今日の出来事

一生懸命に毎日を生きる子どもの姿。そして、そんな子ども達に寄り添う、先生たちの思いを綴ります。

哺乳ビン

2008年05月30日 | 今日の出来事

 入園する前に母乳を飲んでいたお子さんは、保育園に入ると哺乳ビンからミルクを飲むようになりますが(冷凍母乳を持参する方は別ですが、それでも哺乳ビンを使用しますね。)、お子さんによってはミルクの味になかなか慣れなかったり、おっぱいと哺乳ビンの乳首に違和感をおぼえてお腹がすいていてもゴクゴクと飲めないお子さんもいます。そのため、入園する前に乳首やミルクに慣れてもらうために少しでもお家で練習をしてもらうようにお話をするのですが、それでもすんなりと飲めないお子さんはいるのです。

 ○○くんもそのひとりでした。ミルクを飲ませようとするものの口の中に乳首が入ってくると「これは一体なんだろう?」と舌で押し出してみたり、異物がはいってきた!とばかりに怒り出してしまったり…。そのことをお母様にお話しすると「家で使っている哺乳ビンとミルクを持ってきてみますね。」とおっしゃって、後日ピジョンの「母乳実感」という哺乳ビンを持ってきてくださいました。それは普通のピジョンの乳首とやや形状が異なっています。また、お家で飲んでいたあるメーカーのミルクを持ってきてくださったので、早速、その哺乳ビンとミルクで飲ませてみることにしました。

 今まで、なかなか飲もうとしなかった○○くんが乳首が口の中に入った途端に「おおっ!この乳首だよ!」とばがりに吸い付き、そしてゴクゴクと飲み始めたのです。そういうお子さんは今までも見たことがありますが、ちょっとの形状の違いでこんなに敏感になるんだなぁと改めて再認識させられました。結局、その日は160ccのミルクを飲むことができたのです。

 子供は、お母さんのおっぱいと哺乳ビンの乳首の違いをよく分かっていて、それによって飲み方も変わってくるので、乳首に敏感に反応してしまうお子さんにとってはおっぱいの感触(感覚)に近いものを選んであげることは大切だなと感じさせられました。

 今では、○○くんは多い時で200ccのミルクを飲むことができるようになりました。