今日は、朝だけ現場に出ました。朝一番に畳を入れる予定でした。新築の家に畳を入れるのはそれほど難しくないと思いますが、敷居の高さが3mで15mm違っていたり、施主の意向で全てではなく使えない畳のみの入れ替えなのです。また、1室全ての畳の入れ替えの部屋では、壁の改造がしてあり畳の一部をカットしなければ入りません。畳屋では私がけっこうヒヤヒヤしましたが、畳屋はあっさりと畳を入れて早々と帰りました。畳を入れる作業を見ていましたが、その場で畳に細工をしていました。古い家では、ピタッと合うことは無いと思います。その場で加工ができる、やはり「餅屋は餅屋」ということでしょうか。1部屋に古い畳と新しい畳がある部屋で、よく見ると畳の縁の柄が合っているのに驚きました。多少色が違っていましたが、細かい気遣いです。敷居の高さが15mm違っていた部分も、あまり分からないように仕上っていました。畳屋が帰った後で、施主と一緒に本棚等を元の位置に戻しました。
今日は現場でした。暑さが戻ってきたのか、8時から仕事を始め10時ごろにはびっしょりと汗をかいていました。先日の続きで白アリ被害に遭った、床の改修現場です。大引き・床束まで終わっていたので、タルキを並べ・固定するところから仕事を始めました。床下の換気扇が午後からの取り付けとなっているので、タルキも床板も一部分は留め付けることができませんでした。タルキを割り付けて固定するところまではよかったのですが、床板はかなり老朽化が進んだ家で、見に見えて斜めになりました。昼前に畳屋と連絡が取れ、白アリに食われた3枚の畳を取り替えてもらう為に測りに来てもらいました。隣りの部屋の畳みも、1枚白アリの被害を見てしまったので取り替えてもらうことになりました。午後になり、施主が自ら別の部屋の畳をチェックすると、白アリの被害は無かったのですが畳が寿命を迎えているような状態でした。わらを編んでいる糸がほとんど切れ、手で触っても切れる状態でした。これも追加の畳工事となりました。私は初めて畳の寿命というものを見ました。
今日は、現場でした。先日床を解体し、白アリ業者が入る予定でしたが施主が断ったらしく薬をまきながらの作業となりました。単に修理をするだけでは再び白アリの被害に遭うこともありそうなので、風通しをよくしたりいろいろ考えました。風通しは昔の家らしく、床下から4方の外がよく見えかなりいいのです。しかし、被害にあった部屋は直接外に出られるように勝手口がありそこだけ風通しが悪いようでした。そこで、電気屋を呼び換気扇をつけて強制的に空気を動かすように考えました。そこで今日の仕事ですが、大引きを据え鋼製束で高さを調整し、タルキを途中までながしました。築200年以上という古い家だったので、床の高さが波を打っていて合わせるのに苦労しました。新築の現場ならば糸を引いて真っ直ぐに仕上げるのですが、このような現場では真っ直ぐではなく主に敷居の高さに合わせました。ここで真っ直ぐに合わせると、畳屋が困ることになります。また、けっこう臭いが強いのですが防蟻剤を被害に遭った部分を中心に塗りました。新しく直した部分は檜の芯持ち材でしたが、塗っておきました。できるだけのことはしたつもりです。
久々のブログです。長い盆休みがあり、新しい現場でした。築200年以上は経っている大きな家の仏間の前の和室の床が、少々下がっていました。また歩くと、ぼこぼこしていました。見た感じではほとんど気がつかない状況でしたが、畳をあげると白アリ被害の覆われた床板が姿を見せました。部屋の隅ですが、意外に広く被害がありました。床板をめくると、タルキ・大引きもかなりひどい状態でした。一部屋だけでなく、隣の部屋との境の敷居や大引きにも柱の床下部分にも被害跡がありました。白アリの改修は、白アリの被害に遭った部分を全て取り除き、防虫剤を塗布するのが望ましい。しかし、広範囲に及ぶので施主に相談しました。白アリ駆除をする業者を紹介し、床を直す工事はそれからになりました。直しても何年か後に、同じような被害が出てきたのでは責任重大です。私は構造上換気口がなく、風通しが悪いのが原因のように思います。200年以上昔に建てられただけあって、床下は粗いタルキ・細い丸太の大引きで作られていましたが、上部は太い丸太が多く見え、大断面の鴨居は力強さがあります。最近の住宅では、ここまで長持ちしないのが分かるように思います。
長い盆休みでしたが本当に盆休みをしていたわけではなく、道具の手入れをしたり、住宅関連の知識を高めたりしています。本を買ってきて木造の伝統工法の最前線のことや、あらゆる材料について知識を蓄えています。
長い盆休みでしたが本当に盆休みをしていたわけではなく、道具の手入れをしたり、住宅関連の知識を高めたりしています。本を買ってきて木造の伝統工法の最前線のことや、あらゆる材料について知識を蓄えています。
昨日、現場がようやく終わったので廃材の処分をしていました。まずは、サッシからです。アルミとガラスとビスなどの部材に分けます。作業は簡単で、サッシのビスを外していくとバラバラになります。2年ぐらい前の現場のサッシがまだ残っている状態だったので、けっこう沢山解体しました。ガラスはガラスの処分場所、アルミは買い取ってもらいます。ゴムなども産廃処分場に持っていきます。工事の請求書に廃材処分費と書き、施主よりお金をもらっているので産廃として処分しています。次は、仕事場の掃除です。これも、半年していないので時間がかかります。今日できなかった部分は明日以降にする予定です。
最近、節電という言葉がよく使われますが、最近の家はこの言葉に全く逆行しています。魔法瓶のように断熱材で覆われた家の窓を閉め切り、電気を使い空調設備を使う、24時間の換気扇を回し、調理・給湯まで電気を使う。これでいいのでしょうか。昔の家は、夏の暑さを考え風通りがよく、換気扇も必要でないくらい隙間風で換気ができていたものです。最近の便所も、標準で全自動のものが多い。私の家の便所の換気扇は、遅れスイッチというものが付いていて、照明を消してから5分間換気をすると切れるものです。
最近、節電という言葉がよく使われますが、最近の家はこの言葉に全く逆行しています。魔法瓶のように断熱材で覆われた家の窓を閉め切り、電気を使い空調設備を使う、24時間の換気扇を回し、調理・給湯まで電気を使う。これでいいのでしょうか。昔の家は、夏の暑さを考え風通りがよく、換気扇も必要でないくらい隙間風で換気ができていたものです。最近の便所も、標準で全自動のものが多い。私の家の便所の換気扇は、遅れスイッチというものが付いていて、照明を消してから5分間換気をすると切れるものです。