瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

円運動。そして離脱

2019-01-12 22:06:21 | 随想
私たちはどこかへ向かって進んでいるわけじゃないと思いますねえ。

経済は成長ばかりいうし、生物進化の末に人類が出現したなんてこともいわれるし、記録は常に更新されるものだし。なんだかんだとベクトルはどこか向こうの方を指してるような気になってますけど、実は違うんじゃないですかねえ。

あたくしには向かっている先は始まりのような気がします。ゴールはスタート地点。
直線的に進むのは不自然ですよ。自然は円運動です。始まりが終わりで、終わりが始まりです。

という話と関係がないように思われるかもしれませんが、私たちは忘れてるだけのような気もします。何を? すべてをです。いや、真実と言ったほうがいいかしら。
だから私たちは物事を理解するんじゃなくて思い出してるだけ。

本当は知っているんですよ、私たちは。あれこれと考え、解かろうとしてますが、知っているんだから解かろうとしているんじゃなくて思い出そうとしているんです。

で、なんでこんなほうへ話が進んでいるかってぇと、これも円運動だからです。無関係な話をしてるんじゃないんですよ。

知っている、忘れる、思い出す。これは円運動です。知らない、考える、解る。これは直線運動。

私たちの今の在りようは忘れてる状態。本来を忘れてる。で、思い出そうとしているわけです。本来へ還ろうとしている。

終点が起点だなんて。だったら最初から動かなきゃいいじゃねえかってぇもんです。動いて、そしてまた同じ場所に戻ってりゃ世話ねえや。馬鹿馬鹿しい。

けれど、そうでもないでしょう。動かなきゃ始まらない。始まらなければ終わらない。始まりも終わりもなければ、なんにも無いのです。

私たちは存在します。在るんです。無いんじゃない。
存在の宿命として、私たちは始まりと終わりを繰り返すのです。生きては死に、死んでは生きる。忘れては思い出し、思い出しては忘れる。

起点と終点。その道程がおもしろいんです。おもしろがってるうちは何度も繰り返します。つらいことも含めて楽しいんだからやめるはずもない。
あたくしは少々飽いてきましたけどね。なので、あたくしに関してはこれでオシマイのような気がします(笑)


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