスに準じた防具なのでACは-2と低めだ。また僧侶のスクロールをGETしている。
めぐみんは魔術師レベルが3へと。殆ど素っ裸の魔術師だが、ここに来てAC 6の籠手(Bracer)と守りの指輪 +1でACが1まで下がった。なお、魔法のスクロールも入手したが、アイテムで使うより、ケースバイケースだが、呪文書に書き込んで使える呪文を増やした方がいい。ENCAMP -> MAGIC -> SCRIBEでスクロールに書かれた呪文を学ぶ事が出来、レベルアップ以外に魔術師が魔法を覚える方法はこれしかない。
この状態なら、とりあえずトロール + オーガは放っておいて、スラムの西に隣接してるKuto's Wellのランダムエンカウントの敵をまずは潰した方がいいだろう。Kuto's Wellでのランダムエンカウントの接敵数は10回前後となる。
スラムの時と同様に、Kuto's Wellの入口でキャンプ -> 1日休もうとする -> 接敵/戦闘/殲滅 -> スラムで野宿、と言うルーティンを行えばいい。
最後にもう一度、アイテム増殖技に付いて触れておこう。
Wizardryなんかのレアアイテムは全部確率でコントロールされてるので、頑張ればどんなアイテムでも複数取れる。
一方、AD&Dはそんな事はない。元々、TRPGの為、「どの敵がどんなアイテムを落とすのか」と言うのはDM(ダンジョンマスター: ゲームの進行役)が決める事であって、ランダム性がないんだ。Goldboxもそれに準じてる。
よって、レアアイテムは増殖可能ならやった方がいい。しかもこれはバグ技ではなく、「仕様」だ。仕様の隙を突いたカタチで行われるテクニックなわけだ。
まぁ、もし、増殖技が気に入らない、って場合は、ACを下げるアクセサリ類を渡す相手は魔術師一択、って事になるだろう。
まず、パーティに参加させないダミーキャラを作成する。ダミーキャラはレベルを上げる際に向かう訓練場(行政区画マップの6、7、8、9)で作れる。
今回作ったダミーキャラであるウィズ。このすば転生組(謎
それで、増殖技をやる前には必ずセーブしておくこと。セーブした後にパーティにダミーキャラを追加し、貴重品を渡す。そしてダミーキャラをパーティから離脱(REMOVE)させる。その後、パーティキャラ全員を消去(DROP)する。
そしたらゲームをロードしよう。「消去した筈の」パーティはセーブされてるので復活する。しかもダミーキャラにレアアイテムを渡す前だからレアアイテムを持ってる。
つまり、ここで、ダミーキャラもレアアイテムも持ってるし、パーティもレアアイテムを持ってる、って状態になるわけだ。レアアイテムの個数が結果2倍になってる、っちゅーわけだ。
これは、ダミーキャラの保存フェーズとゲームの保存フェーズが食い違ってるんで起きる現象で、まさしく「仕様の隙を突いた」やり方になっているし、海外のGoldBoxフリークが大好きな技らしい、ってな話(笑)。
Phlan全景。「このすば」一行が海からたどり着いたのはCIVILIZED(行政区画)、そして(トロールとオーガ以外の敵を殲滅した)スラムはその西の区画。攻略すべき対象区画は旧Phlan市にはまだまだあり、そしてこの都市の外側にも色々ある。基本、シティー・アドベンチャーなPool of Radianceだけど、「ゲーム世界」としてはまだまだ広い。