瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

リセット

2019-01-13 07:44:56 | 随想
無為に時間が過ぎるのを嫌うんですかねえ、人は積み上げること、蓄積することが好きです。目標を達成する、なんてのもそれに入りますかね。そのことで充実した時間を過ごしたという証拠、手応えが欲しいんだと思います。

だから賽の河原の話がつらい話になるんでしょう。何度積み上げても崩される。最初からやり直し。果てしなく繰り返される努力の無駄、無為。
人生、これではたまらない、耐え難い。無駄ではない時間を、無為ではない人生を、自分が生きた証を。 

で、何かを溜め込んだり、何かを成し遂げたりしてゼロからプラスへと向かおうとする。
でもね、溜まるのはプラスだけってぇわけにはいきませんよ。プラスが溜まればマイナスも溜まります。後悔も失敗も悲しみも。プラスと同じだけマイナスも溜まります。それが道理ってぇもんです。

溜めようとするからいけないんですよ。溜めなきゃいいンです。プラスもマイナスも要らない。ゼロでいい。ゼロ、何にもないなんざぁ、さっぱりしてて好きですね、あたくしは。

積み上げたものは崩れていいんです。ってぇか、崩したほうがいい。ゼロに戻して始めから。リセットして何にもないところから。そうすれば毎日が新しい。

新しい朝が来たってラジオ体操のうたが歌ってるじゃありませんか(笑)
そして続く歌詞。希望の朝だ。
新しい朝、ゼロから始まる朝は希望の朝なんですよ。

リセット、リセット。


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