瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

今、ここに

2018-01-06 10:46:07 | 随想
とかく人は未来を見ようとする。未来に心が流される。

それで希望を見るなら、まだいい。が、未来を見ることで心配事を増やし、不安を生み出し、さらに嵩じれば絶望に至る。
バカげたことだ。

まだ何も起きてはいないではないか。起きていないことで今を絶望で塗り潰してなんになる。今を台無しにするだけではないか。

不安な世界を創っているのは自分自身。自分が創った在りもしない世界に思い煩う。何を好き好んでそんなつまらないことをするのやら。ご苦労さまなことだ。

「今」にいるがいい。起きている、そのことは「今」にしかないのだから。
未来は生きようがないではないか。まだ何も起きてはいないことを生きられるものではない。

生きるとは「今」を生きることである。未来のことではない。
未来に流される心を「今」に留めよ。「今」に居れば不安も絶望もない。今、生きている、その充足があるのみ。
私たちは「今、ここに」いるのだ。



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